[岡野バルブ製造株式会社の2023年12月期第1四半期決算は注目に値する内容になっています。同社は主力の原子力発電プラント向けバルブの製造やメンテナンスが好調で、売上高は前年同期比96.3%増と大幅な増収となりました。利益面でも大幅な改善が見られ、経常利益は325百万円と前年同期の経常損失を大きく上回りました。今後も原子力発電所の再稼働を背景にメンテナンス需要が期待できることから、同社の業績は好調な推移を見せると考えられます。]
企業情報
企業名: 岡野バルブ製造株式会社
証券コード: 64920
決算期: 11月期
岡野バルブ製造株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
岡野バルブ製造株式会社の決算期は11月期です。第1四半期の決算期間は2023年12月1日から2024年2月29日まで。決算発表は2024年4月12日に行われました。
主な事業
岡野バルブ製造株式会社は、発電プラント用バルブの製造およびメンテナンスを主要事業としています。特に、原子力発電所向けのバルブ製造とメンテナンスが中心的な事業内容となっています。同社は原子力発電所の再稼働に伴うバルブ需要の増加に期待を寄せており、今後も安定的な事業展開が期待されます。
今期の業績と利益率は？
岡野バルブ製造株式会社の第1四半期連結累計期間の業績は、売上高が1,570百万円と前年同期比96.3%増と大幅な増収となりました。利益面では、営業利益269百万円、経常利益325百万円と大幅な改善が見られ、前年同期の営業損失134百万円、経常損失88百万円から大きくプラスに転じています。これにより、同社の利益率も大幅に向上したと言えます。
売上・利益の推移
岡野バルブ製造株式会社の直近の売上高と利益の推移を見ると、第1四半期の売上高は1,570百万円と前年同期比で大幅に増加しています。一方で、営業利益は269百万円と前年同期の営業損失から大きく改善しており、経常利益も325百万円となっています。このように、同社の業績は着実に回復してきていることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
岡野バルブ製造株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は12,622百万円で、前期末比84百万円の減少となっています。一方、負債合計は2,398百万円と前期末比297百万円の減少となっており、財務体質の改善が進んでいます。純資産合計は10,224百万円と前期末比213百万円増加しており、企業の財務基盤は健全化してきていると言えます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が3,727百万円と前期末比194百万円増加したほか、仕掛品が1,160百万円と前期末比175百万円増加しています。一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が3,375百万円と前期末比504百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、未払費用が128百万円と前期末比244百万円減少したほか、長期借入金が757百万円と前期末比78百万円減少しています。このように、同社は借入金の返済などにより負債の圧縮を進めています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が8,741百万円と前期末比193百万円増加しています。これにより、純資産合計は10,224百万円となり、自己資本比率も81.0%と高水準を維持しています。
ROAとROE
岡野バルブ製造株式会社のROA(総資産経常利益率)は2.6%、ROE(自己資本利益率)は2.4%となっています。前年同期と比較すると大幅な改善が見られ、特にROAは前年同期の△0.7%から大きくプラスに転じています。このように、同社の収益性は改善傾向にあると言えます。
キャッシュフロー
岡野バルブ製造株式会社の第1四半期連結累計期間のキャッシュフロー情報については開示されていません。ただし、四半期報告書によると、現金及び預金が前期末比194百万円増加しており、営業活動によるキャッシュフローの改善が窺えます。今後の詳細なキャッシュフロー情報に注目していく必要があります。
配当の支払額
岡野バルブ製造株式会社は、第1四半期決算期間において1株当たり30円の配当を実施しています。前期末時点の1株当たり配当金は20円でしたので、今期は増配となっています。同社は安定した収益基盤を背景に、株主還元の拡充を進めていると言えるでしょう。
今後の展望
岡野バルブ製造株式会社は、主力の原子力発電プラント向けバルブの製造とメンテナンスが好調に推移しています。今後も、原子力発電所の再稼働に伴う需要拡大に期待できるほか、福島第一原発の廃炉関連工事などの受注も見込めそうです。このように、同社の業績は堅調な推移を続けると予想されるため、今後の業績動向に注目が集まっています。
編集部のまとめ
岡野バルブ製造株式会社の2023年12月期第1四半期決算は、原子力発電所向けの事業が好調に推移し、大幅な増収増益となりました。売上高は1,570百万円と96.3%増、経常利益は325百万円と大幅に改善しています。今後も原子力発電所の再稼働や廃炉関連工事への期待から、同社の業績は堅調に推移すると見られます。安定した収益基盤を背景に、株主還元の拡充も進めており、今後の同社の動向に注目が集まります。
岡野バルブ製造株式会社の決算日や配当についてまとめました。
岡野バルブ製造株式会社の決算期は11月期で、第1四半期の決算期間は2023年12月1日から2024年2月29日までです。同社は、この決算期において1株当たり30円の配当を実施しており、前期末時点の20円から増配となっています。今後も同社の業績や株主還元に注目が集まるでしょう。
