HPCシステムズ株式会社の決算報告書が公開されました。売上高は3,167,548千円、経常利益は125,422千円となり、高水準の業績を達成しています。同社は、大学や研究機関、企業などに高性能コンピュータシステムを提供している企業です。今期は、国内外の需要が好調だったことで大きな売上を計上できたようです。今後も、デジタル化の進展に合わせてさらなる成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: HPCシステムズ株式会社
証券コード: 35114
決算期: 2023年6月期
HPCシステムズ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
HPCシステムズ株式会社の決算期は6月末日です。今回の第2四半期決算は、2023年7月1日から12月31日までの6カ月間の報告となっています。年間の決算は6月末日を基準としており、通常5月中旬に有価証券報告書を提出しています。
主な事業
HPCシステムズ株式会社は、大学や公的研究機関、民間企業向けに高性能コンピューターシステムの開発、販売、保守などを行っている企業です。特に、計算科学シミュレーション、クラウド、人工知能(AI)、ディープラーニング、ビッグデータ処理などの分野で高い技術力を持っており、デジタル化の進展に合わせて需要が増加しています。また、2020年に設立したベトナムの子会社を通じて海外販路の拡大にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の業績は、売上高が3,167,548千円、営業利益が177,082千円、経常利益が125,422千円となりました。売上高は前年同期比で大幅に増加しており、利益率も高い水準を維持しています。国内外の需要が好調だったことで、高収益を実現できたようです。
売上・利益の推移
同社の売上高は、過去3年連続で3,000億円を超えています。また、営業利益率は5%前後、経常利益率は4%前後と高い水準を維持しており、安定した収益基盤を築いています。業績は順調に推移しており、今期も売上高、利益ともに前期実績を上回る見通しです。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期末の総資産は4,670,174千円、負債合計は2,388,763千円、純資産は2,281,411千円となっています。資産の部では、現金及び預金が1,820,147千円と厚めに確保されているほか、棚卸資産も1,198,214千円と在庫が多めです。一方、負債の部では、短期借入金が750,000千円、長期借入金が463,324千円となっています。健全な財務体質を維持していると言えるでしょう。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,820,147千円と高水準を維持しています。これは、売上債権の減少などによりキャッシュポジションが強化されたためです。また、棚卸資産が1,198,214千円と在庫が多めに積み上がっているのは、顧客の需要に柔軟に対応するためと考えられます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が750,000千円、長期借入金が463,324千円となっています。借入金は顧客への前払金支払いなどに充てられているものと思われます。一方で、支払手形及び買掛金は253,840千円と低めに抑えられています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が230,045千円、資本剰余金が349,164千円、利益剰余金が1,865,967千円となっています。過去の利益積み上げにより、自己資本比率は48.8%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
HPCシステムズ株式会社のROA(総資産経常利益率)は2.7%、ROE(自己資本当期純利益率)は4.1%となっています。これらの指標は前期に比べてやや低下しているものの、いずれも業界平均を上回る高い水準を維持しています。安定した収益力と効率的な資産運用を実現していると評価できるでしょう。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが3,780,297千円の収入となりました。これは主に売上債権の回収によるものです。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは3,081,137千円の支出となりました。これは借入金の返済などによるものです。結果として、当第2四半期末の現金及び現金同等物は1,762,813千円となりました。
配当の支払額
HPCシステムズ株式会社は、2023年9月29日に1株当たり25円の期末配当を実施しました。この配当性向は約15%となっています。安定した収益基盤を背景に、株主への利益還元にも力を入れています。今後も、業績に応じた適切な配当を行うことが期待されます。
今後の展望
HPCシステムズ株式会社は、大学やIT企業などを中心に高性能コンピューターシステムの需要が拡大することが見込まれています。特に、AI、ディープラーニング、ビッグデータ処理などの分野においてコンピューティングパワーの需要が高まっています。また、ベトナム子会社を通じた海外事業の強化にも取り組むことで、さらなる成長が期待できるでしょう。一方で、部材調達の難しさや為替変動の影響には注意が必要ですが、技術力と顧客基盤を活かしながら、中長期的な成長を目指していくと考えられます。
編集部のまとめ
HPCシステムズ株式会社は、安定した収益基盤と健全な財務体質を備えた企業です。デジタル化の進展により同社の製品やサービスに対する需要が高まっており、売上高、利益ともに順調に推移しています。また、ベトナムでの事業展開など、海外市場への進出にも注力しています。今後も技術力と顧客基盤を活かし、持続的な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
HPCシステムズ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
HPCシステムズ株式会社の決算期は6月末日です。年間の決算は毎年5月中旬に有価証券報告書を提出しています。また、同社は2023年9月29日に1株当たり25円の期末配当を実施しました。この配当性向は約15%となっています。業績に応じた適切な利益還元を行っているといえるでしょう。