株式会社ソシオネクストは、半導体製品の研究・開発・設計・製造・販売などを行う企業です。最先端の技術力を持ち、自動運転やデータセンターなどの成長分野で活躍しています。
この度のソシオネクストの決算報告では、売上高が大幅に増加し、利益も大幅に伸びたことがわかりました。今後も成長が期待できる企業といえるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社ソシオネクスト
証券コード: 65260
決算期: 2023年3月期
株式会社ソシオネクストの決算日・決算時期(スケジュール)は?
ソシオネクストの決算日は3月31日で、四半期決算を行っています。今回は2023年3月期第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)の決算報告となります。
主な事業
ソシオネクストは、半導体製品の研究、設計開発、製造、販売およびサービスを行っています。特に自動運転支援システム(ADAS)や自動運転(AD)、データセンター/ネットワークなどの最先端分野で強みを発揮しています。最先端のプロセステクノロジーを活用したカスタムSoCの商談を多数獲得しており、今後の成長が期待されます。
今期の業績と利益率は?
ソシオネクストの当第3四半期連結累計期間の売上高は169,638百万円と前年同期比22.2%増と大幅に増加しました。これは、自動運転やデータセンター分野向けの先端プロセステクノロジー製品の売上が好調だったことが主な要因です。経常利益は29,302百万円と前年同期比60.4%増と大幅な増益となりました。
売上・利益の推移
ソシオネクストの売上高は、過去3年間で192,767百万円から169,638百万円まで増加してきました。一方、経常利益は23,440百万円から29,302百万円と大きく増加しています。成長軌道に乗っているといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
ソシオネクストの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計177,658百万円、負債合計53,329百万円、純資産合計124,329百万円となっています。健全な財務体質を維持していると言えます。
資産の部
流動資産は131,710百万円と前期末に比べ減少しましたが、この背景には棚卸資産や未収入金の減少があります。一方、固定資産は45,948百万円と増加しており、主な設備投資として開発環境の増強などが行われています。
負債の部
流動負債は51,655百万円と前期末に比べ減少しています。これは、買掛金や未払金の減少が主な要因です。健全な財務体質を維持しています。
純資産の部
純資産合計は124,329百万円と前期末から14,465百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものです。自己資本比率も69.98%まで改善しています。
ROAとROE
ソシオネクストのROAは11.4%、ROEは16.3%となっています。これらは過去3年間で大幅に改善してきており、高い収益性と資本効率性を示しています。事業の成長と収益力の向上に伴い、株主価値も高まってきていると評価できるでしょう。
キャッシュフロー
ソシオネクストのキャッシュフローは好調で、営業活動によるキャッシュ・フローは35,510百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは18,634百万円の支出となり、主に開発投資に充てられています。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は55,928百万円と大幅に増加しており、健全な財務状態を維持しています。
配当の支払額
ソシオネクストは、中間配当として1株当たり115円を支払っています。また、期末配当として1株当たり210円の配当を予定しており、年間配当額は325円となる見通しです。株主還元に積極的な企業といえます。
今後の展望
ソシオネクストは、2ナノメートルプロセスのマルチコアCPUチップレット開発や3ナノメートル車載プロセスを使った先端SoC開発に着手するなど、最先端技術への投資を強化しています。また、AIの活用など、技術力の向上にも取り組んでおり、今後も高成長が期待できる企業です。
編集部のまとめ
ソシオネクストは、自動運転やデータセンターなどの成長分野で最先端の技術を活用したSoCを供給しており、売上高、経常利益ともに大幅な増加を果たしています。健全な財務体質と高い収益性を兼ね備えており、今後も高成長が期待できる企業であると言えでしょう。また、積極的な株主還元にも注目が集まっています。
株式会社ソシオネクストの決算日や配当についてまとめました。
ソシオネクストの決算日は3月31日で、四半期決算を行っています。当第3四半期の業績は前年同期比で大幅増収・増益となり、1株当たりの年間配当は325円を予定しています。今後も最先端の技術力を活かし高成長を続けるとともに、積極的な株主還元も行う企業といえます。