株式会社石井鐵工所の最新の決算報告書を分析してみました。同社は鉄構事業と不動産事業を手掛ける企業で、主に石油化学工場の建設や保守などを行っています。
企業情報
企業名: 株式会社石井鐵工所
証券コード: 63620
決算期: 2023年3月期
株式会社石井鐵工所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社石井鐵工所の決算日は3月31日です。決算短信は2023年2月8日に発表されました。
主な事業
株式会社石井鐵工所の主な事業は鉄構事業と不動産事業の2つです。鉄構事業では、石油・化学プラントなどの設備工事や保守を行っています。不動産事業では、自社ビルの賃貸を中心に行っています。
これらの事業を通じてお客様のニーズに対応することで、安定した収益の確保に努めています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は68億17百万円、営業利益は8億93百万円となりました。不動産事業の収支が好調だったことや、鉄構事業の利益率の向上などにより、増益となっています。
売上・利益の推移
前年同期と比較すると、売上高は20.3%減少しましたが、一方で営業利益は42.8%増加しました。これは、国内工事の利益率が向上したことや、海外工事の案件減少に伴う損失の減少によるものです。
安定収益の不動産事業と、収益性の改善された鉄構事業のバランスが取れた業績となっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は207億88百万円で、前期末から3億36百万円増加しています。現金及び預金が増えた一方で、売上債権が減少したことなどが主な要因です。
負債合計は89億25百万円で、前期末から36百万円増加しています。純資産は118億63百万円で、前期末から3億円増加しました。
資産の部
流動資産は84億4百万円と前期末から2億72百万円増加しています。現金及び預金が増加したことが主な要因です。
固定資産は123億84百万円と前期末から64百万円増加しています。投資有価証券の時価上昇が寄与しています。
負債の部
流動負債は42億24百万円と前期末から3億56百万円増加しています。前受金や未払法人税等の増加が主な要因です。
固定負債は47億円と前期末から3億19百万円減少しています。長期借入金の返済などによるものです。
純資産の部
純資産は118億63百万円と前期末から3億円増加しています。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上やその他有価証券評価差額金の増加などが主な要因です。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は4.9%、ROE(自己資本当期純利益率)は8.2%となっています。前期と比べROA、ROEともに上昇しています。これは、収益性の改善や自己資本の充実などによるものです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・インが7億1百万円となりました。工事代金の回収が進んだことが主な要因です。一方で投資活動によるキャッシュ・アウトが1億68百万円、財務活動によるキャッシュ・アウトが4億57百万円となりました。
配当の支払額
前事業年度の期末配当金は1株当たり70円、今期の中間配当金は1株当たり70円となっています。安定的な配当を実施しています。
今後の展望
不動産事業の収益基盤の強化と鉄構事業の収益性の向上を目指し、更なる成長を図ります。
具体的には、国内外の受注拡大と利益率の改善、ストック型ビジネスの拡大など、事業基盤の強化に取り組んでいます。これにより、中長期的な企業価値の向上につなげていきたいと考えています。
編集部のまとめ
株式会社石井鐵工所は、鉄構事業と不動産事業を主軸に安定した収益基盤を持つ企業です。
当期は売上高は減少しましたが、収益性の改善により増益となりました。
今後も不動産事業の強化と鉄構事業の収益性向上を目指し、中長期的な企業価値の向上に努めていくと見られます。
株式会社石井鐵工所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社石井鐵工所の決算日は3月31日です。決算短信は2023年2月8日に発表されており、1株当たり期末配当金は70円、中間配当金も70円と、安定的な配当を実施しています。今後も収益力の向上と企業価値の継続的な向上に期待が高まります。