株式会社鶴見製作所の決算報告書が公開されましたので、その内容を分かりやすくお伝えしていきます。同社は、ポンプ関連の機械・装置の製造・販売を行う企業です。足元の業績は好調で、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益のいずれも増加しています。中長期的な視点でも成長が期待できそうなため、注目していきたい企業の1つです。
企業情報
企業名: 株式会社鶴見製作所
証券コード: 63510
決算期: 3月期
株式会社鶴見製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社鶴見製作所の決算日は3月31日です。4月から翌年3月までが会計年度となっており、第1四半期(4月~6月)、第2四半期(7月~9月)、第3四半期(10月~12月)、第4四半期(1月~3月)の決算が行われます。
主な事業
株式会社鶴見製作所は、建設機械市場、設備機器市場を中心に、幅広い分野でポンプ関連製品を製造・販売しています。特に、小型水中ポンプ、高圧洗浄機、排水処理装置など、インフラ整備や産業分野で活躍する製品が同社の強みです。また、災害時の排水対策に貢献する製品も手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間(2023年4月~12月)の業績は好調で、売上高は43,844百万円と前年同期比11.2%の増収、営業利益は6,293百万円と24.1%の増益、経常利益は8,465百万円と27.6%の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は5,760百万円と30.3%の増益となりました。
売上・利益の推移
同社の業績は、過去3年ほど堅調に推移しています。売上高は39,427百万円から43,844百万円へと増加し、営業利益は5,069百万円から6,293百万円へと増加しています。経常利益も同様の上昇傾向で、企業体質の強化が進んでいると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末(2023年12月31日)の四半期連結貸借対照表では、資産合計が107,962百万円となっています。前連結会計年度末(2023年3月31日)と比べ8,962百万円の増加です。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が27,101百万円と大幅に増加しています。また、受取手形、売掛金及び契約資産が20,145百万円となっています。一方で、棚卸資産は17,431百万円とほぼ横ばいで推移しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が5,702百万円、長期借入金が9,012百万円となっています。前期末と比べ、負債総額は1,079百万円増加しました。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が76,185百万円、その他の包括利益累計額が8,460百万円となっています。前期末と比べ、純資産合計は7,882百万円増加しました。
ROAとROE
株式会社鶴見製作所のROA(総資産経常利益率)は7.8%、ROE(自己資本利益率)は6.7%となっています。両指標とも前年同期と比べて改善しており、資産効率、資本効率の向上が見られます。同社の収益力、財務体質の健全性が高まっていると評価できます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは5,886百万円の収入となりました。これは、税金等調整前四半期純利益が好調に推移したことなどが要因です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1,056百万円の支出となり、財務活動によるキャッシュ・フローは2,401百万円の支出となりました。全体としては、キャッシュ・フローは増加基調にあります。
配当の支払額
株式会社鶴見製作所は、2023年5月12日と2023年11月9日に、それぞれ1株当たり24円、22円の配当を実施しました。年間配当金は1株当たり46円となっており、着実な増配を行っています。株主還元にも注力している企業だと言えます。
今後の展望
株式会社鶴見製作所は、中期経営計画「NEXT100」の最終年度を迎えており、各施策をしっかりと実行しています。また、インフラ整備需要の高まりや、災害対策製品への注目度の高まりなどから、中長期的な成長が期待できます。引き続き、同社の動向を注視していく必要があるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社鶴見製作所は、ポンプ関連製品の製造・販売を手掛ける企業です。今期の業績は好調で、売上高、利益ともに増加しています。財務体質も健全で、株主還元にも力を入れています。インフラ整備需要や災害対策需要の高まりから、中長期的な成長が期待できそうです。引き続き、同社の動向に注目していく必要がありますね。
株式会社鶴見製作所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社鶴見製作所の決算日は3月31日で、3月期決算を行っています。また、同社は年2回の配当を実施しており、2023年度の年間配当金は1株当たり46円となっています。株主還元にも力を入れている企業だと評価できます。