株式会社キッツの2024年第1四半期決算報告がアップされました。経常利益は前年同期比11.6%減と厳しい結果となりましたが、新製品の投入や海外市場開拓を進めることで、今後の業績回復に期待がかかります。今後の動向にも注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社キッツ
証券コード: 64980
決算期: 2024年12月期
株式会社キッツの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社キッツの決算日は12月31日です。第1四半期決算(2024年1月1日~3月31日)の決算発表は2024年5月14日に行われました。
主な事業
株式会社キッツは主にバルブ製品の製造・販売事業を展開しています。特に工業用バルブの国内トップシェアを誇り、海外市場でも積極的に事業展開を行っています。その他にも伸銅品事業やホテル・レストラン事業なども手がけています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の売上高は402億11百万円と前年同期比2.5%増加しました。一方で、営業利益は28億12百万円と前年同期比19.6%減少しました。販売量の減少や人件費・経費増加の影響により、利益率は悪化しています。
売上・利益の推移
2024年第1四半期の売上高は402億11百万円と前年同期比で増加しましたが、経常利益は33億40百万円と前年同期比11.6%減少しています。バルブ事業の販売量減少などが影響しています。通期業績の回復に期待がかかります。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表では、総資産は1,701億77百万円と前期末比34億83百万円増加しています。負債は655億65百万円、純資産は1,046億11百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金や棚卸資産が増加したことで資産合計が1,701億77百万円と前期末比で増加しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金の増加などにより負債合計が655億65百万円と前期末比で増加しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や為替換算調整勘定の増加により純資産合計が1,046億11百万円と前期末比で増加しています。
ROAとROE
ROAは前期末の60.5%から当第1四半期末の60.6%と改善しています。一方でROEは前期末の14.5%から当第1四半期末の10.6%と低下しています。売上高は増加したものの利益率の悪化が影響しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは28億79百万円の増加となりましたが、投資活動によるキャッシュフローは11億11百万円の減少となりました。財務活動によるキャッシュフローは8億39百万円の増加となり、現金及び現金同等物の期末残高は315億88百万円となっています。
配当の支払額
2024年2月の取締役会決議により、1株当たり23円の期末配当を実施しました。この結果、配当金の総額は20億72百万円となりました。
今後の展望
株式会社キッツは「第1期中期経営計画2024」を策定しており、新製品の投入や海外市場の開拓などに取り組んでいます。エネルギー価格高騰や為替変動などのリスクはありますが、収益性の改善に向けた施策を強化することで、業績回復が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社キッツの2024年第1四半期決算は、売上高は増加したものの、利益面では厳しい結果となりました。しかし、中期経営計画に基づいた新製品開発や海外市場開拓などの施策に期待がかかります。今後の業績回復に向けた取り組みに注目していきたいと思います。
株式会社キッツの決算日や配当についてまとめました。
株式会社キッツの決算日は12月31日で、2024年第1四半期の決算発表は2024年5月14日に行われました。配当については、2024年2月の取締役会で1株当たり23円の期末配当が決議され、配当総額は20億72百万円となりました。今後の業績回復が期待される同社の動向にも注目が集まりそうです。