サンデン株式会社の2024年第1四半期決算報告書が公開されました。自動車用コンプレッサーと統合熱マネジメントシステムのグローバルリーダーを目指す同社は、前年同期比で売上高は8.7%増加し4,645億円となりました。また、営業損失は1,752百万円と前年同期比135百万円の悪化となりましたが、経常利益は622百万円と前年同期比603百万円の増加となりました。
企業情報
企業名: サンデン株式会社
証券コード: E01913
決算期: 12月
サンデン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サンデン株式会社の決算日は12月31日で、通常3月中に四半期報告書を、5月中に有価証券報告書を提出しています。今回の決算は2024年第1四半期(1月-3月)の決算報告となります。
主な事業
サンデン株式会社は、自動車用コンプレッサーや統合熱マネジメントシステムの開発・製造・販売を主な事業としています。近年は電動コンプレッサーの製品力を強化し、NEV(新エネルギー車)市場に注力しています。自動車メーカーにフルソリューション・システム・サプライヤーとして統合熱マネジメントシステムを提供することで、持続的な成長を目指しています。
今期の業績と利益率は?
今期の第1四半期では、売上高は4,645億円と前年同期比8.7%増加し、経常利益は622百万円と大幅な増益となりました。一方で、原材料価格の高騰や研究開発費の増加などから、営業損失は1,752百万円と前年同期比135百万円の悪化となりました。
売上・利益の推移
サンデン株式会社の売上高と利益の推移を見ると、前期は売上高は17,927億円と前期比約4.5%減少しましたが、今期第1四半期は前年同期比8.7%増加の4,645億円と回復傾向にあります。利益面では、前期は経常損失8,382百万円と大幅な赤字でしたが、今期第1四半期は経常利益622百万円と黒字に転じています。
四半期連結貸借対照表について
サンデン株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は16,706億円で前期末より452億円増加しています。これは主に有形固定資産の増加と持分法適用会社の利益計上による投資有価証券の増加によるものです。一方、負債は14,492億円で前期末より322億円増加しました。純資産は2,213億円となり、自己資本比率は12.8%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,275億円、受取手形、売掛金及び契約資産が5,012億円となっています。また、有形固定資産が4,429億円と前期末より163億円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が3,854億円、短期借入金が5,758億円となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が2,174億円、利益剰余金が△1,982億円となっています。また、為替換算調整勘定が489億円と前期末より75億円増加しています。
ROAとROE
サンデン株式会社のROA(総資産経常利益率)は、前期△5.2%だったものが、今期第1四半期は0.4%と改善しています。一方でROE(自己資本当期純利益率)は、前期△16.1%から今期第1四半期は1.4%と大幅に回復しています。これは主に経常利益の改善と自己資本の減少によるものと考えられます。
キャッシュフロー
サンデン株式会社の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、詳細は不明ですが、前期は営業活動によるキャッシュ・フローが1,097百万円のプラスとなっています。投資活動によるキャッシュ・フローは△3,655百万円の支出超過で、財務活動によるキャッシュ・フローは2,214百万円のプラスとなっています。
配当の支払額
サンデン株式会社は、今期第1四半期においても配当の支払いはありませんでした。前期は配当を支払っていないため、直近では配当が行われていない状況です。
今後の展望
サンデン株式会社は、自動車用コンプレッサーと統合熱マネジメントシステムのグローバルリーダーを目指しています。特にNEV(新エネルギー車)市場に注力し、電動コンプレッサーの製品力を軸に、フルソリューション・システム・サプライヤーとしてカスタマーファーストの視点で競争力のある商品を提供していく方針です。今後の事業展開に期待が高まっています。
編集部のまとめ
サンデン株式会社の2024年第1四半期決算は、前年同期比で売上高が8.7%増加し、経常利益も大幅増益と業績の回復が見られました。一方で原材料価格高騰や研究開発費の増加により営業損失は拡大しているものの、NEV市場への注力や統合熱マネジメントシステムの提供強化など、同社の中長期的な成長戦略は順調に推移しているといえます。今後の自動車業界の動向に注目が集まっています。
サンデン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サンデン株式会社の決算日は12月31日で、通常3月中に四半期報告書を、5月中に有価証券報告書を提出しています。今回の決算は2024年第1四半期(1月-3月)の決算報告となりました。また、直近では配当の支払いがない状況です。