株式会社荏原製作所の直近の決算報告はとても良い内容でした。売上収益や営業利益が過去最高を更新しており、業績が順調に推移していることがわかります。また、親会社の所有者に帰属する四半期利益も大幅に増加しており、株主の皆さまにとっても喜ばしい結果だと思います。
企業情報
企業名: 株式会社荏原製作所
証券コード: E01542
決算期: 12月期
株式会社荏原製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社荏原製作所の決算日は12月31日です。決算発表は翌年5月中旬に行われます。
主な事業
株式会社荏原製作所は、建築・産業、エネルギー、インフラ、環境、精密・電子の5つの事業セグメントを展開しています。建築設備や産業設備、石油・ガス、電力、水インフラ、廃棄物処理、半導体製造関連の製品やサービスを提供しており、幅広い分野でグローバルに事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は非常に好調で、売上収益は1,938億2,200万円と前年同期比5.3%増、営業利益は192億9,900万円と26.4%増となっています。売上高営業利益率は10.0%と高水準を維持しており、収益性も良好です。
売上・利益の推移
直近の業績推移をみると、売上収益と営業利益はともに過去最高を更新しています。前年同期比では、売上収益が5.3%増、営業利益が26.4%増と大幅な伸びとなっています。また、親会社の所有者に帰属する四半期利益も81.5%増加しており、企業全体の業績が大幅に改善されていることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の連結貸借対照表をみると、総資産が9,534億4,200万円と前期末比395億4,200万円増加しています。一方、負債合計は5,193億5,600万円で270億2,800万円の増加となっています。純資産は4,340億8,600万円と125億1,400万円増加しており、自己資本比率は44.5%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が1,652億1,100万円と前期末より171億5,100万円増加しました。また、営業債権及びその他の債権が1,915億4,500万円と大幅に増加しており、事業拡大に伴う売上債権の増加が見られます。
負債の部
負債の部では、営業債務及びその他の債務が1,570億7,900万円と減少したものの、社債、借入金及びリース負債が1,448億7,800万円と増加しています。契約負債も1,123億7,700万円と大幅に増加しており、受注残高の積み上がりが確認できます。
純資産の部
純資産の部では、親会社の所有者に帰属する持分が4,239億1,900万円となっており、自己資本比率は44.5%と財務体質の健全性が保たれています。また、配当金の支払額は121億4,000万円となっています。
ROAとROE
当第1四半期のROAは2.0%、ROEは3.5%となっています。前年同期と比べてROAは0.5ポイント、ROEは1.1ポイント上昇しており、収益性の改善が進んでいることがわかります。今後さらなる事業拡大と収益性の向上により、ROA、ROEの一層の改善が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは196億600万円の収入超過となり、前年同期比で73億8,500万円増加しました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは67億6,800万円の支出超過となっています。この結果、フリー・キャッシュ・フローは128億3,700万円の収入超過となりました。
配当の支払額
株式会社荏原製作所は、連結配当性向35%以上を基本方針としています。当期は1株当たり131.50円の期末配当を行っており、総額は121億4,000万円となっています。この配当は前期比21.6%増加しており、業績好調を反映した増配となっています。
今後の展望
株式会社荏原製作所は、2023年を初年度とする中期経営計画「E-Plan2025」に基づき、「顧客起点での価値創造」をテーマに各種施策に取り組んでいます。半導体市場の本格回復や脱炭素関連事業の拡大など、成長分野での受注獲得に注力することで、今後も持続的な業績拡大が期待できると考えられます。
編集部のまとめ
株式会社荏原製作所の直近の決算報告は大変好調な内容でした。売上収益、営業利益、親会社の所有者に帰属する四半期利益のいずれも過去最高を更新しており、業績の改善が着実に進んでいることが分かります。財務面でも自己資本比率が44.5%と健全性が高く、配当も増額されており、株主還元にも力を入れています。今後も成長分野での受注拡大が期待できることから、株式会社荏原製作所の今後の業績にも期待が高まります。
株式会社荏原製作所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社荏原製作所の決算日は12月31日で、決算発表は翌年の5月中旬に行われます。当期の1株当たり配当金は131.50円となり、前期比21.6%増の増配となりました。今後も持続的な業績拡大が期待できることから、投資家にとって注目すべき銘柄だと言えるでしょう。