中野冷機株式会社は、年に1回の本決算に加え、年4回の四半期決算を行う企業です。
この度、同社は2024年3月期第1四半期の決算を発表しました。前年同期と比べ、売上高は0.7%増加し、営業利益は45.7%増加と好業績となりました。同社の主力事業である冷凍・冷蔵ショーケースの製造・販売や、メンテナンス事業が好調に推移したことが要因です。
企業情報
企業名: 中野冷機株式会社
証券コード: E01671
決算期: 12月期
中野冷機株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
中野冷機株式会社は12月期決算を行っています。
本決算は毎年3月下旬に行われ、四半期決算は3月、6月、9月、12月の年4回行っています。
主な事業
中野冷機株式会社は、冷凍・冷蔵ショーケースの製造・販売を主な事業としています。
また、これらの製品のメンテナンス事業も手がけており、食品流通業界の幅広い顧客に製品とサービスを提供しています。
近年は、中国やベトナムなどの海外市場への事業展開も積極的に行っています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第1四半期の業績は好調で、売上高は8,660百万円、営業利益は9億68百万円と前年同期比で増収増益となりました。
利益率も営業利益率は11.1%と高水準を維持しています。
小売店向けの冷凍・冷蔵ショーケースの需要が好調だったことや、メンテナンス事業が堅調に推移したことが主な要因です。
売上・利益の推移
直近の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は前年同期比0.7%増、営業利益は45.7%増と好業績が続いています。
省エネ対策や店舗改装需要の増加、メンテナンス売上の伸長などが業績を押し上げています。
一方で、原材料価格高騰などのコスト上昇圧力もありますが、コストダウン活動とともに、販売価格への転嫁も行っています。
四半期連結貸借対照表について
同社の2024年3月末の連結貸借対照表を見ると、
総資産は348億58百万円、自己資本比率は69.9%となっています。
資産の部では、現金及び預金が減少した一方で、定期預金が増加したことなどにより、
固定資産が増加しています。
負債の部では、支払手形や買掛金が増加しましたが、 役員退職慰労未払金が減少したことなどから、
全体としては負債が増加しました。
また、純資産は259億25百万円となり、自己資本比率は69.9%と高水準を維持しています。
ROAとROE
中野冷機株式会社のROA(総資産経常利益率)は2.8%、ROE(自己資本当期純利益率)は2.6%となっています。
企業の収益性を示すこれらの指標は、前年同期よりもそれぞれ0.7ポイント、0.9ポイント上昇しています。
これは、営業利益の増加により、収益性が向上したことを示しています。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローの状況を見ると、
営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で1億94百万円減少し、投資活動によるキャッシュ・フローも6億76百万円減少しました。
一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ12億94百万円増加しています。
これらの結果、当第1四半期末の現金及び現金同等物は前連結会計年度末より16億7百万円減少し、155億99百万円となりました。
配当の支払額
中野冷機株式会社は、1株当たり配当金は381円と前期と比べて大幅に増加しています。
これは、前期の配当を150円としていたことから、1株当たり配当金を231円増額したものです。
同社は、株主還元の充実を重要な経営課題の一つとしており、今後も適切な配当水準の維持を目指していきます。
今後の展望
中野冷機株式会社は、2024年3月期を初年度とする「中期経営計画N-ExT 2026」をスタートさせました。
この計画では、「豊かな食生活を世界へ―そして未来へ―」を長期ビジョンに掲げ、
冷凍・冷蔵ショーケースの製造・販売とメンテナンス事業の強化に加え、
中国やベトナムなどの海外市場での事業拡大にも注力していく方針です。
今後も同社の持続的な成長が期待されます。
編集部のまとめ
中野冷機株式会社は、高い技術力と豊富な実績を持つ冷凍・冷蔵ショーケースのメーカーです。
今回の2024年3月期第1四半期決算では、増収増益と好業績を示しました。
メンテナンス事業の好調や、中国やベトナムなどの海外市場での事業展開が奏功しています。
今後も「中期経営計画N-ExT 2026」に基づき、さらなる成長が期待されます。
中野冷機株式会社の決算日や配当についてまとめました。
中野冷機株式会社は12月期決算を行っており、年4回の四半期決算を実施しています。
直近の2024年3月期第1四半期決算では、1株当たり配当金381円と大幅に増額しており、
株主還元の充実を重視する同社の経営姿勢が伺えます。
今後も安定的な経営と成長が期待されます。