ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。同社は自動車部品や産業機器、OA機器などの電子機器製造を手がけるEMS(Electronics Manufacturing Service)企業です。今回の決算では、売上高が減少したものの、利益率の改善などが見られた手応えのある四半期だったようです。
企業情報
企業名: ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社
証券コード: E32169
決算期: 3月期
ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社は3月決算の企業です。具体的には3月31日が決算日で、4月1日から3月31日までが事業年度となっています。
主な事業
ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社はEMS事業を中心に展開しています。具体的には自動車部品、産業機器、OA機器、コンシューマー製品などの電子機器の受託生産を手がけています。また、人材派遣事業なども行っています。グローバルにも展開しており、中国やベトナムにも拠点を持っています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の決算では、売上高1,009億98百万円と前年同期比で19.9%減となり、減収となりました。一方で、営業利益は10億90百万円と前年同期比で30.5%減と減益ながらも、売上高営業利益率は1.1%と前年同期の1.2%から改善しました。また、親会社株主に帰属する四半期純損失は5億62百万円となりました。
売上・利益の推移
売上高は前期から減少傾向にあるものの、利益率の改善が見られます。第3四半期の営業利益率は1.1%と前年同期の1.2%から改善しており、引き続き収益性の向上に取り組んでいることがうかがえます。一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失は5億62百万円と赤字となりました。
四半期連結貸借対照表について
ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社の当第3四半期末の総資産は805億63百万円で、前期末比で42億22百万円減少しています。負債は627億57百万円と前期末比40億18百万円減少し、純資産は178億5百万円と前期末比2億4百万円減少しました。
資産の部
資産の部では有形固定資産が増加する一方で、棚卸資産が減少したことから、総資産が減少しています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が増加する一方で、短期借入金が減少したことから、総負債が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、為替換算調整勘定が増加する一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により減少しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は当第3四半期累計期間で△0.2%と前年同期の0.8%から低下しています。また、ROE(自己資本利益率)は△3.2%と前年同期の2.0%から大幅に低下しました。これは、経常損失の計上と純資産の減少により収益性と自己資本効率が低下したことが原因です。今後の収益力の向上が課題となります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細は不明です。ただし、設備投資などに伴う資金流出と、借入金の返済による資金流出があったことが推察されます。今後の設備投資計画や財務政策にも注目が必要です。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間において、ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社は配当の支払いを行っていません。業績の回復と収益力の向上を待って、配当再開が期待されます。
今後の展望
ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社は、EMS事業を中心に成長を続けてきましたが、最近は業績が伸び悩んでいます。しかし、利益率の改善が見られるなど、収益性の向上に向けた取り組みが進んでいます。今後は、自動車やIoT関連製品など成長分野への対応強化や、生産性の向上など、収益基盤の強化に期待が寄せられています。
編集部のまとめ
ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社は、電子機器のEMS事業を中心に展開する企業です。今回の決算では、経営環境の悪化により売上高は減少したものの、利益率の改善など収益性向上の成果が見られました。しかし、経常損失の計上により収益性と自己資本効率は低下しています。今後は、成長分野への対応強化と生産性向上などにより、収益基盤の強化が課題となっています。
ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社は3月決算の企業で、3月31日が決算日です。今回の第3四半期決算では減収ながら利益率は改善傾向にあり、中長期的には成長分野への注力と生産性向上で収益性の向上が期待されます。一方で、当期は親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により、ROAやROEが低下しました。また、配当は行われていません。今後の業績回復と配当再開に期待が寄せられます。