株式会社アイモバイルの直近の四半期決算は順調に推移しています。売上高は前年同期比114.3%と大きく伸びており、経常利益も111.5%と好調な業績でした。主力のコンシューマ事業では、ふるさと納税ポータルサイト「ふるなび」が順調に会員数を拡大し、さらに新サービスの展開で収益も好調に推移しています。一方で、インターネット広告事業は依然として厳しい環境にあるものの、グループ全体としては健全な収支を維持しています。
企業情報
企業名: 株式会社アイモバイル
証券コード: E32687
決算期: 7月期
株式会社アイモバイルの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アイモバイルの決算日は7月31日となっています。また、決算時期は年4回の四半期決算を行い、通期決算は7月期となります。
主な事業
株式会社アイモバイルは、コンシューマ事業とインターネット広告事業の2つの事業セグメントを展開しています。コンシューマ事業では、ふるさと納税ポータルサイト「ふるなび」を中心に、地域振興や産品PR、トラベルなどの事業に取り組んでいます。一方、インターネット広告事業では、アドネットワーク、インフルエンサーマーケティング、メディアソリューションなどのサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間における売上高は16,329百万円と前年同期比114.3%と大幅な増収となりました。これに伴い、経常利益は3,757百万円と111.5%の増益となり、高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社アイモバイルの売上高と利益は過去3年間で順調に推移しています。売上高は2022年から2024年にかけて16,426百万円→16,329百万円→16,426百万円と増収基調にあり、経常利益も3,434百万円→3,757百万円→3,434百万円と高水準を継続しています。同社の強みであるコンシューマ事業のふるなび事業が好調に推移したことが主な要因です。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アイモバイルの直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は24,434百万円と前期末比2,713百万円増加しています。この増加の主な要因は、現金及び預金の増加と投資その他の資産の増加によるものです。一方、負債は8,661百万円と1,019百万円増加し、純資産は15,773百万円と1,693百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が18,616百万円と大幅に増加しています。これは営業活動によるキャッシュ・フローが好調に推移したことによるものです。また、投資その他の資産も1,904百万円と増加しています。
負債の部
一方の負債の部では、未払金が1,226百万円、預り金が2,823百万円と増加しています。これらは事業の拡大に伴う運転資金需要の高まりによるものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が15,671百万円と増加しており、これが純資産の増加につながっています。自己資本比率も64.0%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社アイモバイルのROA(総資産経常利益率)は15.4%、ROE(自己資本当期純利益率)は16.5%と高水準を維持しています。これは同社の高収益体質が支えとなっており、効率的な経営が行われていることを示しています。今後も安定的な収益性の確保が期待されます。
キャッシュフロー
株式会社アイモバイルのキャッシュ・フローは良好に推移しています。営業活動によるキャッシュ・フローは3,661百万円の収入となっており、これは主にふるさと納税事業の収益性の高さが寄与しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは459百万円の支出となっていますが、これは成長分野への投資によるものです。財務の健全性が高く、今後の事業拡大に活用できるキャッシュを十分に有している状況です。
配当の支払額
株式会社アイモバイルは、当第3四半期連結累計期間で1株当たり40円の配当を実施しています。これは前年同期比で5円増配となっており、株主還元に積極的に取り組んでいることがわかります。今後も高い収益性を維持しながら、株主還元の拡充が期待されます。
今後の展望
株式会社アイモバイルは、主力のふるさと納税事業「ふるなび」を中心に、今後も地域振興やEV充電サービスなどの新規事業にも注力していく方針です。特に、ふるなび事業では市場シェアの拡大を目指し、会員数や提携自治体の増加に取り組みます。一方で、インターネット広告事業においても、収益基盤の強化に向けたリソースシフトなど、事業構造の最適化を進めていく予定です。これらの施策を通じて、同社の持続的な成長が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社アイモバイルは、ふるさと納税ポータルサイト「ふるなび」を中核に、地域活性化事業やインターネット広告事業を展開する企業です。直近の四半期決算では、売上高、経常利益ともに前年同期比で大幅な増加を果たすなど、高い収益性を維持しています。今後も、ふるなび事業の拡大や新規事業への取り組みを通じて、持続的な成長が期待されます。
株式会社アイモバイルの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アイモバイルの決算日は7月31日で、年4回の四半期決算を行っています。また、当期の配当は1株当たり40円と前年同期比で5円増配しており、株主還元に積極的に取り組んでいることがわかります。今後も安定した収益性を維持しながら、株主還元の拡充が期待されます。