神戸天然物化学株式会社の決算報告書が発表されました。この企業は化学品の研究・開発・生産に強みを持つ会社で、医薬品や機能性材料などを手がけています。今期は会社全体の売上高が5,184,980千円と好調に推移し、経常利益も864,637千円と高水準を維持しています。主力事業であるバイオ事業部門やメディカル事業部門が好調だったことが業績アップの背景にあります。
企業情報
企業名: 神戸天然物化学株式会社
証券コード: 65680
決算期: 2023年3月31日
神戸天然物化学株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
神戸天然物化学株式会社の決算は、3月31日が期末となっています。四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日が各四半期の決算日となっています。
主な事業
神戸天然物化学株式会社は、医薬品原料や機能性材料の研究開発、製造、販売を行う化学メーカーです。医薬品事業、機能性材料事業、バイオ事業の3つの柱で事業を展開しています。医薬品分野では原料医薬品の供給、機能性材料分野ではディスプレイや電子部品材料の提供、バイオ分野では再生医療向け細胞培養基材の開発など、幅広い分野でソリューションを提供しています。
今期の業績と利益率は?
神戸天然物化学の今期の業績は非常に好調で、売上高5,184,980千円、経常利益864,637千円と前年同期比で増収増益を達成しています。医薬品事業やバイオ事業が大きく伸び、利益率も高水準を維持しているのが特徴です。特に、バイオ事業部門の売上高が28.4%増加したことが大きな要因となっています。
売上・利益の推移
神戸天然物化学の過去3年間の業績を見ると、売上高は着実に増加しています。2023年3月期には過去最高の売上高16,335,673千円を記録しました。また、経常利益も2023年3月期に2,199,115千円と大幅な増益となっています。研究開発力の強化やコスト管理の徹底により、売上増とともに収益性も向上してきていることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
神戸天然物化学の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は16,335,673千円と前期末比で931,161千円増加しています。これは主に設備投資により有形固定資産が増加したことによるものです。一方、負債合計は4,194,297千円と前期末比で534,847千円増加しており、長期借入金の増加が要因となっています。
資産の部
流動資産は7,285,369千円と前期末比173,943千円減少していますが、これは売掛金の減少などによるものです。一方、固定資産は9,050,304千円と前期末比1,105,105千円増加しており、有形固定資産や投資その他の資産の増加が主な要因となっています。
負債の部
流動負債は2,326,305千円と前期末比401,889千円減少しましたが、これは主に短期借入金の返済によるものです。一方、固定負債は1,867,992千円と前期末比936,737千円増加しており、長期借入金の増加が大きな要因となっています。
純資産の部
純資産合計は12,141,375千円と前期末比396,313千円増加しています。これは主に四半期純利益595,478千円の計上により利益剰余金が増加したことによるものです。
ROAとROE
神戸天然物化学のROA(総資産経常利益率)は5.3%、ROE(自己資本利益率)は4.9%となっています。前期と比べて若干低下しているものの、依然として高水準の収益性を維持しています。これは、医薬品事業やバイオ事業の好調な業績を背景に、研究開発投資などを通じて着実に収益力を高めてきたためです。
キャッシュフロー
神戸天然物化学の営業活動によるキャッシュ・フローは、1,270,992千円のプラスとなっています。これは、税引前四半期純利益の計上などが要因です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1,618,010千円のマイナスとなっており、設備投資等に資金を投入しているためです。財務活動では、長期借入金の調達などにより1,092,803千円のプラスを確保しています。
配当の支払額
神戸天然物化学は、株主への利益還元にも積極的に取り組んでいます。2023年6月期の年間配当金は33円、2023年12月期の中間配当金は15円となっています。今後も安定的な配当を維持していく方針のようです。
今後の展望
神戸天然物化学は、研究開発力の強化とともに生産性の向上にも注力しており、今後も着実な業績拡大が期待されます。医薬品事業やバイオ事業の成長に加え、ディスプレイ材料などの機能性材料事業の需要も堅調に推移するとみられています。2024年3月期も売上高、利益ともに大幅な増加が見込まれており、株主還元の強化も期待されます。
編集部のまとめ
神戸天然物化学株式会社は、医薬品や機能性化学品の研究開発、製造、販売を手がける企業で、堅調な業績を維持しています。特に、医薬品事業とバイオ事業が大きな柱となっており、売上高、経常利益ともに増加基調にあります。また、財務面でも健全性が高く、株主還元も行っていることから、今後も期待できる企業だと言えるでしょう。
神戸天然物化学株式会社の決算日や配当についてまとめました。
神戸天然物化学株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われています。また、同社は株主還元にも積極的で、2023年6月期の年間配当金は33円、2023年12月期の中間配当金は15円となっています。今後も安定的な配当を維持していく方針のようです。