株式会社藤商事の中間決算が発表されました。パチンコ・パチスロ業界の主力メーカーである同社は、新機種の投入などが奏功して売上高29,626百万円、経常利益5,276百万円と好調な決算結果を出しています。メーカー独自のスマートパチンコなどの新しい取り組みも順調に進展しており、今後の成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社藤商事
証券コード: 62570
決算期: 3月期
株式会社藤商事の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社藤商事の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。
主な事業
株式会社藤商事は、パチンコ・パチスロ遊技機の開発・製造・販売を主な事業としています。パチンコホールや遊技施設向けに、話題のアニメコンテンツを活用したパチンコ機やスマートパチンコ、スマートパチスロなどの新しいタイプの遊技機を提供しています。近年はスマート遊技機の普及に注力しており、ゲーム性の向上やスマート化などで業界をリードしています。
今期の業績と利益率は?
株式会社藤商事の当第3四半期の業績は売上高29,626百万円、営業利益5,243百万円、経常利益5,276百万円と大変好調です。売上高は前年同期比11.3%増、経常利益も14.2%増加しており、高い収益性を維持できています。パチンコ・パチスロ遊技機の販売が好調に推移し、スマート遊技機の普及も進展したことが業績の柱となっています。
売上・利益の推移
株式会社藤商事の直近3年間の業績推移を見ると、売上高は堅調に推移しています。2023年3月期第3四半期では29,626百万円と前年同期比11.3%増となり、通期の売上高予想は34,869百万円と過去最高を更新する見込みです。一方で、経常利益は5,276百万円と前年同期比14.2%増加しており、好調な収益性を維持できています。業界トップレベルの収益力が同社の大きな強みと言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
株式会社藤商事の2023年12月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は52,407百万円となっています。流動資産は35,125百万円、固定資産は17,281百万円です。一方、負債合計は10,348百万円で、自己資本比率は80.2%と高い水準を維持しています。健全な財務体質が維持されているといえるでしょう。
資産の部
資産の部では、現金及び預金19,629百万円、受取手形・売掛金及び契約資産6,200百万円などが主な項目となっています。前期末から現金及び預金が773百万円減少した一方で、商品及び製品や原材料及び貯蔵品が増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金5,647百万円、未払法人税等343百万円などが主な項目となっています。前期末から未払法人税等が407百万円減少するなど、短期負債が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金3,281百万円、利益剰余金38,521百万円が主な内訳となっています。前期末から利益剰余金が2,937百万円増加しており、自己資本比率は80.2%と高い水準を維持しています。健全な財務基盤が維持されていると評価できます。
ROAとROE
株式会社藤商事のROA(総資産利益率)は直近3年間で9%台後半と高い水準を維持しています。また、ROE(自己資本利益率)も20%前後で推移しており、優れた収益性と資本効率性を示しています。これは同社の高い収益力と健全な財務体質が反映された結果だと言えるでしょう。引き続き業界トップクラスの収益性を維持できる企業だと評価されています。
キャッシュフロー
株式会社藤商事のキャッシュ・フローは安定した水準を維持しています。営業活動によるキャッシュ・フローは堅調に推移しており、3年間で合計150億円以上を確保できています。一方で、研究開発投資などの投資活動によるキャッシュ・アウトフローも発生しているものの、財務活動によるキャッシュ・インフローもあり、全体としては安定したキャッシュ・フロー状況が続いています。
配当の支払額
株式会社藤商事は、株主還元の観点から配当を重視しています。2023年3月期の年間配当金は50円(中間配当25円、期末配当25円)と、前期から10円増配となりました。また、当事業年度の中間配当金は25円と、引き続き安定した配当を実施しています。今後も業績に応じた適切な株主還元を実施していく方針だと期待できます。
今後の展望
株式会社藤商事は、スマート遊技機の開発促進を最重点課題として、新しい遊技機の投入に注力しています。スマートパチンコやスマートパチスロなどの新機種が順調に市場に投入できており、今後も話題性の高い遊技機を継続的に投入していくことが期待されます。アニメタイトルを活用した新機種の投入も好評を博しており、同社の強みを活かしていく方針です。今後も業界トップクラスの収益力と新商品開発力を活かし、持続的な成長が見込めるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社藤商事の2023年12月期第3四半期決算は、売上高・利益ともに大幅な伸びを示しています。スマート遊技機の投入が順調に進み、業界トップクラスの収益力を維持できていることが特徴です。同社は今後もスマート遊技機の開発に注力し、アニメコンテンツなどの人気タイトルを活用した新機種の投入を続けていく方針です。健全な財務基盤と高い収益性を背景に、持続的な成長が期待される企業と評価できるでしょう。
株式会社藤商事の決算日や配当についてまとめました。
株式会社藤商事の決算日は3月31日、直近の第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。また、同社は株主還元を重視しており、2023年3月期の年間配当金は50円(中間配当25円、期末配当25円)と前期から10円増配となりました。今後も業績に応じた適切な株主還元を実施していく方針です。