株式会社タカトリの2023年3四半期決算が発表されました。同社は電子機器、繊維機器、医療機器の製造事業を手掛けており、4ヶ月前と比べると売上高が83.5%増加し、営業利益は202.8%増加するなど、好調な業績を残しました。今後の事業展開にも注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社タカトリ
証券コード: 63380
決算期: 2023年9月30日
株式会社タカトリの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社タカトリの決算日は9月30日です。第1四半期の決算期間は2023年10月1日から2023年12月31日までとなっています。
主な事業
株式会社タカトリは、電子機器事業、繊維機器事業、医療機器事業の3つを主力事業として展開しています。電子機器事業では、半導体製造機器やディスプレイ製造機器などを製造・販売しており、繊維機器事業では織機などの繊維加工機械を、医療機器事業では人工透析装置などの医療機器を手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は売上高4,668百万円、営業利益815百万円と、いずれも前年同期比で大幅に増加しています。特に電子機器事業が好調で、セグメント利益は871百万円と大幅な増益となっています。この結果、営業利益率は17.5%と非常に高い水準を達成しました。
売上・利益の推移
前期の通期業績は売上高16,367百万円、経常利益754百万円、当期純利益524百万円と、好調な結果を残しました。今期第1四半期では、売上高が4,668百万円、経常利益が754百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が518百万円と、前年同期比で大幅な増収増益となっています。今後も堅調な業績が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は17,986百万円で、前期末に比べ55百万円減少しています。流動資産は15,051百万円と増加しましたが、固定資産が2,934百万円と減少したことが主な要因です。一方、負債は9,498百万円と前期末から361百万円減少しています。これらの結果、純資産は8,488百万円となり、自己資本比率は47.2%となっています。
資産の部
資産の部では、主に「現金及び預金」が892百万円減少した一方で、「受取手形、売掛金及び契約資産」が1,512百万円増加、「棚卸資産」が312百万円増加しています。また、「繰延税金資産」が129百万円減少、「投資有価証券」が183百万円減少しました。
負債の部
負債の部では、主に「買掛金」が1,197百万円減少、「電子記録債務」が477百万円減少した一方で、「短期借入金」が2,000百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、「親会社株主に帰属する四半期純利益」が518百万円計上されたことで、純資産が305百万円増加しています。この結果、自己資本比率は47.2%となりました。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は前期4.2%でしたが、当第1四半期では4.2%となり、横ばいで推移しています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は前期6.6%から6.2%と若干低下しています。これは純資産が増加したものの、当期純利益の伸びが純資産の伸びを下回ったためです。引き続き収益性の向上に向けた取り組みが期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローの状況については、当社の四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細は不明ですが、前期の通期では営業活動によるキャッシュ・フローが1,776百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが367百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,239百万円の支出となっています。今後の設備投資や財務活動の状況にも注目が集まりそうです。
配当の支払額
株式会社タカトリは、年2回の期末配当を実施しています。前期は1株当たり配当金30円、当期第1四半期は1株当たり配当金40円と、増配となっています。今後も安定的な配当政策を継続していくことが期待されます。
今後の展望
電子部品市場の需要は引き続き堅調に推移し、同社の主力事業である電子機器事業の業績も好調を維持すると見込まれます。また、新たな成長分野である医療機器事業への積極的な投資も注目されます。一方で、原材料高騰や金融引き締めの影響など、先行き不透明な要素もあるため、引き続き業績動向を注視する必要があります。
編集部のまとめ
株式会社タカトリの2023年3四半期決算は、売上高、利益ともに大幅に伸長しており、特に電子機器事業の好調が目立ちます。また、自己資本比率も47.2%と健全な水準を維持しており、財務体質も良好です。今後も同社の事業展開に注目が集まりそうですね。
株式会社タカトリの決算日や配当についてまとめました。
株式会社タカトリの決算日は9月30日で、第1四半期の決算期間は2023年10月1日~2023年12月31日です。また、同社は年2回の期末配当を実施しており、前期は1株当たり30円、当期第1四半期は1株当たり40円の配当を行っています。今後も安定的な配当政策が期待されます。