サンセイ株式会社の決算速報がリリースされました。2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が前年同期比1.3%増の3,665百万円、経常利益は2.2倍の153百万円と好調な結果となりました。
事業別には、主力のゴンドラ・舞台事業が1.1%減の2,436百万円、海洋関連事業が6.7%増の1,229百万円となりました。業績の改善には注目です。
企業情報
企業名: サンセイ株式会社
証券コード: E01704
決算期: 3月期
サンセイ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サンセイ株式会社の決算期は3月期で、毎年6月に定時株主総会を開催しています。四半期決算は第1四半期(6月)、第2四半期(9月)、第3四半期(12月)、本決算(3月)と年4回発表しています。
主な事業
サンセイ株式会社は、主にゴンドラ・舞台事業と海洋関連事業を展開しています。
ゴンドラ・舞台事業では、ビル外装用のゴンドラシステムや舞台装置の設計・製造・据付を行い、国内外の建物や劇場に納入しています。
海洋関連事業では、海洋土木工事や海洋構造物の建設、海上プラットフォームの製造などに関わっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は3,665百万円と前年同期比1.3%増となりました。利益面では、経常利益が153百万円と前年同期比2.2倍の大幅な増益となりました。
売上高に対する利益率は経常利益率が4.2%と大きく改善されています。事業の収益性が向上している様子がうかがえます。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は3,600~3,700百万円前後で推移しています。一方、経常利益は2021年3月期の104百万円から2023年12月期第3四半期の153百万円と大幅に増加しており、収益性の改善が進んでいます。
四半期連結貸借対照表について
サンセイ株式会社の2023年12月末の総資産は6,364百万円で、前期末比138百万円減少しています。主な変動は、現金及び預金が減少したことによるものです。
資産の部
資産の部では、流動資産が3,252百万円と前期末比152百万円減少しています。一方、固定資産は3,112百万円と14百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が1,502百万円と前期末比69百万円減少し、固定負債が600百万円と94百万円減少しています。
純資産の部
純資産は4,262百万円と前期末比24百万円増加しています。自己資本比率は67.0%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
サンセイ株式会社のROA(総資産経常利益率)は2.4%、ROE(自己資本当期純利益率)は2.9%となっています。前年同期と比べROAは1.8ポイント、ROEは1.4ポイントそれぞれ改善しており、収益性の向上が見られます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローでは、営業CF が148百万円のプラスとなり、投資CFが51百万円のマイナス、財務CFが△593百万円のマイナスとなっています。利益の増加に加え、運転資本の改善によりキャッシュ確保力が高まっています。
配当の支払額
サンセイ株式会社は、前期(2022年3月期)の年間配当金を14円としており、当期(2023年3月期)も同額の配当を実施する予定です。配当性向は31.1%となっています。
今後の展望
サンセイ株式会社は、ゴンドラ・舞台事業と海洋関連事業の両分野で受注拡大を目指すとしています。
特に海洋関連事業では、洋上風力発電案件への参入など新たな事業領域の開拓にも取り組んでいます。
また、原材料価格高騰などのコスト上昇分を適切に価格転嫁できるよう努めると述べています。
編集部のまとめ
サンセイ株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高・利益ともに前年同期を上回る好結果となりました。主力のゴンドラ・舞台事業と海洋関連事業が業績を牽引しています。
今後はさらなる収益力の向上とともに、新分野への進出など成長戦略を推進することが期待されます。サンセイ株式会社の今後の動向に注目していきたいと思います。
サンセイ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サンセイ株式会社の決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を行っています。配当については、前期(2022年3月期)と同額の年間14円を予定しています。株主還元にも注力しているのが特徴です。