オイレス工業株式会社の最新の四半期決算報告が公開されました。この四半期決算では、同社の売上高が48,659百万円と前年同期比6.2%増加し、経常利益が5,053百万円と20.5%の増益となりました。好調な業績の背景には、再生可能エネルギー向けの軸受や建築向け製品の需要が堅調だったことなどが挙げられます。
企業情報
企業名: オイレス工業株式会社
証券コード: 62820
決算期: 3月期
オイレス工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
オイレス工業株式会社の決算日は3月31日です。3月期の通期決算は通常6月に発表され、四半期決算は6月、9月、12月、3月に発表されます。
主な事業
オイレス工業株式会社は、軸受機器、構造機器、建築機器などの製造・販売を主な事業としています。軸受機器分野では、一般産業用と自動車用の製品を展開し、構造機器分野では橋梁用部材や建築物の開閉装置などを、建築機器分野ではビル用ウィンドウオペレーターなどの製品を提供しています。これらの事業を通して、世界各国の顧客ニーズに応えています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は好調で、売上高が48,659百万円、営業利益が4,651百万円、経常利益が5,053百万円、四半期純利益が3,556百万円と、前年同期と比べ増収増益となりました。特に経常利益の増加率が20.5%と高く、利益率も上昇しているのが特徴的です。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は62,882百万円から48,659百万円へと推移し、経常利益は5,730百万円から5,053百万円と概ね横ばいで推移しています。軸受機器、構造機器、建築機器の各事業が好調に推移していることが売上増加につながっています。
四半期連結貸借対照表について
オイレス工業の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が89,283百万円となっています。前期末比で2,291百万円増加しており、流動資産では仕掛品や受取手形及び売掛金の増加、固定資産では投資有価証券の増加が主な要因です。負債は16,632百万円で前期末比769百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が56,884百万円と前期末比2,112百万円増加しました。これは仕掛品や受取手形及び売掛金の増加が主な要因です。一方、固定資産は32,398百万円と前期末比179百万円増加しており、投資有価証券の増加などが影響しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が13,069百万円と前期末比458百万円増加しています。これは未払法人税等の増加などが要因です。固定負債は3,562百万円と前期末比1,228百万円減少しており、長期借入金の減少が主な理由です。
純資産の部
純資産の部では、72,650百万円と前期末比3,061百万円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や、為替換算調整勘定の増加などによる増加要因があります。これにより、自己資本比率は80.7%と、高い水準を維持しています。
ROAとROE
オイレス工業株式会社のROAは前期の5.9%から当期9.4%へと大幅に改善しています。これは経常利益の増加と総資産の効率的な活用によるものと考えられます。一方、ROEは前期の6.0%から当期の5.9%とほぼ横ばいで推移しています。この水準は同業他社に比べても高い水準にあり、株主価値の向上にも寄与しているといえるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが5,645百万円の収入と前年同期比で増加しました。一方、投資活動による1,739百万円の支出、財務活動による4,218百万円の支出となっており、現金及び預金は前期末比で289百万円減少しています。
配当の支払額
オイレス工業株式会社は、株主還元として当期の配当金を年間63円(うち中間配当35円)と、前期比増配を行う予定です。この水準は業績の好調さを反映したものとなっています。また、自己株式の取得も実施しており、株主還元策の強化に取り組んでいます。
今後の展望
オイレス工業株式会社は、中期経営計画の最終年度にあたる2023年度の業績達成に向けて、グループ一丸となって取り組んでいます。今後も、再生可能エネルギー関連や建築向け製品の需要拡大、海外市場での事業拡大などに注力し、持続的な成長と企業価値の向上を目指していくと期待されます。
編集部のまとめ
オイレス工業株式会社の最新の四半期決算では、売上高、利益ともに前年同期を上回る好調な結果となりました。事業ポートフォリオの強化や海外展開の推進など、中期経営計画の取り組みが成果につながっているようです。今後も、持続的な成長と株主還元の強化に期待が寄せられています。
オイレス工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
オイレス工業株式会社の決算日は3月31日で、3月期の通期決算は通常6月に発表されています。また、同社は株主還元として年間63円の配当を実施する予定で、前期比増配となっています。これらの情報をふまえ、同社の業績や成長性、株主還元の状況を確認することができます。