イーグル工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。同社は自動車や航空機などの部品製造に強みを持つメーカーで、今期も堅調な業績を示しています。売上高は12%以上増加し、力強い事業展開が続いていることが分かります。
企業情報
企業名: イーグル工業株式会社
証券コード: 64860
決算期: 2023年3月期
イーグル工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
イーグル工業の決算日は3月31日です。決算発表は4月中旬に行われ、定時株主総会は6月下旬に開催されます。
主な事業
イーグル工業は、自動車や建設機械、航空機、産業機械などに使用されるシール製品や機器製品を中心に事業を展開しています。自動車部品が売上の約半分を占めており、この分野での競争力が同社の強みとなっています。また、舶用製品や半導体関連製品など幅広いラインナップを持ち、多様な顧客ニーズに対応しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高1,250億92百万円と前年同期比7.0%の増収、営業利益は59億51百万円と20.8%の減益となりました。利益面では固定費の増加などから減益となったものの、全体としては好調な業績を維持しています。
売上・利益の推移
イーグル工業の売上高は、2022年3月期1,573億80百万円から堅調に推移しており、今期も1,250億92百万円と前年同期比7.0%増となっています。一方、利益は前年同期比で減少していますが、依然として高水準にあります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の連結貸借対照表では、資産合計が2,037億15百万円と前期末比104億83百万円増加しています。主な増加要因は、有形固定資産や投資有価証券の増加です。一方、負債合計は875億89百万円と72億87百万円増加し、純資産は1,161億26百万円となっています。
資産の部
資産合計は2,037億15百万円で、前期末比104億83百万円増加しました。流動資産は1,110億15百万円、固定資産は927億円となっています。流動資産の中では棚卸資産が増加しており、設備投資に伴う有形固定資産の増加も背景にあります。
負債の部
負債合計は875億89百万円で、前期末比72億87百万円増加しました。流動負債が500億48百万円、固定負債が375億40百万円です。短期借入金や長期借入金が増加しています。
純資産の部
純資産は1,161億26百万円と前期末比31億96百万円増加しました。利益剰余金の増加や為替換算調整勘定の改善が主な要因です。自己資本比率は52.8%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
イーグル工業のROA(総資産利益率)は、2022年3月期が6.4%、2023年12月期第3四半期は年換算で6.2%となっています。また、ROE(自己資本利益率)は、2022年3月期が6.3%、2023年12月期第3四半期が年換算で6.4%と安定した高水準を維持しています。これは、高い収益力と効率的な資産運用によるものと評価できます。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュフローの状況については、詳細な開示がないため分かりませんが、同社は過去から安定した収益力を背景に良好なキャッシュフローを生み出しています。設備投資やM&A、配当などに有効に活用しながら、健全な財務体質を維持していると考えられます。
配当の支払額
イーグル工業の2023年3月期の年間配当金は70円(中間配当35円、期末配当35円)でした。直近の2023年12月期第3四半期の配当では、中間配当が1株35円と前年同期比10円増配となっています。安定的な利益を背景に、株主還元の強化を図っていると評価できるでしょう。
今後の展望
イーグル工業は、自動車分野を中心に引き続き堅調な事業展開が期待されます。また、半導体業界の回復や航空機需要の回復なども追い風になると考えられます。一方で、原材料価格の高騰や為替変動など、収益圧迫要因も存在しているため、今後の業績動向には注意が必要です。
編集部のまとめ
イーグル工業は、自動車部品をはじめとする多様な製品ラインナップを強みに、中長期的に安定した収益基盤を築いてきた企業です。今期も売上高が増加し、業績は概ね良好な状況にあります。
ただし、一部事業の低迷により利益率は低下しているため、今後の事業戦略の実行力が問われると言えるでしょう。株主還元については、着実な増配を続けており、投資家にとって魅力的な銘柄といえます。
イーグル工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
イーグル工業の決算日は3月31日で、定時株主総会は6月下旬に開催されています。2023年12月期の中間配当は1株35円と10円の増配となり、直近の業績好調を反映した株主還元が行われていることが分かります。また、同社は中長期的な成長が期待される有望企業と言えるでしょう。