株式会社キャリアインデックスの決算報告がリリースされました。同社は、マーケティング事業とDX事業を手掛ける企業で、この度の四半期決算では、売上高が前年同期比9.2%増の2,632百万円を記録しました。一方で、営業利益は前年同期比90.5%減の42百万円となり、赤字に転落しました。
企業情報
企業名: 株式会社キャリアインデックス
証券コード: 65380
決算期: 2024年3月期
株式会社キャリアインデックスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社キャリアインデックスの決算日は3月31日です。 四半期決算の発表は年4回行われ、今回の四半期決算は第3四半期(10-12月)の決算となります。
主な事業
株式会社キャリアインデックスは、 HR領域と不動産領域におけるマーケティング事業と、DXサービスの提供を行うDX事業の2つの事業を展開しています。HR領域では、転職サイトや人材派遣サイトの運営、不動産領域では不動産情報サイトの運営を行っています。また、DX事業では、営業支援サービスやCLMサービスなどのDXソリューションを提供しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期累計期間の業績は、売上高が2,632百万円と前年同期比で9.2%増加しました。一方で、営業利益は42百万円と90.5%の大幅な減益となりました。これは、広告宣伝費の増加やContractS株式会社の赤字計上などが影響したためです。利益率も大きく低下し、営業利益率は1.6%にとどまりました。
売上・利益の推移
同社の売上高は、前期の3,343百万円から当四半期は2,632百万円と減少しています。一方で、経常利益は前期の525百万円から当四半期は37百万円と大幅に減少しました。これは、広告宣伝費の増加や新規連結子会社の赤字計上などが影響しているためです。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は5,726百万円となり、前期末から238百万円減少しました。一方、負債は2,114百万円と前期末から154百万円減少し、純資産は3,611百万円と前期末から83百万円減少しています。
資産の部
資産の主な変動は、現金及び預金が1,410百万円減少したものの、のれんが512百万円、顧客関連資産が499百万円増加したことです。これは、M&Aによる企業買収の影響によるものです。
負債の部
負債の部では、長期借入金が279百万円減少したことや、繰延税金負債が227百万円増加したことなどが主な変動要因です。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上や配当金の支払いにより、利益剰余金が128百万円減少しています。
ROAとROE
同社のROAは前期末の4.4%から当四半期末は0.7%へと大幅に低下しました。これは経常利益が大幅に減少したことが主な要因です。一方でROEは前期末の7.1%から当四半期末は-2.1%と、マイナスに転じています。これは純利益の大幅な減少を受けて自己資本が減少したことが影響しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは210百万円のプラスです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1,395百万円のマイナスとなっています。これは主に、M&Aによる企業買収の影響です。財務活動によるキャッシュ・フローは224百万円のマイナスとなっています。
配当の支払額
同社は、年2回の配当を行っています。第2四半期末と期末に、それぞれ1株当たり2.5円の配当を行っています。当第3四半期連結累計期間では、年間配当額の50百万円を支払っています。
今後の展望
同社は、マーケティング事業とDX事業の両事業領域において、新規サービスの開発や営業力強化などに取り組んでおり、中長期的な成長が期待されます。特にDX事業については、企業のデジタル化ニーズの高まりから大きな伸びが期待できます。また、2023年10月にはM&Aを通じて新たな子会社を加え、事業拡大を図っています。
編集部のまとめ
株式会社キャリアインデックスは、マーケティング事業とDX事業の2つの柱を持つ企業です。今期第3四半期は、売上高が前年同期比9.2%増加したものの、広告宣伝費の増加や子会社の赤字計上などにより、大幅な減益となりました。しかし、DX事業の成長やM&Aによる新たな事業領域の拡大など、中長期的な成長が期待できる企業といえるでしょう。今後の業績推移に注目が集まります。
株式会社キャリアインデックスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社キャリアインデックスの決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を実施しています。また、同社は年2回の配当を行っており、第2四半期末と期末に、それぞれ1株当たり2.5円の配当を支払っています。今期第3四半期累計期間では、年間配当額の50百万円を支払いました。