日精樹脂工業株式会社の最新決算情報をお届けします。この会社は、プラスチック射出成形機の製造・販売を主な事業としており、日本をはじめ欧米、アジアなどグローバルに展開しています。
その直近の決算状況をご紹介しますので、投資家の皆さまの参考にしていただければ幸いです。
企業情報
企業名: 日精樹脂工業株式会社
証券コード: E01695
決算期: 3月31日
日精樹脂工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日精樹脂工業株式会社の決算期は3月31日です。年間決算の発表は6月、四半期決算の発表は2月、5月、8月、11月に行われます。
主な事業
日精樹脂工業株式会社は、プラスチック射出成形機の製造・販売を主力事業としています。射出成形機以外にも、成形に関わる周辺機器や金型、樹脂部品なども製造・販売しており、幅広い製品ラインナップを揃えています。
主な取引先は自動車、家電、情報機器などの製造業界で、世界各地に製造拠点を持つグローバル企業が顧客となっています。
今期の業績と利益率は?
直近の第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~12月31日)の業績は、売上高が340億56百万円、営業利益が15億62百万円、経常利益が13億61百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が8億37百万円となりました。
売上高に対する各利益の比率は、営業利益率が4.6%、経常利益率が4.0%、純利益率が2.5%となっています。
売上・利益の推移
日精樹脂工業株式会社は、直近の4年間で売上高が320億円~520億円、営業利益が16億円~24億円程度で推移しています。
2023年3月期は、新型コロナウイルス感染症の影響による需要の落ち込みから売上高が大幅に減少しましたが、2024年3月期に向けては需要の回復が期待されています。
四半期連結貸借対照表について
直近の2023年12月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が900億2百万円、負債が482億23百万円、純資産が417億79百万円となっています。
前期末比では、総資産が122億円増加し、負債が102億円増加、純資産が21億円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が134億93百万円、商品及び製品が194億6百万円、仕掛品が76億41百万円となっており、流動資産が670億97百万円と全体の7割以上を占めています。
固定資産は230億5百万円で、主な内訳は有形固定資産が175億49百万円となっています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が150億85百万円、支払手形及び買掛金が111億22百万円、1年内返済予定の長期借入金が25億18百万円となっています。
固定負債は120億30百万円で、長期借入金が85億73百万円が主な内訳です。
純資産の部
純資産の部では、資本金が53億62百万円、利益剰余金が273億53百万円、自己株式が20億30百万円となっています。
自己資本比率は46.1%と、健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
日精樹脂工業株式会社のROA(総資産経常利益率)は直近3年間で5%前後で推移しています。
一方、ROE(自己資本当期純利益率)は7%前後で、2023年3月期には9.5%まで上昇しています。
ROEの上昇は、経済環境の変化に合わせて収益力を維持しつつ、自己資本の効率的な活用を行っていることが要因と考えられます。
キャッシュフロー
日精樹脂工業株式会社の営業キャッシュ・フローは、直近3年間で20億円前後を確保しています。
一方、投資キャッシュ・フローは設備投資や新規事業への投資などで10億円前後のマイナスとなっています。
これらの結果、フリー・キャッシュ・フローは10億円前後のプラスを維持しており、財務の健全性が保たれています。
配当の支払額
日精樹脂工業株式会社は、年2回(中間配当:12月、期末配当:6月)の配当を行っています。
2023年3月期の年間配当金は30円、直近の2024年3月期第2四半期(中間期)の配当金は15円となっています。
配当性向は20%前後で推移しており、株主還元にも力を入れています。
今後の展望
日精樹脂工業株式会社は、世界的な経済環境の不確定要因が継続する中で、収益力の維持と事業基盤の強化に取り組んでいきます。
具体的には、電動式射出成形機の拡販や、IoT化やデジタル化によるサービス事業の強化、新素材への対応などに力を入れていく方針です。
中期的に、売上高500億円、営業利益率8%以上の目標を掲げており、グローバル市場での競争力強化に努めていきます。
編集部のまとめ
日精樹脂工業株式会社は、主力のプラスチック射出成形機事業を中心に、周辺機器や部品、金型など幅広い製品を国内外で展開している企業です。
直近の決算では、世界経済の不確定要因の影響を受け、売上・利益ともに減少しましたが、中期的に収益力の強化に取り組んでいく方針です。
自己資本比率やキャッシュフローの状況も良好で、将来的な成長に期待が持てる企業といえるでしょう。
日精樹脂工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日精樹脂工業株式会社の決算期は3月31日で、年間決算の発表は6月、四半期決算の発表は2月、5月、8月、11月に行われます。
配当は年2回(中間配当:12月、期末配当:6月)行われており、2023年3月期の年間配当金は30円、2024年3月期第2四半期(中間期)の配当金は15円となっています。