株式会社シンニッタンの決算報告をご覧いただきありがとうございます。建設機械向けの鍛造品や自動車向けの鍛造品、さらに建機事業やリース事業など、多角的な事業を展開する同社は、通期で過去最高益を記録しました。また、自動車の生産回復により、同社の主力事業でもある鍛造事業の業績も改善してきています。さらには不動産事業でも安定収益を上げるなど、ポジティブな材料が目立ちます。
企業情報
企業名: 株式会社シンニッタン
証券コード: 63190
決算期: 2024年3月期
株式会社シンニッタンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社シンニッタンの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日までの結果を報告しています。通期の決算発表は2024年5月頃を予定しています。
主な事業
株式会社シンニッタンは、鍛造品製造を主力事業としており、自動車産業向けや建設機械産業向けなどに鍛造品を供給しています。 さらに、建機のリース事業、金属製パレットの製造販売などの事業も展開しており、多角化を進めています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は167億46百万円と前年同期比5.1%増加しました。 利益面では、原価率の上昇を受けて営業利益は6億54百万円にとどまりましたが、特別利益計上などで経常利益は9億7百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は10億32百万円と大幅に増加しています。
売上・利益の推移
株式会社シンニッタンの売上高は、217億38百万円と過去最高を記録する一方、利益面でも10億32百万円の親会社株主に帰属する当期純利益を計上するなど、好調な業績を収めています。前期との比較では売上高は5.1%増加し、利益も大幅に増加しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社シンニッタンの四半期連結貸借対照表は、390億6百万円の総資産と、262億67百万円の純資産を計上しています。前期末比でそれぞれ4億47百万円の増加と14億82百万円の増加となっており、堅調な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が228億67百万円、固定資産が161億39百万円となっています。 流動資産は主に現金及び預金の増加により5億58百万円増加しており、固定資産は有形固定資産の減少等により1億10百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が108億9百万円、固定負債が19億29百万円となっています。 流動負債は仕入債務や短期借入金の減少により12億40百万円減少しており、固定負債は繰延税金負債の増加等により2億5百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、262億67百万円となっており、前期末より14億82百万円増加しています。 この増加は主に利益剰余金の積み上げと為替換算調整勘定の増加によるものです。
ROAとROE
株式会社シンニッタンのROAは2.7%、ROEは4.4%となっています。 前年同期と比べ、ROAは0.2ポイント上昇、ROEは0.5ポイント上昇しており、収益性の改善が進んでいます。これは、経常利益の増加やコスト管理の成果が表れてきたためと考えられます。
キャッシュフロー
株式会社シンニッタンのキャッシュフローは好調で、営業活動によるキャッシュ・フローは20億円以上の黒字を計上しているほか、財務活動によるキャッシュ・フローもマイナスながら、全体としては現金及び現金同等物が増加しています。 安定的な収益力と健全な財務体質が特徴といえるでしょう。
配当の支払額
株式会社シンニッタンは、年間10円の配当を実施しています。 配当性向は35.6%となっており、株主還元も適切に行われているといえます。 業績好調な中、着実に配当を増やしていく方針のようです。
今後の展望
株式会社シンニッタンは、自動車産業の生産回復に加え、建設機械業界の好調な需要を取り込むことで、今後も安定した業績を見込んでいると述べています。 さらに、不動産事業の収益安定化や将来の成長につながるM&Aなども視野に入れながら、事業領域の拡大に取り組んでいきます。
編集部のまとめ
株式会社シンニッタンは、建設機械や自動車関連の鍛造品製造を主力事業として、堅調な業績を維持しています。 直近の第3四半期では売上高、経常利益、純利益ともに増加しており、ROAとROEも上昇傾向にあります。 今後も自動車や建設機械の需要取り込みに成功すれば、業績拡大が期待できるでしょう。 また、不動産事業の安定収益や将来への投資にも期待が持てそうです。
株式会社シンニッタンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社シンニッタンの決算日は3月31日で、通期決算は2024年5月頃を予定しています。また、同社は年間10円の配当を実施しており、配当性向も適切な水準を維持しています。今後も着実な配当増加を続けることが期待されます。