株式会社エヌ・ピー・シーの直近の決算内容をご紹介します。株式会社エヌ・ピー・シーは装置関連事業と環境関連事業を展開する企業で、最新の四半期決算では売上高646百万円、営業利益41百万円と、前年同期比で売上が減少したものの利益面では改善が見られました。
企業情報
企業名: 株式会社エヌ・ピー・シー
証券コード: 6255
決算期: 8月31日
株式会社エヌ・ピー・シーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エヌ・ピー・シーの決算日は8月31日です。四半期決算は、9月1日~11月30日、12月1日~2月28日、3月1日~5月31日、6月1日~8月31日の各期間で行われ、その年度の連結決算は8月31日に締め切られます。
主な事業
株式会社エヌ・ピー・シーは、半導体・液晶製造装置などの装置関連事業と、太陽光発電所の検査サービスや太陽光パネルのリユース・リサイクルなどの環境関連事業を展開しています。太陽電池関連市場の成長や太陽光発電設備の増加を背景に、両事業ともに安定した需要を見込めることが同社の強みといえます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が646百万円、営業利益が41百万円となりました。前年同期と比較すると、売上高は152百万円の減収となったものの、営業利益は122百万円の改善となっています。装置関連事業の部品販売が好調だったことや、環境関連事業でも検査サービスやリサイクル案件が順調に推移したことが、利益率の改善につながりました。
売上・利益の推移
同社の直近の業績推移をみると、2022年8月期の売上高は3,965百万円、営業利益は155百万円でした。2023年8月期は売上高が減少する見込みですが、利益面では改善が見られる見通しです。太陽電池関連市場の成長に加え、環境関連事業の伸長が同社の業績を下支えしていると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は13,670百万円、負債合計は5,668百万円、純資産合計は8,001百万円となっています。資産の中では「仕掛品」が大きく増加しており、受注環境の改善を示唆しています。一方で、負債では「前受金」が大幅に増加しており、受注状況の改善が確認できます。
資産の部
資産合計は前連結会計年度末より58百万円増加しました。これは主に、「仕掛品」が1,115百万円増加した一方で、「現金及び預金」が253百万円、「受取手形、売掛金及び契約資産」が790百万円それぞれ減少したことによるものです。
負債の部
負債合計は前連結会計年度末より131百万円増加しました。これは主に、「前受金」が925百万円増加した一方で、「電子記録債務」が469百万円、「買掛金」が195百万円それぞれ減少したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は前連結会計年度末より72百万円減少しました。これは主に、「利益剰余金」が129百万円減少した一方で、「為替換算調整勘定」が25百万円増加したことによるものです。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は1.1%、ROE(自己資本利益率)は0.8%となっています。前年同期と比べて、ROAは1.7ポイント、ROEは1.9ポイントそれぞれ改善しました。これは装置関連事業の部品販売や環境関連事業の検査サービスが好調に推移したことで、収益性が高まったためと考えられます。今後も、事業の安定成長とコスト管理の徹底によって、収益力の向上が期待できそうです。
キャッシュフロー
同社の直近の四半期連結キャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは△253百万円と減少しています。これは「仕掛品」の増加などが主な要因です。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは△4百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは△129百万円となっており、全体としてキャッシュ・ポジションは悪化しています。今後は、運転資金需要の低減と投資の抑制により、キャッシュ・フローの改善が期待されます。
配当の支払額
2023年8月期の年間配当金は6円を予定しています。前期からの増配となっており、株主還元の強化に取り組んでいることがわかります。今後も、安定的な業績と財務体質の強化を背景に、適切な利益還元を行っていくものと考えられます。
今後の展望
同社は、装置関連事業では太陽電池関連市場の成長を取り込むとともに、環境関連事業では太陽光発電設備の検査や太陽光パネルのリサイクル事業を強化していく方針です。特に環境関連事業では、国内外でリサイクル需要の高まりが見込まれることから、同事業の収益拡大が期待されます。また、グローバル展開の加速や生産性向上などにも取り組み、収益力の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社エヌ・ピー・シーは、装置関連事業と環境関連事業を柱とする企業です。当第1四半期の業績では、売上高が減少したものの、利益面では改善が見られました。今後は、太陽電池関連市場の成長や環境関連事業の伸長などを背景に、収益の拡大が期待されます。また、株主還元の強化にも取り組んでおり、株価の上昇も期待できそうです。
株式会社エヌ・ピー・シーの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は8月31日で、年間配当金は6円を予定しています。同社は装置関連事業と環境関連事業を手掛ける企業で、太陽電池や太陽光発電関連市場の成長に伴い、安定的な収益を上げることが期待されます。今後も、業績の向上と適切な株主還元に取り組んでいくと考えられます。