株式会社日宣の決算報告が発表されました。同社は広告宣伝事業を中心に展開する企業で、当第1四半期の業績は好調だったようです。前年同期と比べて、売上高が20.6%増加し、営業利益やその他の利益も大幅に伸びています。これは地域の情報誌「チャンネルガイド」の販売が好調で、デジタルマーケティングなどの新サービスにも注力できたことが好影響を及ぼしたようです。
企業情報
企業名: 株式会社日宣
証券コード: 65430
決算期: 2月末
株式会社日宣の決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社日宣の決算日は2月末です。通常の第1四半期は3月1日~5月31日の期間となっています。
主な事業
株式会社日宣は、広告宣伝事業を主力としています。全国のケーブルテレビ局向けの情報誌「チャンネルガイド」の編集・制作や、様々なクライアント企業に対する広告戦略のプランニング、販促サービス、デジタルマーケティングなどのソリューション提供を行っています。また、自社メディアを通じて生活者や企業とつながる「ライフスタイルコミュニティ」の構築にも注力しています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期の業績は、売上高が前年同期比20.6%増の14億6,355万円、営業利益は前年同期比216.3%増の1億1,754万円と非常に好調でした。これは全国のケーブルテレビ局向け情報誌「チャンネルガイド」の販売が堅調に推移したほか、デジタルマーケティングなどの新サービスにも注力できたことが寄与したようです。利益率も大きく改善しており、同業他社と比較しても高い水準にあると言えるでしょう。
売上・利益の推移
株式会社日宣は、直近の1年間で売上高が5,224,656千円、経常利益が197,467千円と、順調に伸ばしてきました。前年同期と比べても売上高が20.6%、経常利益が777.2%と大幅な増加を達成しています。このような業績の強さは、主力の広告宣伝事業が堅調に推移しているほか、新しいサービスの開発にも力を入れているためだと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社日宣の四半期連結貸借対照表をみると、総資産が46億円、負債が13億円、純資産が32億円となっています。前期末と比べると、資産は増加し、負債も増加しましたが、純資産も増加傾向にあり、財務体質は良好といえるでしょう。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が15億円、売掛金が5億円となっています。有形固定資産も16億円ほどあり、事業に必要な資産が確保されていると言えます。
負債の部
負債の部では、買掛金が4億円、長期借入金が2億円となっています。有利子負債は3億円ほどで、負債の水準は適切な範囲にあるといえるでしょう。
純資産の部
純資産の部では、資本金が3億4,710万円、利益剰余金が27億7,908万円となっています。自己資本比率は70.6%と高い水準を維持しており、財務の健全性が高いと言えます。
ROAとROE
株式会社日宣のROA(総資産利益率)は2.7%、ROE(自己資本利益率)は5.0%となっています。前年同期と比べると大幅に改善しており、効率的な資産運用と高収益体質の両立が図られています。今後も安定的な収益性の向上が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
株式会社日宣のキャッシュフローについては、当第1四半期連結累計期間の四半期連結キャッシュ・フロー計算書が開示されていないため詳細は不明ですが、営業活動によるキャッシュ・フローが良好であると想定されます。現金及び預金残高が前期末比19億円増加していることから、事業活動によるキャッシュ・インフローが大きかったと考えられます。
配当の支払額
株式会社日宣は、2024年5月に1株当たり26円の期末配当を行っています。前期と比べて5円増配となっており、株主還元に積極的な姿勢が窺えます。今後も安定的な配当の継続が期待できそうです。
今後の展望
株式会社日宣は、中期経営計画に基づき、既存事業の強化と新規事業領域への事業拡大に取り組んでいます。地域情報誌「チャンネルガイド」の販売が好調で、デジタルマーケティングなどの新サービスの提供にも力を入れています。今後も広告市場の回復基調を背景に、売上や収益性の向上が期待できそうです。また、自社メディアの活用やライフスタイル提案など、新しい事業領域の開拓にも注力していく方針のようです。
編集部のまとめ
株式会社日宣の当第1四半期決算は大変好調でした。売上高、営業利益、経常利益のいずれも大幅に増加しており、収益性の高い事業展開ができていることが分かります。地域情報誌や広告宣伝事業の強みを活かしつつ、デジタル化への対応も進めている点が注目されます。今後も安定した業績の維持と、新規事業への取り組みに期待が高まるでしょう。
株式会社日宣の決算日や配当についてまとめました。
株式会社日宣の決算日は毎年2月末で、配当は年1回の期末配当を実施しています。当期は1株当たり26円の配当を行っており、前期より5円増配となっています。株主還元にも積極的な姿勢がうかがえます。今後も安定配当の継続が期待できそうです。
