株式会社Orchestra Holdingsの2024年第1四半期決算報告書が公開されました。成長性の高いデジタルトランスフォーメーション事業やデジタルマーケティング事業が堅調に推移し、売上高は21.9%増、営業利益も49.5%増と前年同期を大きく上回る好業績となりました。今後はクラウドインテグレーション領域での大型案件受注や事業構造改革の効果が出てくると期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社Orchestra Holdings
証券コード: E32601
決算期: 12月期
株式会社Orchestra Holdingsの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社Orchestra Holdingsの決算日は12月31日です。第1四半期決算は2024年3月31日が基準日となっています。
主な事業
株式会社Orchestra Holdingsは、デジタルトランスフォーメーション事業とデジタルマーケティング事業を中核事業として展開しています。
デジタルトランスフォーメーション事業では、クラウドインテグレーションや各種Webシステム開発などを手掛け、
デジタルマーケティング事業では、運用型広告やデジタルマーケティング支援サービスを提供しています。
また、プラットフォーム事業やタレントマネジメントシステムの開発・販売なども行っています。
今期の業績と利益率は？
今期の第1四半期決算では、売上高が21.9%増の3,390,116千円、営業利益が49.5%増の434,874千円と大幅な増収増益となりました。
利益率も高水準を維持しており、営業利益率は12.8%と、堅調な業績を示しています。
デジタルトランスフォーメーション事業とデジタルマーケティング事業が好調に推移したことが主な要因です。
売上・利益の推移
過去1年間の売上高と利益の推移を見ると、前年同期比で売上高は21.9%増、営業利益は49.5%増と大幅な伸びを示しています。
特に第4四半期以降は、事業構造改革の効果が出てきており、安定した収益基盤を築いています。
今後もIT人材不足や企業のデジタル化需要の高まりを背景に、両事業の成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社Orchestra Holdingsの財務状況は健全に推移しています。
第1四半期末時点の総資産は13,403,843千円と前期末比で690,861千円増加し、自己資本比率も43.2%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が577,720千円増加し3,817,630千円、受取手形、売掛金及び契約資産も352,773千円増加し3,533,999千円となっています。
これは、売上の増加に伴う営業活動の活発化によるものと考えられます。
負債の部
負債の部では、買掛金が395,601千円増加し2,477,008千円、短期借入金が331,990千円増加し720,000千円となっています。
これは、事業規模の拡大に伴う運転資金需要の増加によるものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益235,742千円の計上により、純資産は6,211,040千円と、前期末より174,307千円増加しました。
自己資本比率は43.2%と良好な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社Orchestra HoldingsのROA(総資産利益率)は12.7%、ROE(自己資本利益率)は16.0%となっています。
前年同期と比べROAは0.2ポイント、ROEは0.6ポイント上昇しており、収益性の向上が進んでいることがわかります。
これは、デジタルトランスフォーメーション事業とデジタルマーケティング事業の好調な業績が主な要因です。
キャッシュフロー
第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが376,178千円のプラスとなっています。
これは、税金等調整前四半期純利益465,316千円と、のれんの償却などの非資金項目によるものです。
一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは16,693千円のマイナスとなっていますが、全体としては577,720千円の現金及び預金の増加となっています。
配当の支払額
株式会社Orchestra Holdingsは、2024年3月29日に1株当たり10円の期末配当を行う予定です。
この結果、当期の年間配当金は1株当たり10円となり、配当性向は41.6%となる見込みです。
今後も安定的な配当の継続が期待されます。
今後の展望
株式会社Orchestra Holdingsは、IT人材不足やデジタル化需要の高まりを追い風に、両事業分野でさらなる成長が期待できます。
特に、デジタルトランスフォーメーション事業では、エンタープライズ領域への進出や大型案件の受注増加が、デジタルマーケティング事業では、M&Aによる事業拡大が、今後の業績拡大につながると見込まれています。
中長期的には、ROAやROEの一層の向上が期待できる良好な経営状況にあると言えるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社Orchestra Holdingsの2024年第1四半期決算は、売上高21.9%増、営業利益49.5%増と非常に好調な業績を達成しました。
デジタルトランスフォーメーション事業とデジタルマーケティング事業が牽引し、財務体質も健全に推移しています。
今後もIT人材不足やデジタル化需要の高まりを背景に、両事業の成長が期待される好業績企業だと言えるでしょう。
株式会社Orchestra Holdingsの決算日や配当についてまとめました。
株式会社Orchestra Holdingsの決算日は12月31日です。また、2024年3月29日に1株当たり10円の期末配当を実施する予定で、配当性向は41.6%となる見込みです。今後も安定的な配当の継続が期待できる企業といえます。
