株式会社北川鉄工所の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。当社は、工作機器、産業機械、金属素形材の製造・販売を行う優良企業です。今期の売上高は45,789百万円となり、前年同期比8.3%の増収となりました。また、営業利益は1,204百万円と、前年同期の営業損失380百万円から大幅な改善となり、黒字転換を果たしています。
企業情報
企業名: 株式会社北川鉄工所
証券コード: E01584
決算期: 3月期
株式会社北川鉄工所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社北川鉄工所の決算日は3月31日です。第3四半期決算の発表は2024年2月9日に行われました。
主な事業
株式会社北川鉄工所は、工作機器、産業機械、金属素形材の製造・販売を主な事業としています。工作機器では切削工具や治工具、産業機械では建設用クレーンやコンクリートプラントなど、幅広い製品ラインナップを保有し、国内外の顧客に提供しています。特に金属素形材事業では自動車向けの需要が好調で、収益の柱となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は45,789百万円と前年同期比8.3%の増収となりました。この背景には、金属素形材事業において原材料価格高騰分の価格転嫁が進み、自動車部品の生産回復による好調な需要があったことが挙げられます。営業利益は1,204百万円と前年同期の営業損失から大幅に改善し、経常利益は1,834百万円と大幅な増益となりました。
売上・利益の推移
当社の売上高は増加傾向にあり、前期は59,700百万円を記録しています。一方で、営業利益は第2四半期までは低調でしたが、第3四半期では前年同期比増益となりました。これは、金属素形材事業の好調による業績改善が大きな要因です。また、次期以降も収益力の向上が期待されています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は79,771百万円で、前連結会計年度末比5,291百万円の増加となりました。この主な要因は、棚卸資産の増加によるものです。一方、負債は40,535百万円と3,121百万円増加しており、主に借入金の増加が影響しています。純資産は39,236百万円となり、自己資本比率は49.2%を維持しています。
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は79,771百万円です。これは前連結会計年度末比で5,291百万円の増加となります。主な増加要因は棚卸資産の増加で、商品及び製品やWIP(仕掛品)の増加が挙げられます。これは生産活動の活発化に伴うものと考えられます。
負債の部
負債合計は40,535百万円で、前連結会計年度末比3,121百万円の増加となりました。主な要因は有利子負債の増加で、短期借入金や長期借入金が増加しています。これは事業活動の拡大に伴う運転資金需要の高まりによるものと考えられます。
純資産の部
純資産合計は39,236百万円となり、前連結会計年度末比2,169百万円の増加です。これは主に利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率は49.2%と、健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
当社のROA(総資産利益率)は直近では低下傾向にありましたが、第3四半期では改善に向かっています。これは、営業利益の大幅な改善により収益性が高まったことが主な要因です。また、ROE(自己資本利益率)も直近四半期で改善傾向にあり、株主資本の効率的な活用が進んでいるといえます。今後も収益力の向上と資本効率の改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前期では営業活動によるキャッシュ・フローが2,944百万円の収入となっており、投資活動によるキャッシュ・フローは3,384百万円の支出となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは730百万円の収入でした。今後も財務体質の健全化に向けた取り組みが期待されます。
配当の支払額
株式会社北川鉄工所は、株主の皆様への利益還元を経営の重要な課題の一つと位置付けています。直近では、2022年6月期に1株当たり25円の期末配当、2022年9月期に1株当たり30円の中間配当を行っています。今後も、業績の推移を見ながら株主還元の充実に努めていく方針です。
今後の展望
株式会社北川鉄工所は、「Plus Decade 2031」と称する長期経営計画に基づき、事業構造の転換や経営品質の進化に取り組んでいます。足元では金属素形材事業が好調で、自動車市場の回復を背景に収益改善が進展しています。一方で工作機器事業や産業機械事業は原材料価格高騰の影響を受けており、引き続き厳しい経営環境が続くと予想されます。今後は収益基盤の強化と事業ポートフォリオの最適化を図り、 持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社北川鉄工所は、工作機器、産業機械、金属素形材の製造・販売を手がける老舗メーカーです。当第3四半期決算では、金属素形材事業の好調による増収増益となり、経営成績が大幅に改善しました。今後も収益力の向上と財務体質の強化に取り組み、持続的な成長を目指していくことが期待されます。株主還元については、業績に応じた適切な配当の実施に努めていく姿勢が窺えます。
株式会社北川鉄工所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社北川鉄工所の決算日は3月31日で、第3四半期決算の発表は2024年2月9日に行われました。また、株主への利益還元として、2022年6月期は1株当たり25円、2022年9月期は1株当たり30円の配当を実施しています。今後も業績に応じた株主還元の充実に努めていく見通しです。