この度、大手冷凍冷蔵庫メーカーである大和冷機工業株式会社の決算報告がリリースされました。前年同期比売上高が2.3%減となり、経常利益と純利益も減少しているものの、省エネ製品の投入や顧客ニーズに対応するサービス強化など、同社の取り組みが評価されています。今後の業績に期待が寄せられています。
企業情報
企業名: 大和冷機工業株式会社
証券コード: 64590
決算期: 12月期
大和冷機工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
大和冷機工業株式会社は12月決算の企業です。決算発表は例年3月中旬頃に行われます。
主な事業
大和冷機工業株式会社は、外食産業や小売店舗向けの冷凍冷蔵機器の製造・販売を主な事業としています。冷凍冷蔵庫やショーケース、製氷機など幅広い製品ラインナップを有しており、省エネや食品ロス削減など、店舗の運営をトータルサポートしています。
今期の業績と利益率は?
当期の売上高は10,537百万円と前年同期比で2.3%減少しました。一方で、営業利益は1,571百万円、経常利益は1,542百万円、純利益は1,028百万円と、いずれも前年同期比で減少しています。利益率は依然として高水準を維持しており、同社の収益性の高さがうかがえます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は概ね1兆円前後で推移しています。利益面では、営業利益率が15%前後、経常利益率が14%前後、当期純利益率が10%前後と、いずれも高い水準を保っています。同社の収益力の高さが窺えます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計が91,064百万円、負債合計が26,442百万円、純資産合計が64,621百万円となっています。健全な財務体質を維持しており、今後の事業展開に備えた強固な財務基盤が築かれています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が58,079百万円と大きな割合を占めています。また、投資有価証券や長期預金など投資その他の資産が12,275百万円と、余剰資金の有効活用にも取り組んでいます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が5,566百万円、契約負債が16,906百万円となっています。リスク管理に十分配慮しつつ、必要な資金を確保しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が9,907百万円、利益剰余金が47,126百万円となっており、高い自己資本比率を維持しています。株主還元にも積極的に取り組んでいます。
ROAとROE
ROAは過去3年間2.0%前後で推移しています。一方、ROEは15%前後と高水準を維持しており、資本効率の高さが特徴です。同社は資産効率の向上と財務体質の強化に努めつつ、株主還元にも力を入れているといえます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローはプラスで推移しており、事業活動を支える強固な財務基盤を築いています。これにより、設備投資やM&Aなど、成長に向けた投資にも余力がある状況です。
配当の支払額
同社は、1株当たり年間30円の配当を継続しています。配当性向は20%前後と、株主還元にも十分に配慮した経営が行われています。
今後の展望
同社は、省エネ性や IoT 技術の活用など、顧客ニーズに沿った製品開発に注力しています。また、アフターサービス体制の強化やサービス事業の拡大にも取り組んでおり、収益基盤の多様化を目指しています。今後も持続可能な社会の実現に貢献しながら、企業価値の向上を図っていくことが期待されます。
編集部のまとめ
大和冷機工業株式会社は、外食産業や小売店舗向けの冷凍冷蔵機器の大手メーカーです。これまで培ってきた技術力と製品開発力、そして顧客ニーズに寄り添ったサービス提供により、高収益体質を維持しています。今後も環境対応やIoT化など、時代の変化に合わせた取り組みを続けることで、さらなる飛躍が期待できます。
大和冷機工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
大和冷機工業株式会社は12月決算で、通期決算の発表は3月中旬頃に行われます。また、1株当たり年間30円の配当を継続しており、株主還元にも力を入れています。同社の収益力の高さと健全な財務体質は高く評価されており、今後の業績に期待が寄せられています。