株式会社ベストワンドットコムの2024年4月期の決算報告書を分析したので、読者の皆様にわかりやすく説明していきます。同社は旅行業を主な事業としており、国内外のクルーズ旅行を中心に展開しています。この決算期は売上高が大幅に増加し、営業利益と経常利益も黒字化するなど、前年同期と比較して大きな業績改善が見られました。今後も、旅行需要の回復に合わせて業績の拡大が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ベストワンドットコム
証券コード: E33948
決算期: 7月
株式会社ベストワンドットコムの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ベストワンドットコムの決算期は7月となっています。第3四半期の決算報告書は、2024年6月12日に公表されました。
主な事業
株式会社ベストワンドットコムは、国内外のクルーズ旅行を中心とした旅行業を主な事業としています。国内外の複数のクルーズ会社と提携し、そのクルーズを日本のお客様に販売しています。近年は海外発着クルーズの販売にも注力しており、お客様のニーズに合わせた多様なクルーズ商品を提供しています。
今期の業績と利益率は？
この決算期の売上高は2,023,642千円と大幅に増加しました。前年同期との比較では184.4%の増加となりました。また、営業利益は43,003千円、経常利益は55,808千円と、いずれも前年同期から大幅な改善となりました。これは、国内外のクルーズ需要の回復により、売上が大きく増加したことが主な要因です。
売上・利益の推移
同社の売上高と利益の推移を見ると、前年同期と比べて大幅に改善しています。特に、売上高は前年同期の2倍以上に増加しました。その結果、経常利益も黒字化し、親会社株主に帰属する四半期純利益は36,853千円となりました。この業績の改善には、国内外のクルーズ需要の回復が大きく寄与していると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
この決算期の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が2,982,931千円と前期末より大幅に増加しています。これは主に、現金及び預金や旅行前払金などの流動資産が増加したことによるものです。一方、負債合計は2,121,442千円と前期末より増加しました。これは主に、契約負債が増加したことによるものです。
資産の部
同社の資産は、現金及び預金が1,422,592千円、旅行前払金が745,645千円と、流動資産が大きな割合を占めています。この決算期は、クルーズ需要の回復により、これらの流動資産が大幅に増加しました。一方、有形固定資産と無形固定資産は合計で263,553千円となっています。
負債の部
負債では、契約負債が989,609千円と大きな割合を占めています。また、長期借入金が801,973千円となっています。これらの増加は、クルーズ需要の回復に伴う前受金の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産は861,488千円となっています。資本金が528,027千円、資本剰余金が444,527千円、利益剰余金が▲79,149千円となっています。この決算期は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により、利益剰余金が増加しました。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は1.23%、ROE(自己資本利益率)は4.28%となっています。前年同期と比べて大幅に改善しており、これはクルーズ需要の回復による業績の改善が主な要因です。今後も、旅行需要の回復により、収益性の向上が期待されます。
キャッシュフロー
この決算期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが201,794千円の増加となりました。これは、クルーズ需要の回復に伴い、売上高が大幅に増加したことによるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは減少しており、財務活動によるキャッシュ・フローは増減がありませんでした。今後も、旅行需要の回復に合わせて、キャッシュ・フローの改善が期待されます。
配当の支払額
この決算期においては、配当の支払いはありませんでした。ただし、今後の業績改善に伴い、株主還元の一環として配当の実施が期待されます。
今後の展望
株式会社ベストワンドットコムは、クルーズ旅行需要の回復を背景に、大幅な業績改善を遂げています。今後も、国内外のクルーズ商品の販売により、売上高と収益性の向上が期待されます。一方で、地政学リスクや為替変動等の外部環境の変化にも注意が必要です。引き続き、お客様のニーズに合わせた商品開発と販売強化に取り組んでいくことが重要でしょう。
編集部のまとめ
株式会社ベストワンドットコムは、クルーズ旅行の需要回復により、この決算期の業績が大幅に改善しました。売上高は前年同期の2倍を超え、経常利益も黒字化するなど、業績面での明るい材料が多数見られます。今後も、国内外のクルーズ需要の拡大に合わせて、同社の業績拡大が期待されます。ただし、外部環境の変化にも十分注意を払う必要があります。株主還元策の強化も、投資家の関心を集めそうです。
株式会社ベストワンドットコムの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ベストワンドットコムの決算期は7月となっています。この決算期の決算報告書は、2024年6月12日に公表されました。一方で、この決算期においては配当の支払いはありませんでした。今後の業績回復に伴い、株主還元策の強化が期待されています。
