ウェルビー株式会社の2023年12月期第3四半期の決算報告が公開されました。障害福祉事業を主軸に事業を展開するウェルビー株式会社は、売上高8,946百万円、経常利益1,316百万円と前年同期比で大幅な増収増益を達成しています。障害者支援を中心とした福祉事業に注力し、全国規模での事業所の継続的な拡大を進めてきた成果が表れています。
企業情報
企業名: ウェルビー株式会社
証券コード: E33412
決算期: 3月期
ウェルビー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ウェルビー株式会社の決算期は3月31日で、通常の決算スケジュールとなっています。毎年6月に期末決算、2月に第3四半期の決算を発表しています。
主な事業
ウェルビー株式会社は、障害福祉事業を主軸に事業を展開しています。具体的には、就労移行支援、自立訓練、療育事業などの障害者支援サービスを全国で展開しています。また、2022年12月には介護事業にも参入し、有料老人ホームや訪問看護ステーションの運営を手掛けるなど、障害者を中心とした福祉事業に注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は売上高8,946百万円、経常利益1,316百万円と前年同期に比べ大幅な増収増益を達成しました。利益率についても、経常利益率は14.7%と高い水準を維持しています。障害者支援事業を中心に安定した収益基盤を築いていることが業績の好調につながっています。
売上・利益の推移
ウェルビー株式会社の売上高は、2023年3月期で10,663百万円と過去最高を記録しました。また、経常利益も1,834百万円と高水準を維持しています。障害者支援事業の拡大や介護事業への参入などにより、中長期的に売上高と利益の成長が期待できる企業といえます。
四半期連結貸借対照表について
ウェルビー株式会社の2023年12月期第3四半期連結貸借対照表は、総資産8,530百万円、負債4,384百万円、純資産4,145百万円となっています。キャッシュ・ポジションも6,120百万円と良好で、事業拡大に向けた投資余力も確保されています。
資産の部
流動資産は6,120百万円で、現金及び預金が大幅に増加しています。一方、固定資産は2,409百万円で、建物附属設備などの有形固定資産が中心となっています。
負債の部
流動負債は1,389百万円で、主に未払金が減少しています。固定負債は2,995百万円で、社債と長期借入金が中心となっています。
純資産の部
純資産は4,145百万円と前期末から大幅に増加しています。自己株式の消却により利益剰余金が増加したことが主な要因です。自己資本比率も48.5%と財務体質の強化が進んでいます。
ROAとROE
ウェルビー株式会社のROA(総資産経常利益率)は15.4%、ROE(自己資本経常利益率)は31.7%と高水準を維持しています。障害者支援事業を中心に、安定した収益基盤を持っていることが両指標の高い水準につながっています。今後も事業拡大を図りながら、高い収益性を維持できると期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,375百万円の収入となっています。投資活動によるキャッシュ・フローは334百万円の支出で、事業所の新設などに投資を行っています。財務活動によるキャッシュ・フローは627百万円の支出で、借入金の返済や自己株式の消却などを実施しました。全体としては現金及び預金が1,668百万円増加し、財務基盤の強化が進んでいます。
配当の支払額
ウェルビー株式会社は、2023年12月4日に2023年3月期の中間配当として1株当たり4.10円を実施しました。通期の配当予想は1株当たり8.20円となっており、安定した配当政策を維持しています。今後も業績の成長に合わせて、株主還元の充実を図っていくと考えられます。
今後の展望
ウェルビー株式会社は、障害福祉事業を中核に事業展開を行っていくことを明確にしています。Just開設や自立訓練事業の拡大など、福祉事業の基盤強化に注力するとともに、有料老人ホームや訪問看護ステーションなどの介護事業」にも新たに参入するなど、事業領域の拡大にも取り組んでいきます。これらの施策を通じて、中長期的な売上高と利益の成長が期待できる企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
ウェルビー株式会社は、障害者支援に特化した福祉事業を中核に据え、全国規模での事業拠点の拡大と収益性の向上に取り組んでいます。当期も大幅な増収増益を達成し、高い収益性を維持しています。また、介護事業にも参入するなど、事業領域の拡大にも注力しており、中長期的な企業価値の向上が期待できる企業だと言えるでしょう。
ウェルビー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ウェルビー株式会社の決算期は3月31日で、通常の決算スケジュールに沿って年2回(6月と2月)決算を発表しています。また、2023年12月4日には中間配当として1株当たり4.10円を実施しており、通期では1株当たり8.20円の配当を予定しています。今後も業績の成長に合わせて、株主還元の充実を図っていくと期待されます。