株主の皆様、こんにちは。株式会社酉島製作所の2023年12月期第3四半期決算について、分かりやすくご説明いたします。
企業情報
企業名: 株式会社酉島製作所
証券コード: 63630
決算期: 2023年12月期第3四半期
株式会社酉島製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社酉島製作所の決算日は3月31日です。第3四半期の決算期間は2023年4月1日から2023年12月31日までとなっています。
主な事業
株式会社酉島製作所は、ポンプ製造を中核事業としており、上下水道、電力、防災・減災施設など公共インフラ向け製品を長期にわたり提供しています。この高い技術力と信頼性が同社の強みです。また、ポンプの据付工事及びメンテナンスサービスも展開し、幅広い事業活動を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が57,822百万円と前年同期比17,206百万円の増加となりました。営業利益は4,073百万円と前年同期比1,750百万円の増加、売上高営業利益率は7.0%と順調に推移しています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は増加傾向にあり、経常利益も3年連続で増加するなど堅調な業績を維持しています。これは同社の高い技術力と顧客基盤を背景に、国内外でのポンプ販売とメンテナンス事業が着実に伸長していることが要因です。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財政状態を見ると、総資産は93,565百万円と前連結会計年度末に比べ3,489百万円増加しています。一方で、負債は44,657百万円と105百万円の増加にとどまっており、自己資本比率は51.8%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、仕掛品が12,414百万円と前連結会計年度末比924百万円増加し、投資有価証券が13,781百万円と2,194百万円増加するなど、生産活動の拡大と投資の増加が見られます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が10,326百万円と前連結会計年度末比2,370百万円減少しましたが、一方で繰延税金負債が2,258百万円と721百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が34,697百万円と前連結会計年度末比825百万円増加しており、その他有価証券評価差額金が4,240百万円と前連結会計年度末比1,382百万円増加するなど、株主資本と評価・換算差額等ともに改善しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は3.5%、ROE(自己資本当期純利益率)は6.2%となっています。これらの指標は前年同期と比べ改善しており、借入金の減少や保有株式の時価上昇などにより財務体質が強化され、収益性も向上していることが分かります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の減少などにより3,624百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは設備投資などにより2,234百万円のマイナスとなっています。財務活動によるキャッシュ・フローは、主に借入金の返済などにより1,753百万円のマイナスとなっています。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間における配当金の支払額は合計1,550百万円となりました。今後も安定配当の継続を目指しています。
今後の展望
同社は引き続き、ポンプ製造、工事、メンテナンスの各事業における収益力の強化に取り組んでいきます。また、環境関連事業の拡大や新技術の開発にも力を入れ、持続的な成長と企業価値の向上を目指していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社酉島製作所は、ポンプ製造の専門メーカーとして、長年にわたり高い技術力と信頼性を築いてきました。当第3四半期の業績は堅調で、売上高、営業利益ともに前年同期を大幅に上回りました。また、財務体質の改善も進んでおり、今後の持続的な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
株式会社酉島製作所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社酉島製作所の決算日は3月31日です。第3四半期の決算期間は2023年4月1日から2023年12月31日までとなっています。当第3四半期連結累計期間における配当金の支払額は合計1,550百万円でした。今後も安定配当の継続を目指しています。