株式会社横田製作所の2023年度第3四半期決算が公開されました。高い成長率を示している同社の業績をご紹介いたします。
企業情報
企業名: 株式会社横田製作所
証券コード: 62480
決算期: 2023年3月31日
株式会社横田製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社横田製作所は3月31日が決算日となっています。 毎年6月下旬に定時株主総会を開催し、本決算の報告を行っています。
主な事業
株式会社横田製作所は、ポンプ及びバルブの製造販売を主な事業としている会社です。化学プラントや発電所、上下水道などの幅広い分野で同社の製品が活用されています。製造技術の向上と新製品開発に力を入れ、顧客ニーズに合った高品質な製品を提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の売上高は前年同期比9.8%増の1,257,876千円となりました。営業利益は163,241千円と22.1%増、経常利益は166,405千円と23.1%増と好調な業績を収めました。特に製品の売上増加に加え、生産性向上によるコスト削減が奏功しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移をみると、売上高は年々増加しており、2023年3月期は1,777,301千円と過去最高を記録しました。利益面でも、営業利益、経常利益、当期純利益とも堅調に推移しています。同社の製品需要の高まりと生産性向上施策の成果が表れている結果と言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社の財務状況は健全に推移しています。当第3四半期会計期間末の総資産は2,921,202千円、負債は373,212千円、純資産は2,547,990千円となっています。
資産の部
流動資産は2,205,297千円で、現金及び預金が1,570,065千円と非常に手元流動性が高い状況です。固定資産は715,905千円と安定的な資産構成となっています。
負債の部
負債合計は373,212千円と低水準です。流動負債が268,026千円、固定負債が105,185千円となっており、有利子負債はほとんどない健全な財務体質です。
純資産の部
純資産は2,547,990千円と高水準を維持しています。自己資本比率は87.2%と極めて安定した財務体質を示しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は5.7%、ROE(自己資本当期純利益率)は5.0%となっています。ともに高い水準を維持しており、資産効率の高さと株主資本の活用度の高さが伺えます。事業の収益性と資本効率性が高く、財務体質も非常に健全です。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは順調に推移しており、手元流動性は高く保たれていると言えます。一方で、設備投資などによる投資活動キャッシュ・フローがマイナスとなっているため、財務活動によるキャッシュ・フローでは配当金の支払いを行っています。中長期的な事業拡大に向けた投資を行いつつ、株主還元も適切に行われている状況です。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は50円と前期より7円増加しています。設立70周年の記念配当を行ったことから、通常の配当に加えて特別な株主還元が行われています。着実な業績拡大と強固な財務体質を背景に、株主に対する利益還元が充実してきていると言えるでしょう。
今後の展望
同社は環境対応製品の開発や生産性向上など、中長期的な企業価値向上に注力していきます。 ポンプ・バルブ製造の基幹事業での地位を維持しつつ、新製品開発や海外市場の開拓にも期待が寄せられます。引き続き安定的な業績を収めることが期待されています。
編集部のまとめ
株式会社横田製作所は、ポンプ及びバルブの製造販売に強みを持つ企業です。直近の決算では、売上高、利益ともに二桁の増加率を記録しており、収益性の高い経営が行われています。財務面でも健全性が高く、株主還元にも余力があると言えるでしょう。今後も製品開発力と生産性向上に注力し、持続的な成長が期待されます。
株式会社横田製作所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社横田製作所の決算日は3月31日で、6月下旬に定時株主総会を開催しています。2023年度の1株当たり配当金は50円で、前期より7円増加しています。設立70周年の特別配当を含む安定的な株主還元が行われています。今後も企業価値の向上と株主還元の充実に注目が集まりそうです。