前澤工業株式会社の決算報告書が発表されました!同社は建設・設備の分野を手掛ける老舗企業で、今期も売上高は前年同期比3.6%増加といった好調な業績を収めました。
企業情報
企業名: 前澤工業株式会社
証券コード: 01672
決算期: 2023年6月1日~2024年5月31日
前澤工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
前澤工業株式会社の決算は年2回行われ、第2四半期(9月1日~11月30日)と通期(6月1日~5月31日)の決算が発表されます。今回の報告書は第2四半期の決算内容となっています。
主な事業
前澤工業株式会社は、環境事業、バルブ事業、メンテナンス事業の3つの主力事業を展開しています。環境事業ではごみ処理プラントやし尿処理設備の建設・メンテナンス、バルブ事業では上下水道やガス業界向けのバルブ製品の製造・販売、メンテナンス事業では施設管理やメンテナンスサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高12,446百万円(前年同期比3.6%増)、経常利益452百万円(前年同期比89.7%増)と増収増益となりました。経常利益率も3.6%と前年同期の1.9%から大幅に改善しています。原材料価格の高騰により厳しい環境ながら、コスト削減に取り組んだ成果が表れた形です。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と経常利益を見ると、売上高は3年連続で増加しており、経常利益も年々改善してきています。特に当期は原材料高の影響を受けながらも、前述のコスト削減施策により経常利益が大幅に伸びたのが特徴的です。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の総資産は35,465百万円となり、前期末比で4,610百万円の減少となりました。これは主に現金及び預金が5,884百万円減少したことなどによるものです。
資産の部
流動資産は24,249百万円で、前期末比4,849百万円減少しています。これは主に現金及び預金が5,884百万円減少したことが要因です。固定資産は11,215百万円で、前期末比239百万円増加しました。
負債の部
負債合計は10,917百万円で、前期末比4,523百万円減少しました。これは主に電子記録債務が2,627百万円、支払手形及び買掛金が1,444百万円減少したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は24,547百万円で、前期末比87百万円減少しました。自己株式の取得等により、自己資本比率は69.2%まで上昇しています。
ROAとROE
ROAは2.5%、ROEは4.5%となっています。ROAは前年同期の1.2%から大きく改善し、ROEも2.0%から上昇しています。これは当期の増益による収益性の向上が影響しています。今後も収益力を高め、ROA・ROEの指標も更なる改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動により4,382百万円の支出、投資活動により426百万円の支出、財務活動により925百万円の支出となり、結果として現金及び現金同等物が5,734百万円減少しました。営業CF悪化の主因は仕入債務の減少によるものですが、財務面での健全性は維持されています。
配当の支払額
当期の中間配当は1株当たり14.00円、期末配当も1株当たり14.00円となる見込みです。株主還元に積極的な企業姿勢が窺えます。
今後の展望
今後の事業環境は不透明感が残るものの、前澤工業株式会社は受注の確保と拡大および原価低減の取り組みを進めていきます。また、新市場開拓や既存市場での販路拡大にも注力し、持続的な成長を目指していく方針です。中長期的な企業価値向上への期待が高まっています。
編集部のまとめ
前澤工業株式会社の決算は、原材料価格高騰の影響を受けながらも、受注確保と原価低減の取り組みによって増収増益を達成しました。財務面でも健全性が高く、株主還元も積極的に行っている点が特徴です。今後も新市場開拓や既存事業の強化に注力し、持続的な業績向上を目指すことが期待されます。
前澤工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
前澤工業株式会社の決算は年2回行われ、第2四半期(9月1日~11月30日)と通期(6月1日~5月31日)の決算が発表されます。また、中間配当は1株当たり14.00円、期末配当も同額の見込みとなっています。同社は高い収益性と健全な財務基盤を持ち、株主還元にも注力している企業といえます。