東洋電機製造株式会社の2024年2月期第3四半期の決算報告書が発表されました! この企業は鉄道車両や産業用機器など、さまざまな産業分野で活躍している企業です。今回の決算では、受注高、売上高ともに前年同期を上回る好調な業績を示しています。経常利益は前年同期比34.7%増の6億58百万円と、着実に収益を改善しているようですね。今後もインバウンド需要の回復や、電動化への設備投資の動きに期待したいところです。
企業情報
企業名: 東洋電機製造株式会社
証券コード: 65050
決算期: 5月期
東洋電機製造株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東洋電機製造株式会社の決算日は5月31日です。決算発表は、第1四半期が9月、第2四半期が12月、第3四半期が4月、本決算が8月に行われます。
主な事業
東洋電機製造株式会社は、鉄道車両用電機品や産業用モーターなどの製造・販売を主な事業としています。鉄道事業では国内外の鉄道会社向けに電機品を提供しており、産業事業では自動車製造、発電システムなどの幅広い分野で活躍しています。また、ICTソリューション事業では、駅務システムやIoT監視システムなどのソフトウェア開発も手がけています。
今期の業績と利益率は?
東洋電機製造株式会社の2024年2月期第3四半期の業績は前年同期比で好調に推移しています。売上高は222億31百万円と7.2%増、経常利益は6億58百万円と34.7%増加しました。また、営業利益率は0.7%と前年同期の0.4%から改善されています。部材不足の影響は続いているものの、全体としては受注回復と収益性改善が進んでいるようです。
売上・利益の推移
東洋電機製造株式会社の売上高は近年緩やかな増加傾向にあり、2023年5月期には310億25百万円を記録しました。一方、経常利益は2022年5月期に9億8百万円まで回復したものの、2023年5月期は8億24百万円と減少しています。しかし、今期第3四半期では経常利益が6億58百万円と再び増加に転じています。今後は売上の拡大と収益性の向上に期待が高まっています。
四半期連結貸借対照表について
東洋電機製造株式会社の2024年2月期第3四半期の連結貸借対照表を見ると、資産合計は513億97百万円となっています。前期末比では17億15百万円の増加です。負債合計は251億48百万円で、純資産合計は262億49百万円となっています。自己資本比率は51.1%と良好な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が前期末比で20億18百万円減少しましたが、投資有価証券が24億4百万円増加、棚卸資産が11億73百万円増加するなど、全体としては増加しています。受注回復に伴う在庫の積み上がりが見られます。
負債の部
負債の部では、賞与引当金が3億23百万円減少しましたが、繰延税金負債が7億36百万円増加するなど、全体としては微増となっています。支払い能力は維持されていると考えられます。
純資産の部
純資産の部では、その他有価証券評価差額金が14億65百万円増加しており、262億49百万円まで増加しています。株主価値も向上してきている様子がうかがえます。
ROAとROE
東洋電機製造株式会社のROA(総資産経常利益率)は2023年5月期で1.7%でしたが、2024年2月期第3四半期では1.3%となっています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は2023年5月期で9.8%、2024年2月期第3四半期では7.0%となっています。収益性の改善とともに、資産効率や株主価値の向上にも注目が集まっています。
キャッシュフロー
東洋電機製造株式会社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが増加傾向にあるものの、投資活動によるキャッシュ・フローの支出も大きくなっています。資金調達面では現状借入金の返済などで財務活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっています。今後はキャッシュ・フロー管理をさらに強化し、設備投資やM&Aなどの戦略投資に活用することが期待されます。
配当の支払額
東洋電機製造株式会社は、2023年8月に1株当たり30円の期末配当を実施しました。また、2024年2月期第3四半期の配当予想は1株当たり30円となっています。業績が改善傾向にあるため、株主還元も強化されつつあるようです。
今後の展望
東洋電機製造株式会社は、中期経営計画「中期経営計画2026」の中で「新しい事業・製品の拡大」と「既存事業の徹底した収益体質の改善」に取り組んでいます。鉄道や産業分野での需要回復とともに、電動化などの新たなニーズにも対応していくことで、売上高と収益性のさらなる向上を目指しています。また、資本コストを意識した経営でROE 8%の達成にも取り組んでいくとしています。
編集部のまとめ
東洋電機製造株式会社の2024年2月期第3四半期決算は、売上高、経常利益ともに前年同期比で増加と好調な業績を示しました。インバウンド需要の回復や自動車の電動化への対応など、同社の技術力とビジネスモデルの強さが感じられます。今後も収益性の改善と資本効率の向上に取り組み、持続的な成長を遂げていくことが期待されます。
東洋電機製造株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東洋電機製造株式会社の決算日は5月31日で、第3四半期決算は4月に発表されます。また、同社の配当は1株当たり30円と安定的に推移しています。業績の回復と株主還元の強化により、株主価値もさらに高まっていくことが期待されます。