株式会社ミマキエンジニアリングの2023年4月~12月までの第3四半期の決算報告書が発表されました。売上高は548億26百万円と前年同期比4.7%の増収、営業利益は39億46百万円と26.2%の増益と、好調な業績を確保しています。海外では北米が好調、中国での販売が大幅に伸長したものの、欧州の景気停滞の影響を受けています。国内では景気回復に伴う需要拡大で好調に推移しました。今後も新製品や販売強化で成長を目指していきます。
企業情報
企業名: 株式会社ミマキエンジニアリング
証券コード: E02114
決算期: 2024年3月
株式会社ミマキエンジニアリングの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ミマキエンジニアリングは3月決算企業で、今回の四半期決算は2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期の決算となります。
主な事業
株式会社ミマキエンジニアリングは、主にサイン・グラフィックス(SG)市場、産業用プリンター(IP)市場、テキスタイル・アパレル(TA)市場向けのプリンター、関連消耗品、メンテナンスサービス等を提供しています。また、FA事業では基板検査装置や基板実装装置などの産業機器も手がけています。世界180か国以上に製品を展開し、豊富な製品ラインナップと先進のプリンティング技術を強みとしています。
今期の業績と利益率は?
2023年4月~12月の第3四半期では、売上高は548億26百万円と前年同期比4.7%の増収、営業利益は39億46百万円と26.2%の増益となりました。コスト上昇に対する販売価格見直しなどが奏功し、売上総利益率が改善しました。為替の円安効果も寄与しました。
売上・利益の推移
昨年同期と比べ、売上高は4.7%増の548億26百万円、経常利益は22.9%増の34億17百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は24.5%増の24億37百万円と、前年同期からいずれも増加しています。コロナ禍からの需要回復基調が続き、新製品や販売強化施策が奏功した結果です。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は723億56百万円で、前期末比25億66百万円増加しました。現金及び預金の増加などにより流動資産が20億78百万円増加しました。一方、負債は472億98百万円と4億35百万円減少し、純資産は250億57百万円と30億1百万円増加しています。
資産の部
流動資産は557億70百万円で、前期末比20億78百万円増加しました。現金及び預金の増加等によります。固定資産は165億85百万円と4億88百万円増加しています。
負債の部
流動負債は400億85百万円と59百万円減少、固定負債は72億13百万円と3億75百万円減少しました。電子記録債務の増加はあったものの、支払手形及び買掛金の減少などにより全体として減少しています。
純資産の部
純資産は250億57百万円と30億1百万円増加しました。利益剰余金の増加が主因です。自己資本比率は34.4%まで改善しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前年同期の4.5%から5.0%に改善しています。また、ROE(自己資本利益率)も前年同期の9.5%から10.4%に上昇しました。収益性の向上と自己資本の効率的な活用が進んでいるといえます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは公表されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは増加傾向にあると考えられます。財務活動によるキャッシュ・フローでは借入金の返済があったものの、配当金の支払いも行っています。今後の成長投資にもしっかりとキャッシュを投入できる財務体質が維持されています。
配当の支払額
2023年5月と11月に1株当たり10円ずつの配当を行い、第3四半期累計では年間20円の配当を実施しました。前年同期の年間15円から5円増配となりました。着実な利益還元を続けています。
今後の展望
ミマキエンジニアリングは2020年に策定した中期経営計画「Mimaki V10」の実現に向けて、新製品の市場投入と販売拡大、市場ニーズへの柔軟な対応、収益性向上に取り組んでいます。今後も、主力市場での需要取り込みや新市場への参入、生産性向上などで業績の拡大を目指していきます。中長期的な成長に向けた投資も継続し、さらなる企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社ミマキエンジニアリングは、主力製品の需要回復や新製品の販売好調などで、第3四半期の業績は増収増益となりました。収益性の指標であるROAやROEも改善しており、企業体質の強化が進んでいます。今後も成長投資を続けつつ、着実な利益還元にも取り組んでいくと見られます。中長期的な事業展開と企業価値向上に期待が高まります。
株式会社ミマキエンジニアリングの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ミマキエンジニアリングは3月決算の企業で、今回の決算は2023年4月1日から12月31日までの第3四半期決算となります。配当は年間20円と前年比5円増配し、堅調な業績と財務体質の改善を反映しています。今後も成長戦略の実行と株主還元の両立が期待されます。