[フリュー株式会社は、アニメやキャラクターを中心としたエンターテインメント企業です。今期の業績は好調で、売上高32,550百万円、経常利益3,501百万円と前年同期に比べて大幅な増加を達成しました。この背景には、人気キャラクターグッズの販売拡大やプリントシール事業の安定的な収益寄与があります。また、今後も新たなIPの開発や海外事業の展開など、さまざまな取り組みを行っていく予定とのことで、フリュー株式会社の未来はますます期待が高まります。]
企業情報
企業名: フリュー株式会社
証券コード: 62380
決算期: 3月期
フリュー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
フリュー株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算期間は2023年4月1日から2023年12月31日までとなっています。決算短信の提出期限は、4月15日までとなっております。
主な事業
フリュー株式会社は、アニメやゲーム、コミックなどのIPを活用したキャラクターグッズの企画・製造・販売を中心とする「世界観ビジネス」、プリントシールの運営などを行う「ガールズトレンドビジネス」、家庭用ゲームソフトの開発・販売やゲームアプリ、アニメ事業などを手掛ける「フリューニュービジネス」の3つのセグメントを展開しています。
今期の業績と利益率は？
今期の業績は売上高32,550百万円、営業利益3,513百万円、経常利益3,501百万円と大幅な増収増益となりました。特に「世界観ビジネス」の業績が好調で、営業利益は前年同期比683.2%と大きな伸びを示しています。これにより、営業利益率は10.8%まで上昇しており、高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績をみると、売上高は36,400百万円、経常利益は2,179百万円となっており、今期は過去最高の業績を更新しました。特に「ガールズトレンドビジネス」のプリントシール事業が安定して収益を引き上げているほか、「世界観ビジネス」のキャラクターグッズ販売が好調に推移しています。今後も中期的な成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は28,080百万円となっており、前期末に比べ2,148百万円増加しています。これは主に、受取手形及び売掛金の増加979百万円、電子記録債権の増加605百万円、棚卸資産の増加874百万円などによるものです。一方、負債は6,545百万円と前期末より765百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が10,254百万円と一定水準を維持しつつ、在庫や売掛金が増加しており、事業拡大に向けた投資が進んでいることがうかがえます。また、無形固定資産が778百万円と、IPや新規事業開発に注力していることがわかります。
負債の部
負債の部では、未払法人税等が795百万円と大幅に増加しており、収益の拡大に伴う税金負担の増加が見られます。一方で、電子記録債務が1,251百万円と前期末より減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が20,371百万円と着実に積み上がっており、自己資本比率は76.7%と高い水準を維持しています。このように、財務基盤は強固に推移しており、今後の事業展開に十分な力強さがうかがえます。
ROAとROE
ROAは8.4%、ROEは11.6%となっています。前期と比べて大幅に改善しており、特にROEは前期の7.2%から大きく上昇しています。これは、経常利益の増加と自己資本の効率的な活用によって、収益性と資本効率が高まっていることを示しています。今後も持続的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは2,054百万円の収入となっています。これは、税金等調整前四半期純利益が3,499百万円と好調だったことや、運転資本の変動による資金の流出が抑えられたことが要因です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは577百万円の支出となっており、新事業への取り組みなどに資金を投入していることがわかります。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は38円となっています。前期に比べて7円減少しているものの、配当性向は42.9%と健全な水準を維持しており、株主還元に意欲的な企業といえます。今後も、業績の伸びと並行して、株主への利益還元にも注力していくことが期待されます。
今後の展望
フリュー株式会社は、2024年3月期を初年度とする「中期ビジョン」を掲げており、プリントシール事業の拡大やキャラクターIPの活用によるマネタイズの多様化などに取り組んでいきます。特に、世界観ビジネスの成長性に期待が高まっており、新規IPの開発や海外展開の強化などにより、中長期的な業績拡大が望めるでしょう。
編集部のまとめ
フリュー株式会社は、アニメやゲームなどのIPを活かしたキャラクター関連ビジネスを中心に、安定した収益基盤を築いてきました。今期の業績は大幅な増収増益となり、特に「世界観ビジネス」が好調に推移したことが大きな要因です。また、財務基盤も健全であり、今後の成長期待も高まっていると言えるでしょう。同社には、引き続き注目が集まるであろう企業といえます。
フリュー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
フリュー株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算期間は2023年4月1日から2023年12月31日までとなっています。また、当期の1株当たり配当金は38円で、前期に比べて7円減少しているものの、配当性向は42.9%と健全な水準を維持しています。株主への利益還元にも注力している企業といえるでしょう。
