株式会社FCホールディングスの2024年3月期第3四半期決算が発表されました。建設コンサルタント事業を主力とするこの企業は、堅調な業績を維持しています。売上高は前年同期とほぼ同水準の63億81百万円。経常利益も前年同期より1.7%増加の7億77百万円と好調です。
企業情報
企業名: 株式会社FCホールディングス
証券コード: 65420
決算期: 2024年6月期
株式会社FCホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社FCホールディングスの決算日は6月30日です。第3四半期決算は2024年3月31日に行われています。決算発表は2024年5月14日に行われました。
主な事業
株式会社FCホールディングスは、建設コンサルタント事業を主力としています。インフラ整備、防災・減災対策、まちづくりなどの各分野において、調査、設計、施工管理などの幅広いサービスを提供しています。また、老朽化が進むインフラ施設の維持管理に向けて、先端技術との連携による新事業にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第3四半期の業績は、売上高6,381百万円、経常利益777百万円と好調を維持しています。前年同期と比べて売上高は0.6%減少したものの、利益面では経常利益が1.7%増加しており、高い収益性が特徴です。
売上・利益の推移
最近3年間の売上高は、2022年6月期が85.66億円、2023年6月期が90.22億円、2024年3月期第3四半期で63.81億円と順調に推移しています。経常利益も2022年6月期が7.64億円、2023年6月期が7.77億円と高水準を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の連結貸借対照表では、資産合計120.40億円、負債合計46.20億円、純資産74.20億円となっています。前期末から資産が30億円以上増加しているのは、業務処理量の増加により完成業務未収入金および契約資産が30億円以上増加したことが主な要因です。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が16.22億円、完成業務未収入金及び契約資産が52.03億円となっています。前期末から完成業務未収入金及び契約資産が30.74億円増加しており、業績の好調さが表れています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が19億円、業務未払金が5.27億円となっています。有利子負債が増加する一方で、未払消費税等のその他流動負債が2億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が4億円、資本剰余金が10.46億円、利益剰余金が61.45億円となっています。前期末から5.57億円増加しており、堅調な経営成績が反映されています。
ROAとROE
株式会社FCホールディングスのROA(総資産利益率)は6.4%、ROE(自己資本利益率)は8.7%となっています。前期に比べROAは0.4ポイント上昇、ROEは1ポイント上昇しており、資産効率の改善と自己資本の効率的な活用が進んでいます。
キャッシュフロー
第3四半期の連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、前期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動により14.77億円の収入、投資活動により1.76億円の支出、財務活動により11.52億円の支出となっています。業績の好調さから営業キャッシュ・フローが堅調に推移していると考えられます。
配当の支払額
株式会社FCホールディングスは、2023年9月27日開催の定時株主総会において、1株当たり27円の期末配当を決議しました。前期の年間配当額は27円でしたので、おおむね同水準の配当を実施しています。
今後の展望
株式会社FCホールディングスは、建設コンサルタント事業を中心とした事業基盤の強化に加え、老朽化インフラの維持管理事業にも注力しています。設立した新会社「株式会社インフラ・テックソリューションズ」を通じて、非破壊検査技術やAI等の先端技術を活用したインフラメンテナンス事業の拡大を目指しています。今後も社会の持続的発展に貢献できる価値の創出に努めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社FCホールディングスは、建設コンサルタント事業を中核とする堅調な業績を維持しています。売上高は前年同期並みを確保し、経常利益も増加するなど、高い収益性を誇っています。また、老朽化インフラの維持管理事業にも注力しており、社会インフラの整備に貢献しつつ、企業価値の向上に努めていくことが期待されます。
株式会社FCホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社FCホールディングスの決算日は6月30日で、第3四半期決算は2024年3月31日に行われています。2023年9月27日開催の定時株主総会において、1株当たり27円の期末配当が決議されました。今後も安定的な配当を維持していくことが期待されます。