この決算報告によると、株式会社大日光・エンジニアリングの業績は堅調に推移しているようです。売上高は前年同期比7.5%増加し、営業利益も73.8%増加と大幅に改善されています。車載機器やオフィス機器、医療機器などの主力事業が好調に推移したことが要因のようです。また、経常利益も82.5%増加しており、同社の収益力の高さが窺えます。
企業情報
企業名: 株式会社大日光・エンジニアリング
証券コード: E02116
決算期: 2024年3月期
株式会社大日光・エンジニアリングの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社大日光・エンジニアリングの決算日は12月31日です。決算短信の提出期限は決算日から3ヶ月以内となっているため、同社の決算時期は3月頃に行われることがわかります。
主な事業
株式会社大日光・エンジニアリングは、車載機器、オフィス機器、産業機器、医療機器などさまざまな分野に精密部品の加工や組立、販売を行う総合エンジニアリング企業です。特に車載機器向けの部品供給が同社の主力事業となっています。また、子会社を通じてオフィスビジネス機器の販売なども手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の連結売上高は9,608百万円と前年同期比7.5%増加しました。営業利益は207百万円と73.8%の大幅な増益となりました。経常利益も207百万円と82.5%の増益でした。親会社株主に帰属する四半期純利益は129百万円と79.6%増加しており、同社の収益性が改善されています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2023年1-3月期が8,933百万円、2024年1-3月期が9,608百万円と堅調に推移しています。一方で営業利益は2023年1-3月期が119百万円、2024年1-3月期が207百万円と大幅に改善されています。この背景には、車載機器や医療機器、産業機器などの主力事業が伸長したことが考えられます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は30,190百万円と前期末より993百万円増加しています。これは主に受取手形及び売掛金、電子記録債権の増加によるものです。一方、負債合計は22,753百万円と493百万円増加しており、短期借入金の増加が要因となっています。純資産は7,437百万円と500百万円増加しており、財務体質の改善が進んでいます。
資産の部
資産の部では、流動資産が24,085百万円と前期末より844百万円増加しています。これは主に受取手形及び売掛金、電子記録債権の増加によるものです。一方、固定資産は6,105百万円と149百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が17,034百万円と前期末より51百万円減少しています。一方、固定負債は5,718百万円と545百万円増加しています。この背景には長期借入金の増加などが考えられます。
純資産の部
純資産の部では、7,437百万円と前期末より500百万円増加しています。これは主にその他有価証券評価差額金や為替換算調整勘定の増加によるものです。自己資本比率は21.2%と前期末の20.4%から改善されており、財務体質の強化が図られています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は2023年12月期が1.7%、2024年3月期第1四半期が1.8%となっています。一方のROE(自己資本利益率)は2023年12月期が7.2%、2024年3月期第1四半期が7.3%と、ともに緩やかな改善傾向にあります。この背景には、営業利益の増加に加え、自己資本の積み上げが功を奏しているものと考えられます。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは▲58百万円の支出超過となっています。これは主に売上債権の増加によるものと推察されます。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは▲145百万円の支出超過となっており、固定資産への投資が行われたことが示されています。財務活動によるキャッシュ・フローは8百万円の収入超過となっています。
配当の支払額
同社は2024年3月期の期末配当金を1株当たり6.00円としています。前期の年間配当金は7.00円だったため、今期は1円減少する見通しです。同社は安定的な配当を実施しており、今後も株主還元に努める姿勢が窺えます。
今後の展望
同社は引き続き、主力の車載機器や医療機器、産業機器事業の拡大に注力する方針です。特に車載機器分野では、電動化やデジタル化といった技術動向を捉えつつ、新たな受注獲得に努めていく考えです。また、オフィス機器事業については、中国子会社の事業整理を進め、収益基盤の強化を図っていきます。更なる経営効率化と収益力の向上を目指し、企業価値の向上に取り組んでいくとのことです。
編集部のまとめ
株式会社大日光・エンジニアリングの決算は総じて良好な結果となりました。主力の車載機器や医療機器、産業機器などの事業が好調に推移したことに加え、コスト管理の強化などにより収益性が大幅に改善されています。加えて、財務体質の強化にも注力しており、今後の更なる成長が期待できそうです。今後の同社の動向にも注目が集まりそうです。
株式会社大日光・エンジニアリングの決算日や配当についてまとめました。
株式会社大日光・エンジニアリングの決算日は12月31日で、決算短信の提出期限は決算日から3ヶ月以内なので、同社の決算時期は3月頃に行われます。また、同社の配当金は2024年3月期の期末配当金が1株当たり6.00円と、前期から1円減少する見通しですが、株主還元に努める姿勢が窺えます。