フジテック株式会社の第77期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

大手エレベーター・エスカレーター製造企業のフジテック株式会社の決算報告を分析しました。売上高は前年比10.7%増の1,669億円と大幅な増収となりました。利益面でも営業利益は108億円、経常利益は144億円と大幅な増益を達成しています。海外事業の底堅い成長と国内事業の回復により、収益力が大きく向上しました。

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企業情報

企業名: フジテック株式会社
証券コード: 64060
決算期: 2023年3月期

フジテック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

フジテック株式会社の決算日は3月31日です。第1四半期は6月30日、第2四半期は9月30日、第3四半期は12月31日、本決算は3月31日となっています。

主な事業

フジテック株式会社は、エレベーター・エスカレーターの製造販売が主な事業です。国内外での新設エレベーター・エスカレーターの販売と、既設機器の保守・修理・更新なども手掛けています。グローバルに事業展開しており、日本を中心に東アジア、南アジア、米州・欧州の4地域で事業を行っています。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比10.7%増の1,669億円となりました。利益面では、経常利益が144億円と前年同期比54.1%の大幅な増加を示しています。主力の国内事業が回復基調にあるほか、海外事業も引き続き好調に推移しており、全体として収益性が向上しました。

売上・利益の推移

直近3年の売上高推移は、2021年3月期1,508億円、2022年3月期1,508億円、2023年3月期第3四半期1,669億円と増加傾向にあります。利益面でも、経常利益は2021年3月期94億円、2022年3月期94億円、2023年3月期第3四半期144億円と大幅な増加を示しています。中国やロシアでの影響がある一方、国内外での受注と売上が回復してきたことが業績を押し上げています。

四半期連結貸借対照表について

フジテック株式会社の2023年12月末時点の総資産は2,548億円となり、前期末比248億円増加しています。この主な要因は、現金及び預金、受取手形・売掛金・契約資産の増加などです。一方で、負債合計は894億円と前期末比34億円の増加にとどまっています。純資産は1,653億円と前期末比212億円増加しており、自己資本比率は58.0%となっています。

資産の部

流動資産が1,897億円と全体の74.5%を占めており、主な内訳は現金及び預金798億円、受取手形・売掛金・契約資産836億円などです。固定資産は651億円で、有形固定資産393億円、投資その他の資産201億円などが主な構成項目となっています。

負債の部

流動負債が832億円と全体の93.1%を占めています。主な内訳は支払手形・買掛金197億円、前受金216億円、工事損失引当金102億円などです。固定負債は62億円と少額です。

純資産の部

株主資本は1,342億円と全体の81.2%を占めており、資本金125億円、資本剰余金145億円、利益剰余金1,094億円などが主な内訳となっています。その他の包括利益累計額が135億円、非支配株主持分が176億円も計上されています。

ROAとROE

直近のROA(総資産経常利益率)は5.7%となっています。このROAは前年同期の3.9%から大幅に改善しており、収益性が高まってきていることが分かります。一方で、ROE(自己資本利益率)は9.8%と前年同期の3.5%から大幅に上昇しています。自己資本の効率的な活用により、株主価値も高まってきていると言えます。

キャッシュフロー

当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが159億円の収入となっています。投資活動によるキャッシュ・フローは52億円の支出で、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは64億円の支出となっており、配当金の支払いなどが主な要因です。全体としては、現金及び現金同等物は前期末比21億円増加の798億円となりました。

配当の支払額

フジテック株式会社の配当金は、2023年6月の期末配当が1株35円、2023年12月の中間配当が1株35円となっています。株主還元に積極的で、直近3年の配当金合計は1株当たり140円となっています。業績回復により配当水準も高まってきていると言えるでしょう。

今後の展望

フジテック株式会社では、2022年度を初年度とする3カ年の中期経営計画「Vision24」に基づいて、様々な施策に取り組んでいます。国内外の市場特性に合わせた販売戦略の展開や、新商品の開発、生産体制の強化などを進めています。また、M&Aの積極的な推進や資本政策の見直し、ESGへの取り組みの強化なども行っています。中長期的に見て、収益基盤の強化と持続可能な成長につなげていく方針です。

編集部のまとめ

フジテック株式会社は、エレベーター・エスカレーター製造の大手企業として、国内外での高い競争力を維持しています。当第3四半期は、売上高、経常利益ともに大幅な増加を遂げ、業績が大きく回復してきています。強い収益力とキャッシュ・フローを背景に、将来的な成長への布石も着実に打っています。中期経営計画の着実な実行により、持続的な企業価値向上が期待されます。

フジテック株式会社の決算日や配当についてまとめました。

フジテック株式会社の決算日は3月31日です。第1四半期が6月30日、第2四半期が9月30日、第3四半期が12月31日、本決算が3月31日となっています。配当は、1株当たり35円の期末配当と35円の中間配当の合計70円を予定しており、株主還元に積極的な会社と言えます。

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