ＣＫＤ株式会社の第３四半期決算が発表されました。当社は産業用機器の大手メーカーで、これまで安定した業績を収めてきました。今期も売上・利益ともに好調に推移しているようです。今回の決算では、売上高が前年同期比16.6％減の100,252百万円、営業利益は40.6％減の9,613百万円と減収減益となりましたが、昨年の好業績を踏まえれば、当社の健全な事業運営が窺えます。今後も、自動化ニーズの高まりや新製品開発に注目していきたいと思います。
企業情報
企業名: ＣＫＤ株式会社
証券コード: 64070
決算期: 3月期
ＣＫＤ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ＣＫＤ株式会社の決算期は3月期で、決算日は3月31日です。第３四半期の決算発表は2月9日に行われました。
主な事業
ＣＫＤ株式会社は、空気圧機器、流体制御機器、包装機、産業機械などの開発・製造・販売を手掛けるメーカーです。自動化ニーズが高まる産業現場に向けた製品群を幅広く展開しており、特に半導体・液晶関連分野での高い技術力が評価されています。今後は、ＩｏＴ化に対応したスマート工場向け製品の開発などにも注力していく方針です。
今期の業績と利益率は？
ＣＫＤ株式会社の第３四半期連結累計期間の業績は、売上高が100,252百万円、営業利益が9,613百万円となりました。売上高は前年同期比16.6％減、営業利益は40.6％減と減収減益となりましたが、依然として高い収益性を維持しています。営業利益率は9.6％と健全な水準を確保できています。
売上・利益の推移
ＣＫＤ株式会社は、長年にわたり堅調な業績を収めてきました。過去3年間の連結売上高は年間約1,600億円前後で推移し、連結営業利益も年間約150億円前後を確保してきました。今期は景気減速の影響を受けているものの、依然として安定した収益基盤を持っていると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
ＣＫＤ株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が201,349百万円、純資産が123,159百万円となっています。前期末から資産は15,722百万円増加、負債は12,294百万円増加しました。自己資本比率は61.2％と健全な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が30,799百万円と前期末から2,231百万円増加しました。一方で受取手形及び売掛金は5,965百万円減少しています。棚卸資産は61,458百万円と前期末から6,899百万円増加しました。
負債の部
負債の部では、借入金が35,282百万円と前期末から18,618百万円増加しています。一方で支払手形及び買掛金は5,480百万円減少しました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が86,427百万円と前期末から1,619百万円増加しました。また、為替換算調整勘定が1,280百万円増加するなど、全体としては前期末から3,428百万円増加しています。
ROAとROE
ＣＫＤ株式会社のROAは前期の6.4％から現在4.7％に低下しています。これは売上高の減少に伴う利益率の悪化が影響しているものと考えられます。一方でROEは前期の12.8％から現在7.8％に低下しています。これは自己資本の増加が利益の伸びを上回ったためと推察されます。今後は収益性の改善とともに資本効率の向上にも注力していく必要があるでしょう。
キャッシュフロー
ＣＫＤ株式会社のキャッシュフローをみると、営業活動によるキャッシュフローは堅調に推移しています。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュフローが大きくマイナスとなっています。これは成長に向けた設備投資に積極的に取り組んでいるためと考えられます。今後も、事業の成長と財務体質の改善に向けた最適なキャッシュフロー管理が重要になってくるでしょう。
配当の支払額
ＣＫＤ株式会社は、1株当たり年間配当金を47円としています。前期に比べて8円増配となっており、安定配当を維持しつつ、株主還元を強化してきています。今後も、業績に見合った適切な利益還元を行っていくものと期待されます。
今後の展望
ＣＫＤ株式会社は、半導体市場の需要減退や為替変動の影響などを受けて、当期は減収減益となっています。しかし、自動化ニーズの高まりによる成長分野での販売拡大や、コスト削減策の効果などにより、中長期的には業績の回復が期待できると考えられます。また、ＩｏＴ化に対応したスマート工場向け製品の開発など、新しい領域への挑戦にも注目していきたいと思います。
編集部のまとめ
ＣＫＤ株式会社は、産業用機器メーカーとして長年にわたり安定した業績を収めてきました。今期は一時的な需要減退の影響を受けて減収減益となりましたが、強固な事業基盤を活かし、着実な成長を遂げてきた企業だと評価できます。今後も、自動化ニーズの高まりや新製品開発への取り組みに注目しながら、収益性の改善と株主還元の強化に期待したいと思います。
ＣＫＤ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ＣＫＤ株式会社の決算期は3月期で、決算日は3月31日です。第３四半期決算は2月9日に発表されました。同社の年間配当金は1株当たり47円と、安定配当を継続しています。今後も業績に見合った適切な利益還元を行っていくことが期待されます。
