オーイズミの最新四半期決算報告書をお届けします。2023年12月期第3四半期の業績では、売上高は前年同期比45.9%増の160億円を記録しました。また、経常利益は前年同期比55.2%増の8億6500万円となりました。高尾株式会社の連結化などが寄与し、大幅な増収増益となりました。
企業情報
企業名: 株式会社オーイズミ
証券コード: E01718
決算期: 3月31日
株式会社オーイズミの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社オーイズミの決算期は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日、3月31日の年4回行われています。次の決算発表は2024年2月14日の予定となっています。
主な事業
株式会社オーイズミは、主にアミューズメント機器の開発・製造・販売を手掛ける企業です。遊技機や自動サービス機器などを中心としたアミューズメント事業のほか、不動産事業、電気事業、食品・EC事業も展開しています。安定的な収益の確保を目指し、多角化した事業展開を進めています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が160億円と大幅な増収となりました。また、経常利益は8億6500万円と前年同期比55.2%増と高い収益性を確保できています。遊技機事業の好調に加え、食品・EC事業の伸長が業績を押し上げています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は181億円→110億円→160億円と変動がありましたが、足元では大きく回復しています。経常利益も17億円→5億円→8億円と増益基調に転じてきました。事業の多角化と M&Aの効果が徐々に表れてきています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社オーイズミの直近の四半期連結貸借対照表では、資産合計が412億円、負債合計が230億円、純資産合計が182億円となっています。総資産は前期末比で約25億円減少しましたが、自己資本比率は44.3%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が16億円減少しましたが、電子記録債権の増加や原材料の積み増しなどにより、流動資産は全体としては19億円減少にとどまりました。一方、不動産の売却などで有形固定資産が減少し、固定資産全体では17億円の減少となりました。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が18億円減少し、未払金などのその他の流動負債も減少したことから、負債合計は25億円減少しました。長期借入金は増加基調にありますが、全体として健全な負債水準を維持しています。
純資産の部
純資産の部は、利益剰余金の増加などにより前期末比17億円増加し、182億円となりました。自己資本比率は44.3%まで上昇し、堅固な財務基盤を築いています。
ROAとROE
株式会社オーイズミのROA(総資産経常利益率)は直近2期で2.1%→2.1%と横ばいで推移しています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は2.4%→2.4%とやや低水準ですが、事業の収益性改善に伴い徐々に改善されてきています。今後の収益力強化と資本効率の向上が課題となっています。
キャッシュフロー
業績回復に伴い、営業キャッシュフローは12億円のプラスを確保できています。一方で、不動産売却などの固定資産売却などによりフリーキャッシュフローは8億円のプラスとなりました。この資金は借入金の返済やM&Aなどに活用されています。今後も健全なキャッシュポジションを維持していく方針です。
配当の支払額
株式会社オーイズミでは、前期(2023年3月期)に1株当たり12円の配当を実施しました。この水準は前年比33.3%増となっており、徐々に配当性向を高めています。今後も業績に連動した配当政策を続けていく予定です。
今後の展望
新型遊技機の導入やデジタル化の進展、食品・EC事業の拡大など、株式会社オーイズミは事業環境の変化に着実に対応しています。遊技機事業の新商品投入、食品・EC事業の収益力強化に注力し、さらなる事業成長を目指します。中期的には業績の安定成長と財務体質の一層の強化に取り組んでいく方針です。
編集部のまとめ
株式会社オーイズミの2023年12月期第3四半期の決算は、アミューズメント事業の回復と食品・EC事業の成長により大幅な増収増益を達成しました。収益力の向上と財務体質の強化にも取り組み、持続的な企業価値の向上が期待できる業績となっています。今後の業績動向に引き続き注目していきましょう。
株式会社オーイズミの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オーイズミの決算日は3月31日で、四半期決算は6月、9月、12月、3月の年4回行われています。配当は前期(2023年3月期)に1株当たり12円の配当を実施し、業績に連動した配当政策を続けていくとのことです。今後も同社の業績動向と株主還元施策に注目していきたいと思います。