日精エー・エス・ビー機械株式会社の2023年12月期第1四半期決算がついに発表されました。同社は世界有数のストレッチブロー成形機メーカーで、プラスチック容器の製造に欠かせない機械を提供しています。今期は売上高が前年同期比116.0%と大幅に増加し、利益率も大きく改善したことで、順調な滑り出しとなりました。今後も安全で衛生的なプラスチック需要の堅調さを背景に、事業の拡大が期待できそうです。
企業情報
企業名: 日精エー・エス・ビー機械株式会社
証券コード: 6284
決算期: 9月30日
日精エー・エス・ビー機械株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
日精エー・エス・ビー機械株式会社は9月30日を決算日としており、第1四半期は2023年10月1日から12月31日までの期間となります。
主な事業
日精エー・エス・ビー機械株式会社は、プラスチック容器の製造に使用されるストレッチブロー成形機を中心とした製品を手掛けています。同社は1970年代から世界トップクラスの技術を持つストレッチブロー成形機のメーカーとして高い評価を得ており、飲料容器やコスメ容器などの幅広い分野で採用されています。また、金型や部品・メンテナンスも手掛けており、安定収益の柱となっています。
今期の業績と利益率は？
日精エー・エス・ビー機械株式会社の2023年12月期第1四半期の業績は好調でした。売上高は8,043百万円と前年同期比116.0%の増収、営業利益は1,631百万円と124.3%の増益となりました。主力のストレッチブロー成形機の販売が好調に推移したことに加え、金型や部品の売上も伸長したことが業績の押し上げ要因となりました。
売上・利益の推移
日精エー・エス・ビー機械株式会社は、近年着実に売上高と利益を伸ばしてきました。2022年9月期の売上高は34,798百万円、経常利益は6,953百万円と過去最高を記録しています。今期第1四半期もさらなる売上増加と大幅な増益を遂げており、同社の業績は好調に推移しているといえます。
四半期連結貸借対照表について
日精エー・エス・ビー機械株式会社の2023年12月期第1四半期末の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は68,297百万円と前期末比1,898百万円減少しました。一方、負債合計は19,917百万円と106百万円増加しており、純資産は48,379百万円と2,005百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が23,578百万円から22,750百万円に減少しました。また、受取手形及び売掛金が7,589百万円から7,410百万円、商品及び製品が2,499百万円から2,335百万円と微減しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が2,043百万円から1,907百万円に減少しましたが、契約負債が3,719百万円から4,749百万円に増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が41,685百万円から40,761百万円に減少しています。また、為替換算調整勘定が1,761百万円から692百万円に大幅に減少しています。
ROAとROE
日精エー・エス・ビー機械株式会社の2022年9月期のROAは10.0%、ROEは11.0%となっています。前期から改善傾向にあり、2023年12月期第1四半期の増収増益を受けてさらなる向上が期待されます。同社は営業効率の良い事業モデルを構築しており、資産効率とROEの維持・向上が企業価値向上につながると考えられます。
キャッシュフロー
日精エー・エス・ビー機械株式会社のキャッシュフローは健全な状況にあります。2022年9月期は営業活動によるキャッシュ・フローが7,829百万円の純増、投資活動によるキャッシュ・フローは1,515百万円の純減、財務活動によるキャッシュ・フローは2,738百万円の純減となっています。手元資金も潤沢であり、設備投資や配当、借入返済などに活用されています。
配当の支払額
日精エー・エス・ビー機械株式会社は、2023年12月4日に1株当たり120円の期末配当を実施しました。前期は1株当たり100円の配当で、配当性向は29.4%となっています。同社は株主還元を重視しており、今後も安定的な配当を続けていくことが期待されます。
今後の展望
日精エー・エス・ビー機械株式会社は、引き続きストレッチブロー成形機の競争力強化や、DX戦略の推進、環境対応技術の研究開発などに注力していく方針です。また、インド工場の生産能力拡充や国内新工場建設の検討など、グローバルでの生産体制の最適化も進めていきます。安全で環境負荷の小さいプラスチック容器への需要は今後も底堅いと見られ、同社の業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
日精エー・エス・ビー機械株式会社は、プラスチック容器製造に欠かせない高い技術力を持つ企業です。今期は売上高が前年同期比116.0%増、営業利益が124.3%増と大幅な増収増益を達成しており、業績は好調に推移しています。また、ROAやROEも改善傾向にあり、企業価値の向上も期待できます。今後は、DX化や環境対応など、先進的な取り組みも強化していくことで、持続的な成長が期待されます。
日精エー・エス・ビー機械株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日精エー・エス・ビー機械株式会社の決算日は9月30日で、第1四半期は2023年10月1日から12月31日までとなります。また、同社は1株当たり120円の期末配当を実施し、配当性向は29.4%と株主還元に積極的な企業といえます。今後も安定した業績と配当の継続が期待できそうです。
