木村工機株式会社の2023年12月期の4四半期決算が発表されました。同社は主に空調システム機器の開発・製造・販売を手がける企業で、今期は大変良好な決算内容となりました。売上高が前年同期比で36.6%増加し、経常利益も194.1%の大幅増加となっています。
企業情報
企業名: 木村工機株式会社
証券コード: 62310
決算期: 2023年3月期
木村工機株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
木村工機株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われています。四半期報告書は翌年の2月頃に提出されます。
主な事業
木村工機株式会社は、空調システム機器の開発・製造・販売を主な事業としています。主力製品は冷温水式AHU、冷温水式FCU、空冷HP式空調機&外調機、冷温水式&空冷HP式工場用ゾーン空調機などで、主に産業用や商業施設向けに販売しています。同社は業界トップクラスのシェアを誇る大手空調メーカーです。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期の業績は大変好調で、売上高が10,809,492千円と前年同期比で36.6%の大幅増収となりました。利益面でも営業利益が2,191,022千円と191.9%の大幅な増加となりました。特に産業分野と商業分野での需要が好調だったことが業績を後押ししています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2022年3月期が11,703,242千円でしたが、2023年12月期第3四半期には10,809,492千円となり、前年同期比で36.6%の増加となっています。一方で、経常利益は2022年3月期が1,567,826千円でしたが、2023年12月期第3四半期には2,193,648千円と、194.1%の大幅な増加となりました。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期末の貸借対照表では、総資産が20,127,460千円と前期末から2,457,428千円増加しました。主な増加要因は売上債権の増加や現金及び預金の増加、棚卸資産の増加などです。
資産の部
流動資産は10,677,636千円と前期末から1,946,168千円増加しました。現金及び預金が1,831,939千円と前期末から493,853千円の増加です。また、売上債権も6,380,186千円と前期末から1,098,046千円の増加となりました。固定資産は9,449,823千円と前期末から511,259千円増加しています。
負債の部
負債合計は11,003,359千円と前期末から1,087,915千円増加しました。借入金が4,859,825千円と前期末から628,981千円増加しています。また、未払消費税等が298,522千円と前期末から278,069千円の増加となりました。
純資産の部
純資産合計は9,124,100千円と前期末から1,369,512千円増加しました。これは主に1,546,201千円の四半期純利益の計上によるものです。自己資本比率は45.3%となっています。
ROAとROE
2023年12月期第3四半期のROA(総資産経常利益率)は10.9%と前期末の8.9%から上昇しています。また、ROE(自己資本当期純利益率)は17.0%と前期末の13.4%から大幅に改善しました。利益率の向上と自己資本の増加が寄与しています。
キャッシュフロー
第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは売上債権の増加などにより前年同期から減少したものの、投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産の取得などにより支出が増加しています。財務活動によるキャッシュ・フローは借入金の増加により収入が増加しています。
配当の支払額
2023年6月期の年間配当金は40円/株と前期の25円/株から大幅に増加しました。配当性向は14.0%となっています。業績の好調を反映し、株主還元の強化を行っています。
今後の展望
木村工機株式会社は、設備投資需要の高まりを背景に、今後も売上や利益の増加が期待できます。省エネや環境対応の需要も高まっており、同社の強みを生かした新製品投入などにより、業績の伸びは続くと予想されます。また、工場の生産体制強化や研究開発投資にも積極的に取り組んでおり、持続的な成長が期待できます。
編集部のまとめ
木村工機株式会社は、空調機器メーカーとして業界トップクラスのシェアを誇る企業です。今期は設備投資需要の高まりを背景に、売上高が大幅に増加しました。また、利益率の改善も進み、ROAやROEも大幅に上昇しています。配当も増額されるなど、株主還元も強化しています。今後も同社の業績は堅調に推移すると見られ、投資家の関心も高まっている企業といえるでしょう。
木村工機株式会社の決算日や配当についてまとめました。
木村工機株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われています。配当金は2023年6月期が1株当たり40円と前期の25円から大幅に増額されており、業績好調を反映しています。今後も同社の業績は堅調に推移し、株主還元の強化が期待できるでしょう。