株式会社マルマエの2023年第1四半期決算が発表されました！売上高は1,117百万円と前年同期比55.1%と大幅に減少しましたが、経営効率化の取り組みにより営業損失は22百万円にとどまりました。特に半導体製造装置関連部品の売上が減少傾向にあるものの、先端DRAM投資の拡大や新規顧客との開発案件の大きな進展など、明るい材料もあります。今後の業績回復に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社マルマエ
証券コード: 62640
決算期: 8月31日
株式会社マルマエの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社マルマエの決算日は8月31日です。また、決算期は第37期第1四半期（2023年9月1日~2023年11月30日）となります。
主な事業
株式会社マルマエは、主に半導体製造装置や液晶パネル製造装置などの精密部品の製造を手掛けています。特に半導体分野では、大手メーカー向けの高精度な部品を供給しており、ファウンドリーや有機ELなどの成長分野でも実績を上げています。また、太陽電池製造装置向けの部品供給や、新分野への進出にも注力しています。
今期の業績と利益率は？
今期第1四半期の業績は、売上高が1,117百万円と前年同期比55.1%の大幅減少となりました。一方で、営業損失が22百万円と大幅な悪化はありませんでした。これは、在庫の圧縮や受注損失引当金の減少などによる経営効率化の取り組みが奏功したためです。
売上・利益の推移
過去3期の業績を見ると、2022年8月期の売上高は6,868百万円、経常利益は789百万円と好調でしたが、2023年第1四半期では売上高が大幅に減少し、経常損失に転落しています。これは、主力の半導体製造装置関連部品の需要が冷え込んでいるためです。ただし、新規顧客開拓の進展や先端DRAM投資の拡大などから業績回復が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社マルマエの2023年11月30日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は11,190百万円となっています。内訳として、流動資産が5,232百万円、固定資産が5,957百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が3,472百万円、売掛金が545百万円となっています。一方で、仕掛品が619百万円と前期末から150百万円減少しており、在庫削減が進んでいます。
負債の部
負債の部では、買掛金が138百万円、長期借入金が2,745百万円となっています。前期末から借入金が144百万円減少しており、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が7,207百万円となっており、自己資本比率は64.4%と高い水準を維持しています。利益剰余金は4,549百万円と、前期末から266百万円減少しています。
ROAとROE
2023年第1四半期のROAは-1.4%、ROEは-2.2%と低い水準にあります。これは、売上高の大幅減少により経常損失が計上されたためです。ただし、先行き経営効率化の効果が発現し、業績の回復が期待されることから、ROAやROEも改善に向かうと見込まれます。
キャッシュフロー
第1四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローは85百万円のプラス、投資活動によるキャッシュフローは12百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュフローは121百万円のマイナスとなっています。投資活動は抑制的に推移しており、キャッシュ・ポジションは良好な水準を維持しています。
配当の支払額
2023年11月22日開催の定時株主総会において、1株当たり18円の期末配当の支払いが決議されました。前期の年間配当36円から、半減する形となっていますが、業績の回復を見据えて、株主還元の維持に努めているものと思われます。
今後の展望
株式会社マルマエは、先端DRAM投資の拡大や新規顧客開拓の進展などから、業績回復への期待感が高まっています。特に、先端デバイス分野や有機ELパネル製造装置分野での高精度部品供給に注力しており、これらの分野での受注拡大が期待されます。また、経営効率化の取り組みも奏功しており、収益力の向上にもつながりそうです。今後の業績動向に注目が集まっています。
編集部のまとめ
株式会社マルマエの2023年第1四半期決算は、売上高が大幅に減少したものの、経営効率化の取り組みにより損失幅を抑えられました。先行きは、半導体分野での新規顧客開拓や先端DRAM投資の拡大などから、業績回復への期待感が高まっています。また、財務体質も良好で株主還元も維持されていることから、中長期的な成長が期待できる企業だと評価できます。
株式会社マルマエの決算日や配当についてまとめました。
株式会社マルマエの決算日は8月31日で、第1四半期の決算期は2023年9月1日~2023年11月30日となります。また、2023年11月22日開催の定時株主総会において、1株当たり18円の期末配当の支払いが決議されました。株主還元も維持されている点に注目が集まります。
