株式会社宇野澤組鐵工所の決算報告書が公開されました。同社は創業100年以上の歴史を持つ製造業で、真空ポンプや送風機などの製造を中心に事業を展開しています。今期の業績は、「前年同期比7.9%増収」と好調な結果となりました。
企業情報
企業名: 株式会社宇野澤組鐵工所
証券コード: 63960
決算期: 3月期
株式会社宇野澤組鐵工所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社宇野澤組鐵工所の決算期は3月期で、毎年6月に定時株主総会を開催し、6月下旬に有価証券報告書を提出しています。また、四半期決算は6月、9月、12月の各月に発表されます。
主な事業
株式会社宇野澤組鐵工所は、主に真空ポンプや送風機、圧縮機などの製造を手掛ける製造業です。特に、半導体や一般産業機械向けの真空ポンプが同社の主力製品となっています。さらに、首都圏を中心に賃貸用不動産の管理・運営も行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は3,961百万円と前年同期比7.9%の増収となりました。利益面では、営業利益422百万円、経常利益439百万円、四半期純利益266百万円と、いずれも前年同期を大きく上回る収益となっています。特に、製造事業の真空ポンプの売上が好調に推移したことが業績の底上げに寄与しました。
売上・利益の推移
過去3年の業績推移を見ると、売上高は5,105百万円、4,671百万円、3,961百万円と推移しています。一方、利益面では、経常利益が352百万円、313百万円、439百万円と、足元で大きく改善されてきています。製造事業の真空ポンプ販売が順調に推移している一方で、不動産事業の安定収益も貢献しているようです。
四半期連結貸借対照表について
四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は8,038百万円となり、前事業年度末比150百万円の増加となっています。負債は5,218百万円と前事業年度末比135百万円の減少、純資産は2,819百万円と286百万円増加しています。自己資本比率は35.1%と前期末の32.1%から改善しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,078百万円、電子記録債権が1,102百万円と、流動資産が大半を占めています。固定資産では、有形固定資産2,268百万円、投資その他の資産478百万円となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金269百万円、電子記録債務919百万円の合計1,188百万円が主な内訳となっています。また、長期借入金が1,412百万円あります。
純資産の部
純資産の部は2,819百万円となっています。内訳は、資本金785百万円、利益剰余金1,519百万円などです。自己資本比率は35.1%と財務の健全性が高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は5.5%、ROE(自己資本利益率)は9.7%となっています。前期に比べROAは0.6ポイント、ROEは0.9ポイント改善しています。これは、製造事業の収益力向上と経営の効率化が進んでいることが要因と考えられます。
キャッシュフロー
キャッシュフローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは449百万円のプラスとなっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは86百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは35百万円のマイナスとなっています。全体として327百万円の増加となり、手元流動性が高まっています。
配当の支払額
2023年6月の定時株主総会で1株当たり50円の期末配当が決議されました。また、2022年6月の定時株主総会では1株当たり30円の期末配当が実施されています。今期の業績好調を反映し、配当金が増額されています。
今後の展望
製造事業では、半導体や一般産業機械向けの真空ポンプ需要が堅調に推移することが期待されます。一方、不動産事業でも首都圏の賃貸市場が底堅く、同事業の収益基盤も強化されていくと考えられます。
今後も、これらの事業を両輪として、安定収益の確保と成長性の向上に努めていくものと思われます。
編集部のまとめ
株式会社宇野澤組鐵工所の決算では、売上高、各段階の利益ともに前年同期を上回る好調な業績となりました。製造事業の真空ポンプ販売が牽引役となり、不動産事業の安定収益も寄与しています。今後も、両事業の収益基盤を強化していくことで、更なる業績拡大が期待できそうです。
株式会社宇野澤組鐵工所の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は3月期で、定時株主総会は毎年6月に開催されます。今期の配当は1株当たり50円と前期から20円増加しており、業績の好調さを反映した水準となっています。引き続き、安定配当の維持に努めつつ、積極的な企業投資により、持続的な企業価値向上を目指していくことが期待されます。