バルミューダ株式会社の2024年第1四半期決算が公開されました。家電メーカーのバルミューダ社は、昨年末に携帯端末事業を終了するなど、経営環境の改善に取り組んでいます。今期の売上高は前年同期の2,405百万円から2,359百万円と微減でしたが、営業損失は236百万円と前年同期より180百万円改善し、順調に推移しています。
企業情報
企業名: バルミューダ株式会社
証券コード: E36091
決算期: 12月期
バルミューダ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
バルミューダ株式会社の決算日は12月31日で、今回の四半期決算は2024年1月1日~3月31日の第1四半期の業績報告となります。四半期報告書は2024年5月10日に提出されました。
主な事業
バルミューダ株式会社は、家電製品を中心とした事業を展開しています。ホットプレート、オーブントースター、扇風機、加湿器などの生活家電製品を製造・販売しており、特にキッチン関連製品が主力商品となっています。近年は、海外市場への展開も積極的に行っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は2,359百万円と前年同期比1.9%の減収となりました。一方で、売上総利益率は31.3%と前年同期の31.1%から改善しています。製造コストの低減や適切な価格設定により、収益性の向上に取り組んでいます。また、組織・人員体制の再構築により、販売費及び一般管理費も16.4%減少しており、営業損失は236百万円と前年同期より大幅に改善しました。
売上・利益の推移
バルミューダ社の売上高は13,011百万円(2023年12月期)と高水準を維持しています。しかし、前期は1,237百万円の経常損失を計上するなど、厳しい経営環境に置かれていました。今期第1四半期は、製造コスト低減や固定費の圧縮などの施策により、損益改善が進んでいます。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の資産合計は7,141百万円、負債合計は3,024百万円、純資産合計は4,117百万円となっています。前期末からは、資産が662百万円減少、負債が513百万円減少、純資産が148百万円減少しています。
資産の部
流動資産は6,285百万円で、前期末から608百万円減少しています。主な内訳は、売掛金が665百万円減少したことなどによるものです。固定資産は856百万円で、前期末から53百万円減少しています。
負債の部
流動負債は2,799百万円で、前期末から410百万円減少しています。買掛金が337百万円、未払金が219百万円減少したことなどが主な要因です。固定負債は225百万円で、前期末から103百万円減少しています。
純資産の部
純資産合計は4,117百万円で、前期末から148百万円減少しています。主な要因は、利益剰余金が160百万円減少したことによるものです。
ROAとROE
バルミューダ社のROA(総資産利益率)は前期末の-26.6%から、第1四半期末では-2.2%と改善しています。また、ROE(自己資本利益率)も前期末の-48.6%から第1四半期末の-3.9%と改善傾向にあります。これは、営業損失の大幅な改善や、携帯端末事業の終了に伴う特別損失の計上などが主な要因と考えられます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細は不明ですが、営業活動によるキャッシュ・フローの改善などを通じて財務体質の強化を図っていると考えられます。
配当の支払額
当第1四半期において、バルミューダ社は配当を行っていません。また、前連結会計年度においても配当は実施されていません。今後の業績回復と財務基盤の安定化を受けて、配当再開に期待が寄せられています。
今後の展望
バルミューダ社は、引き続き売上総利益率の改善、固定費の圧縮、家電カテゴリー製品の積極的な展開を経営戦略の柱として取り組んでいきます。国内外での新製品投入や、既存製品の価格改定などを通じ、収益性の向上を目指しています。また、組織・人員体制の見直しにより固定費削減にも取り組んでおり、当連結会計年度の黒字転換を目指しています。
編集部のまとめ
バルミューダ株式会社は、家電製品を中心とした事業を展開しているメーカーです。2023年末の連結決算では大幅な損失を計上するなど厳しい経営環境に置かれていましたが、2024年第1四半期の業績は大幅に改善しつつあります。売上総利益率の向上、固定費の圧縮、新製品投入などの施策が奏功しつつあるようです。今後の業績回復と配当再開への期待が高まっています。
バルミューダ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
バルミューダ株式会社の決算日は12月31日で、四半期報告書は2024年5月10日に提出されました。また、当社は現在のところ、配当を実施していませんが、業績回復と財務体質の改善に合わせて、配当再開が期待されています。