株式会社やまびこ(E21258)の2024年12月期第1四半期決算について報告します。業績は好調で、売上高は前年同期比5.0%増の408億円となりました。海外事業では、米国市場を中心に屋外作業機械の販売が伸長し、全体の売上高に占める海外売上高の比率が7割を超えています。
企業情報
企業名: 株式会社やまびこ
証券コード: E21258
決算期: 12月
株式会社やまびこの決算日・決算時期(スケジュール)は?
決算日は12月31日で、2024年5月13日に2024年12月期第1四半期決算の四半期報告書を提出しました。主な決算スケジュールは、2月に期末決算、5月に第1四半期決算、8月に第2四半期決算、11月に第3四半期決算となっています。
主な事業
株式会社やまびこは、小型屋外作業機械、農業用管理機械、一般産業用機械の製造・販売を主な事業としています。小型屋外作業機械では、草刈機やチェーンソーなどのホームユース向け製品が好調で、海外での販売が好調に推移しています。国内の農業用管理機械では、自動草刈機などの新製品の投入で売上増加に寄与しています。その他、発電機や溶接機などの一般産業用機械も堅調に推移しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の営業利益は61億円、経常利益は67億円と前年同期比でそれぞれ1.5%増、14.9%増と好調でした。コスト削減や販売価格の改定、為替変動などが収益性を押し上げています。売上高営業利益率は15.0%と高水準を維持しました。
売上・利益の推移
直近3年の売上高は2023年12月期が151,400百万円、2024年12月期第1四半期は40,805百万円で、堅調に推移しています。利益面では、経常利益が2023年12月期が14,066百万円、2024年12月期第1四半期が6,792百万円と着実な増益が続いています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の総資産は1,522億86百万円で、前期末比で177億24百万円増加しました。これは主に受取手形及び売掛金の増加や、商品及び製品、原材料の増加によるものです。
資産の部
流動資産は1,148億9百万円と前期末比163億64百万円増加しました。現金及び預金は136億41百万円、受取手形及び売掛金が386億12百万円と大きく増加しています。固定資産は374億76百万円で、前期末比14億60百万円増加しています。
負債の部
負債合計は571億6百万円と前期末比102億32百万円増加しました。短期借入金が105億85百万円と大きく増加しており、支払手形及び買掛金、電子記録債務も増加しています。
純資産の部
純資産合計は951億79百万円と前期末比74億92百万円増加しました。利益剰余金が435億61百万円、為替換算調整勘定が123億6百万円と大きく増加しています。自己資本比率は62.5%と高水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社やまびこのROA(総資産利益率)は前期末の5.9%から当第1四半期は4.6%と低下しました。一方でROE(自己資本利益率)は前期末の6.7%から当第1四半期は6.0%と高い水準を維持しています。これは営業利益の増加や、自己資本の積み上がりにより財務体質が改善しているためです。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが9億84百万円のマイナス、投資活動によるキャッシュ・フローが8億40百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが27億33百万円のプラスとなりました。これにより当第1四半期末の現金及び現金同等物の残高は134億13百万円となっています。
配当の支払額
2024年2月27日開催の取締役会決議に基づき、1株当たり配当金29円を実施し、配当総額は12億9百万円となりました。前期比では3円増配しています。
今後の展望
株式会社やまびこは、中期経営計画に掲げる「グローバル展開の加速」と「ものづくりの高度化」に取り組み、今後も海外事業の拡大と国内市場での利益率改善に注力していく方針です。新製品の投入や生産性向上、原価低減などを通じて、持続的な成長と収益性の向上を目指しています。
編集部のまとめ
株式会社やまびこの2024年12月期第1四半期決算は好調でした。売上高は前年同期比5.0%増の408億円と伸長し、営業利益率も15.0%と高水準を維持しています。海外事業の拡大と国内の新製品投入などで収益性を高めており、企業の収支は健全に推移しているといえます。今後も海外展開と生産性向上に注力し、中期的に着実な業績拡大が期待できそうです。
株式会社やまびこの決算日や配当についてまとめました。
株式会社やまびこの決算日は12月31日で、2024年5月13日に2024年12月期第1四半期決算の四半期報告書を提出しました。配当については、1株当たり29円の配当を実施しており、前期から3円の増配となっています。安定した収益力と財務体質を背景に、株主還元も強化されています。