株式会社エスユーエスの2023年12月期第1四半期決算が発表されました。売上高3,054百万円、営業利益206百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益154百万円という結果となりました。ソリューション事業を中心に、アフターコロナにおいて景気回復の動きが見られ、業績は順調に推移しています。
企業情報
企業名: 株式会社エスユーエス
証券コード: E33357
決算期: 9月
株式会社エスユーエスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エスユーエスの決算日は9月30日です。通常の決算スケジュールでは、第1四半期決算が12月末、第2四半期決算が3月末、第3四半期決算が6月末、本決算が9月末となります。
主な事業
株式会社エスユーエスは、ITエンジニアの派遣、IT請負、コンサルティング、AR/VR事業を展開しています。主力のソリューション事業では、エンジニアの派遣やIT関連の請負業務を行っています。また、ITコンサルティングサービスやAR/VRソリューション提供など、IT領域を中心に多岐にわたる事業を手掛けています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高3,054百万円、営業利益206百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益154百万円となりました。前年同期比では、売上高は11.0%増加、営業利益は10.1%減少、親会社株主に帰属する四半期純利益は1.6%減少しています。利益率は若干減少傾向にありますが、総じて好調な業績となっています。
売上・利益の推移
過去1年間の売上高推移を見ると、2022年9月期の11,501百万円から、今期第1四半期は3,054百万円と順調に推移しています。一方で、利益面では前年同期比で減少しており、引き続き注視していく必要があります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計4,768百万円、負債合計1,527百万円、純資産合計3,240百万円となっています。前期末と比べると、資産が約240百万円減少、負債が約170百万円減少、純資産が約70百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金2,438百万円、売掛金1,487百万円等が主な項目です。前期末から見ると、現金及び預金が177百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、未払金1,030百万円、賞与引当金0百万円等が主な項目です。前期末から見ると、賞与引当金が357百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金436百万円、利益剰余金2,335百万円等が主な項目です。前期末から見ると、利益剰余金が68百万円減少しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前年同期の8.6%から8.0%へ、ROE(自己資本利益率)は前年同期の9.4%から9.0%へそれぞれ低下しています。これは、売上高は増加した一方で利益が減少したことが影響しています。引き続き収益性の向上に注力していく必要があります。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが228百万円の収入となっています。これは、税金等調整前四半期純利益228百万円など、堅調な収益力に支えられた結果です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは19百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは223百万円の支出と、全体としては177百万円のキャッシュ減となっています。
配当の支払額
株式会社エスユーエスでは、1株当たり25円の期末配当を実施しました。前期の1株当たり15円と比べ10円増配となっており、着実に配当を増やしていることがわかります。株主還元にも積極的に取り組んでいる企業と言えるでしょう。
今後の展望
株式会社エスユーエスは、アフターコロナにおける景気回復を背景に、ソリューション事業のIT分野を中心に業績が好調に推移していると言えます。一方で、利益率は引き続き課題となっており、製造請負の減少などが影響しています。今後は高収益の請負業務の確保や、コストコントロールの強化等に注力していく必要があるでしょう。引き続き注目していきましょう。
編集部のまとめ
株式会社エスユーエスの2023年12月期第1四半期決算は、アフターコロナの景気回復を背景に売上高が11.0%増加と堅調な結果となりました。一方で、利益率の低下が課題となっており、収益性の向上に取り組む必要があります。今後の事業展開や株主還元策にも注目が集まるでしょう。
株式会社エスユーエスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エスユーエスの決算日は9月30日で、通常の決算スケジュールに沿っています。また、1株当たり25円の期末配当を実施しており、前期から10円増配となっています。株主還元にも積極的に取り組むなど、健全な経営がうかがえます。