[新晃工業株式会社は、日本を代表する空調機器メーカーです。最近の決算報告書によると、同社の業績は好調に推移しています。売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益のすべてが前年同期に比べ大幅に増加しています。また、財務体質も健全で、企業価値の向上に向けて順調に進んでいるようです。]
企業情報
企業名: 新晃工業株式会社
証券コード: 64580
決算期: 3月期
新晃工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
新晃工業株式会社は、3月31日を決算日としており、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日の四半期末に実施しています。
主な事業
新晃工業株式会社は、主に空調機器の製造・販売を行っている会社です。また、ビル管理事業など関連事業にも取り組んでいます。同社は国内でも有数の空調機器メーカーで、産業用から一般家庭用まで幅広い製品ラインナップを有しています。製品の品質と機能性に定評があり、国内外で高い評価を得ています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)の売上高は36,286百万円と前年同期に比べ18.8%の増加となりました。利益面では、営業利益が5,353百万円(前年同期比63.8%増)、経常利益が5,783百万円(同53.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が4,201百万円(同66.5%増)と、大幅な増益となっています。
売上・利益の推移
新晃工業株式会社の売上高は、過去3年間で44,805百万円、30,556百万円、36,286百万円と推移しています。利益についても、同期間の経常利益は3,060百万円、3,765百万円、5,783百万円と、着実に増加してきました。業績は順調に推移しており、同社の事業基盤が堅調に広がっていることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
新晃工業株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産が前期末比5,021百万円増の82,547百万円、負債が同2,413百万円増の22,256百万円、純資産が同2,607百万円増の60,290百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が832百万円増の15,164百万円、売上債権が801百万円増の24,354百万円、棚卸資産が1,243百万円増の4,628百万円、有形固定資産が1,459百万円増の18,689百万円と、いずれも増加しています。これらは同社の事業が順調に推移していることを示しています。
負債の部
負債の部では、仕入債務が2,123百万円増加しています。これは、事業拡大に伴う仕入れの増加によるものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が2,384百万円増加しており、その他有価証券評価差額金も653百万円増加しています。これらから、同社の財務体質が改善されていることが分かります。
ROAとROE
新晃工業株式会社のROA(総資産回転率)は前期末の9.1%から当第3四半期末には8.6%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末の10.6%から当第3四半期末には12.1%に上昇しています。ROAが低下しつつROEが上昇しているのは、経営効率性は若干低下しつつも、財務レバレッジの活用によって株主利益を高めているためと考えられます。
キャッシュフロー
新晃工業株式会社のキャッシュ・フローについては、第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フロー計算書が開示されていないため、詳細は不明です。ただし、前期の連結キャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが4,957百万円のプラスとなっており、財務体質の健全性が窺えます。
配当の支払額
新晃工業株式会社は、株主還元の強化を目的として、2025年3月期より配当性向50%またはDOE(自己資本配当率)3.5%を下限とする配当の実施を表明しています。当第3四半期においては、中間配当として1株35円の配当を実施しました。
今後の展望
新晃工業株式会社は、2025年3月期を最終年度とする中期経営計画「move.2025」の目標を一年前倒しで達成する見込みとなったことから、2023年11月に新しい中期経営計画「move.2027」を発表しました。同計画では、2027年3月期の連結売上高560億円、連結営業利益86億円を目指すほか、ROE10%以上、PBR1倍以上の経営指標を掲げています。今後も同社の業績拡大と企業価値向上が期待されます。
編集部のまとめ
新晃工業株式会社の最近の決算は好調で、売上高、各利益指標ともに大幅な増加となっています。また、財務体質も健全化が進んでおり、配当も増額される予定です。同社は、産業空調分野でトップクラスのメーカーとして、今後も成長が期待できる企業だと評価できるでしょう。
新晃工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
新晃工業株式会社は、3月31日を決算日とし、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に実施しています。配当については、2025年3月期より配当性向50%またはDOE3.5%を下限とする配当の実施を表明しており、当第3四半期では1株35円の中間配当を行っています。今後も同社の業績拡大と株主還元の強化が期待されます。