千代田化工建設株式会社の最新の四半期決算報告をご紹介します。2023年12月期第3四半期の業績は好調で、完成工事高は前年同期比28.8%増の3,974億円となりました。利益面でも、経常利益は236億円と51.2%増と大幅な増益となっています。
企業情報
企業名: 千代田化工建設株式会社
証券コード: 63660
決算期: 3月期
千代田化工建設株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
千代田化工建設株式会社は3月期決算を行っており、通常は5月中旬頃に有価証券報告書を提出しています。また、四半期報告書は8月、11月、2月の各月に提出されます。
主な事業
千代田化工建設株式会社は、エンジニアリング事業を主な事業としています。具体的には、LNGプラントや石油・石油化学関連設備、医薬品製造設備、再生可能エネルギー関連設備などの設計、調達、建設(EPC)を手がけています。また、プラントのメンテナンスサービス、デジタル技術を活用したソリューション事業なども展開しています。
今期の業績と利益率は？
2023年12月期第3四半期の業績は、完成工事高3,974億円(前年同期比28.8%増)、営業利益178億円(同30.8%増)、経常利益236億円(同51.2%増)と大幅な増収増益となりました。特にLNGプラント関係の受注が堅調に推移したことが業績好調の要因です。
売上・利益の推移
千代田化工建設は、LNGプラントなどの大型案件を中心に受注を獲得しており、過去3年間の売上高は400億円台で推移しています。利益面では、経常利益が2022年3月期188億円、2023年3月期第3四半期236億円と増益基調にあります。今後も新興国を中心にLNGプラント需要が高まることから、安定的な受注と収益を確保できると期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は3,824億円となっています。主な資産は、現金預金1,616億円、ジョイントベンチャーの持分資産1,204億円などです。一方、負債は3,501億円で、契約負債1,429億円、工事未払金1,269億円が主な内訳となっています。純資産は322億円で、自己資本比率は8.2%となっています。
ROAとROE
千代田化工建設のROA(総資産経常利益率)は、2022年3月期が3.9%、2023年12月期第3四半期が8.2%と改善傾向にあります。また、ROE(自己資本利益率)は、2022年3月期が15.49%、2023年12月期第3四半期が15.67%と高水準を維持しています。これは、経常利益が大幅に増加したことで、資本効率が向上しているためです。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュフローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローが393億円のプラスとなっています。これは、完成工事高の増加に伴い、売上債権が減少したことが主な要因です。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは412億円のマイナスとなっており、ジョイントベンチャー持分資産の減少などが影響しています。
配当の支払額
千代田化工建設は、安定的な配当を目指していますが、当第3四半期連結累計期間においては、配当金の支払いは行われていません。今後の業績動向を見ながら、株主への利益還元を検討していくものと考えられます。
今後の展望
千代田化工建設は、中期経営計画「再生計画」に基づき、既存事業の深化と新規事業の強化に取り組んでいます。LNGプラントを中心としたエネルギー関連事業の安定的な遂行に加え、再生可能エネルギー、水素、炭素循環などのサステナビリティ分野での事業拡大に注力することで、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。
編集部のまとめ
千代田化工建設は、エンジニアリング分野のリーディングカンパニーとして、LNGプラントなどのエネルギー関連事業を中心に安定した収益基盤を築いています。また、環境・エネルギー分野への取り組みを強化することで、持続的な成長に向けて着実に歩みを進めています。今後の事業展開に期待が高まります。
千代田化工建設株式会社の決算日や配当についてまとめました。
千代田化工建設は3月期決算を行い、例年5月中旬頃に有価証券報告書を提出しています。また、四半期決算報告書は8月、11月、2月に提出されます。一方、配当については、当第3四半期連結累計期間では行われていませんが、今後の業績次第で株主への利益還元を検討していくものと考えられます。
