AIAIグループ株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告書を分析しました。同社は認可保育所や多機能型事業所の運営を主な事業としており、当第3四半期の売上高は前年同期比7.5%増と順調に推移。営業利益は前年同期の営業損失から295,911千円の黒字に転換し、経常利益も225,599千円と大幅に改善しています。今後も少子化対策の強化を背景に保育ニーズの高まりが期待されており、同社の業績は引き続き好調が続くと見られます。
企業情報
企業名: ＡＩＡＩグループ株式会社
証券コード: 65570
決算期: 3月期
ＡＩＡＩグループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ＡＩＡＩグループ株式会社の決算日は3月31日で、通常3月期の決算報告書を翌年6月に提出しています。今回の2023年12月期第3四半期決算報告書は、2023年12月31日時点の業績を示したものです。
主な事業
ＡＩＡＩグループ株式会社は、東京都、千葉県、神奈川県、大阪府を中心に、認可保育所や多機能型事業所を運営する「チャイルドケア事業」が主力事業となっています。保育と療育、教育を一体的に提供する「AIAI三育圏」を展開しており、待機児童解消や女性の就業率上昇を背景とした保育需要の高まりに対応しています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期累計期間の売上高は8,623,569千円と前年同期比7.5%増。営業利益は295,911千円の黒字に転換し、経常利益も225,599千円と大幅に改善しました。利益率も上昇傾向にあり、同社の業績は順調に推移しています。
売上・利益の推移
前年同期と比べ、売上高は7.5%増、営業利益は赤字から黒字に転換、経常利益は225,599千円と大幅な改善を果たしています。このように、同社の業績は着実に回復傾向にあり、今後も少子化対策による保育需要の高まりを背景に、さらなる成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は11,172,078千円と前期末比5.7%減となっています。一方、負債合計は9,734,190千円と6.4%減、純資産は1,437,888千円と7.2%増となっています。
資産の部
資産の部では、主に現金及び預金の増加375,669千円と、未収入金の減少450,647千円などにより、流動資産が3,086,472千円と前期末比8.2%減となっています。一方、固定資産は8,085,605千円と3.5%減しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が2,360,596千円と17.3%増となっていますが、固定負債が7,373,593千円と12.1%減しています。これにより、負債合計は9,734,190千円と前期末比6.4%減となりました。
純資産の部
純資産の部では、資本金が28,254千円、資本剰余金が1,515,545千円となっており、利益剰余金も64,810千円の増加となりました。この結果、純資産合計は1,437,888千円と前期末比7.2%増となっています。
ROAとROE
ＡＩＡＩグループ株式会社のROAは2.1%、ROEは5.5%となっています。前年同期はROAがマイナス、ROEも低かったため、今回の改善は大きな進展と言えます。保育需要の高まりを背景に、今後も収益性や資本効率の向上が期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが517,713千円と大幅な黒字となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは△381,186千円と支出超過となっています。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は1,682,023千円となりました。
配当の支払額
ＡＩＡＩグループ株式会社は創業間もない企業であり、現在のところ配当を実施していません。今後の業績拡大とともに、株主還元の検討も期待されます。
今後の展望
ＡＩＡＩグループ株式会社は、少子化問題への取り組みが強化されることが見込まれる中、保育ニーズの高まりを背景に今後も業績拡大が期待されます。特に保育と療育、教育を一体的に提供する「AIAI三育圏」の展開が奏功しており、新規施設の開設も積極的に進めています。今後の成長が楽しみな企業と言えるでしょう。
編集部のまとめ
ＡＩＡＩグループ株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、営業利益、経常利益のいずれも前年同期から大幅に改善しており、業績は順調に推移しています。保育需要の高まりを背景に、同社の主力事業である「チャイルドケア事業」が牽引しています。今後の更なる成長が期待されるとともに、株主還元の実施にも注目が集まりそうです。
ＡＩＡＩグループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ＡＩＡＩグループ株式会社の決算日は3月31日で、3月期の決算報告を翌年6月に提出しています。一方で、現在のところ配当は実施していませんが、今後の業績拡大とともに株主還元の検討が期待されます。引き続き、同社の動向に注目していきたいと思います。
