株式会社ナガオカの最新の決算報告書を見てみると、通期の業績が好調に推移していることがわかりますね。売上高は6,220,175千円と前年同期比で13.4%の増収となり、経常利益は1,239,719千円と前年同期比で81.0%の大幅増益を達成しています。水関連事業とエネルギー関連事業の両部門で好調だったことが業績アップの主因のようです。
企業情報
企業名: 株式会社ナガオカ
証券コード: E31575
決算期: 2023年7月1日〜2024年6月30日
株式会社ナガオカの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ナガオカの決算日は6月30日で、決算は年4回の四半期決算を行っています。直近の2024年3月31日時点の第3四半期決算を発表したところです。
主な事業
株式会社ナガオカは、水関連事業とエネルギー関連事業の2つの事業を展開しています。水関連事業では、取水設備の製造や上下水処理設備の設計・製造・据付工事などを手がけ、安定供給に貢献しています。一方、エネルギー関連事業では、発電プラントやエネルギー関連設備の設計・製造・メンテナンスなどを行っています。こうした水とエネルギーの両分野で事業を展開することが、同社の強みとなっています。
今期の業績と利益率は?
今期の第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が6,220,175千円と前年同期比で13.4%の増収となりました。収益面でも経常利益が1,239,719千円と大幅増益の81.0%となっています。これにより営業利益率は18.7%と高い水準を維持しており、同社の事業が順調に推移していることがうかがえます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は8,148,016千円、8,148,016千円、6,220,175千円と微増傾向にあり、経常利益も1,352,393千円、1,352,393千円、1,239,719千円と高水準を維持しています。特に直近の第3四半期では大型案件の受注などもあり、前年同期比で増収・増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は8,180,298千円で、前期末比7.0%の減少となっています。一方、負債合計は2,398,637千円と前期末比26.3%の大幅な減少です。純資産は5,781,661千円で、自己資本比率は70.7%と財務体質も良好です。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,513,201千円と前期末比28.4%の減少となっています。一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が3,195,856千円と増加しました。また、原材料及び貯蔵品も592,195千円と大幅に積み増ししています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が748,558千円と前期末比18.4%の減少、短期借入金は206,361千円と前期末比78.4%も減少しています。これらの借入金の圧縮が進んでいるのが特徴的です。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益が815,082千円計上されて利益剰余金が増加しています。一方で自己株式の取得により637,646千円が増加しています。これにより、自己資本比率は70.7%と高い水準となっています。
ROAとROE
同社のROAは前期が9.8%、今期第3四半期は15.1%と上昇傾向にあります。これは営業利益の増加によって資産効率が改善しているためです。一方、ROEは前期が15.4%、今期第3四半期は14.0%と若干低下しています。これは自己株式取得による自己資本の減少が影響しているようです。総じて収益性と資産効率が高い水準にあるといえるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で増加しています。これは売上債権の回収が進んだことなどが要因です。一方、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっており、設備投資も積極的に行われています。財務活動では自己株式の取得などがありキャッシュが減少しています。全体としては、営業活動によるキャッシュ・インフローが投資やM&Aなどの資金需要に活用されていると言えるでしょう。
配当の支払額
直近の2023年9月期の1株当たりの期末配当は23円となっています。また、2024年3月期の中間配当は未定となっています。過去の実績を見ると、2022年6月期の年間配当金は40円でしたので、今後も安定的な配当を続けていくものと期待できそうです。
今後の展望
同社は2022年6月期から3ヵ年の中期経営計画「FLIGHT PLAN:VISION 2024」を推進しており、既存事業の深化・拡充、戦略的パートナーとの連携、新規市場参入に取り組んでいます。海外市場の開拓や水関連事業の拡大、メンテナンス事業の強化などに注力しています。これらの施策が奏功すれば、今後も安定した成長が期待できると考えられます。
編集部のまとめ
株式会社ナガオカは水関連事業とエネルギー関連事業の2つの柱を持つ企業で、今期第3四半期は好調な業績を上げています。特に、売上高6,220,175千円、経常利益1,239,719千円と大幅な増収増益を達成しています。また、自己資本比率70.7%と財務体質も良好で、今後の成長が期待できるでしょう。同社は中期経営計画に基づき、既存事業の深化・拡充やグローバル展開などに取り組んでおり、引き続き注目していきたいと思います。
株式会社ナガオカの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ナガオカの決算日は6月30日で、年4回の四半期決算を行っています。また、過去の実績から見ると、同社は安定的な配当を続けていくものと期待できそうです。直近の2023年9月期の1株当たりの期末配当は23円となっています。