岡野バルブ製造株式会社の2024年5月期第2四半期決算が発表されました。電力需要の増加に伴い原子力発電所の再稼働や福島第一原発の廃炉作業が活発化し、当社の製造・メンテナンス事業が好調に推移しました。営業利益が前年同期比273%増と大幅に増加し、利益率の向上にも繋がっています。今後も同社の事業の伸長が期待されそうです。
企業情報
企業名: 岡野バルブ製造株式会社
証券コード: 64920
決算期: 11月末
岡野バルブ製造株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
岡野バルブ製造株式会社は11月末決算で、第2四半期の決算は2024年7月に発表されています。
主な事業
岡野バルブ製造株式会社は、発電プラント用バルブの製造とメンテナンスを主要事業としています。原子力発電所や火力発電所向けのバルブ製造や、これらの発電所のメンテナンスサービスなどを提供しています。
特に、福島第一原発の廃炉作業や国内外の原子力・火力発電所の再稼働に伴い、同社の事業は重要な役割を果たしています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の売上高は3,770百万円と前年同期比22.6%増加しました。利益面でも、営業利益762百万円(前年同期比273.2%増)、経常利益835百万円(同222.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益595百万円(同150.8%増)と大幅な増益となりました。
これは、バルブ製造部門の好調な販売や、利益率の高い取替部品の売上が増加したことに加え、メンテナンス部門での人員配置の最適化などが功を奏したためです。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2023年11月期において7,407百万円と過去最高を記録しました。また、経常利益も910百万円と高い水準を維持しています。
今期の第2四半期連結累計期間では、売上高が前年同期比で22.6%増加し、経常利益も前年同期比222.8%増加するなど、業績は好調に推移しています。今後も原子力・火力発電所の再稼働や廃炉作業の進展により、同社の事業機会の拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表では、資産合計が13,500百万円と前連結会計年度末から792百万円増加しています。この主な要因は、現金及び預金が959百万円増加したことや、投資有価証券が402百万円増加したことなどによるものです。
一方、負債合計は2,882百万円で、前連結会計年度末から185百万円増加しています。これは主に未払法人税等が237百万円増加したことによるものです。
資産の部
資産合計は13,500百万円となっており、前連結会計年度末から792百万円増加しました。この増加の主な要因は、現金及び預金が959百万円、投資有価証券が402百万円それぞれ増加したことなどによるものです。
負債の部
負債合計は2,882百万円となっており、前連結会計年度末から185百万円増加しました。これは主に未払法人税等が237百万円増加したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は10,618百万円となっており、前連結会計年度末から607百万円増加しました。この増加の主な要因は、利益剰余金が547百万円増加したことによるものです。
ROAとROE
岡野バルブ製造株式会社のROA(総資産経常利益率)は6.2%、ROE(自己資本利益率)は8.0%となっています。
これらの数値は前年同期と比べ大幅に改善しており、営業利益や経常利益が大幅に増加したことで、収益性が向上していることがわかります。今後も事業拡大が期待され、収益性の持続的な向上が見込まれます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,876百万円の増加となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益の増加や売上債権の減少によるものです。
一方、投資活動によるキャッシュ・フローは712百万円の減少となり、有形固定資産の取得や投資有価証券の取得などによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは204百万円の減少となりました。
配当の支払額
2024年2月期の年間配当金は1株当たり50円となる見込みです。このうち、第2四半期の中間配当は1株当たり20円を2024年8月5日に支払う予定です。
同社は保有する現金の有効活用と株主還元の強化を重視しており、今後も安定的な配当を継続していく方針であるとみられます。
今後の展望
同社は、原子力発電所の再稼働や福島第一原発の廃炉作業の進展により、引き続き事業機会の拡大が期待されます。バルブ製造部門では東海第二発電所向けの特殊バルブ販売や、火力発電所向けの取替部品販売が好調であり、メンテナンス部門でも廃炉関連工事などが増加しています。
今後も同社の業績向上と株主還元の向上が期待されます。
編集部のまとめ
岡野バルブ製造株式会社の2024年5月期第2四半期決算は、売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも前年同期比で大幅な増加となりました。原子力発電所の再稼働や福島第一原発の廃炉作業の進展に伴い、同社の製造・メンテナンス事業が好調に推移しています。今後も同社の事業拡大と業績向上が期待されます。
岡野バルブ製造株式会社の決算日や配当についてまとめました。
岡野バルブ製造株式会社は11月末決算で、2024年8月5日に2024年5月期の中間配当(1株当たり20円)を支払う予定です。同社は安定的な配当を重視しており、今後も株主還元の向上が期待されます。